Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

碓氷峠越えハイキング

2016年04月21日 | 山歩き

 4月19日(火)     天気=晴れ

08:57軽井沢駅→ 09:40~47遊歩道分岐→ 10:33~11:12碓氷峠(見晴台)→ 12:47北向馬頭観音→ 13:36中山道入口

 

  信州軽井沢から碓氷峠越えで群馬県坂本宿まで、江戸時代に主要街道の一つであった旧中山道が現存し一度は歩いてみたいと思っていた。早朝我家を出発し、上信道、松井田・妙義インターで降りると坂本宿側の旧中山道下山口に向かい、ここに折畳み自転車を残置する。その後JR横川駅まで戻ると鉄道文化むら横の駐車場に車を停め、08:20発軽井沢駅行の始発バスに乗車した。(バス料金510円)

 鉄道文化むら駐車場から妙義山

 08:50頃バスは軽井沢駅に到着し、駅前から歩き始める。まず北に向かって進み、旧軽井沢交差点で右に曲り旧軽メインストリートに入る。この辺りは軽井沢観光の中心だが早朝のせいか人出は多くない。それでも中国人観光客の団体さんが何組か行き交っており、そのバイタリティーには少々圧倒される。

 軽井沢駅前

 旧軽メインストリート

 ショー記念礼拝堂を過ぎてしばらく進むと、入口に「熊注意」の看板が立つ遊歩道が右に分岐している。碓氷峠へは車道を行く方が早いけど、歩くにはつまらぬ道なので右へ曲って遊歩道に入る。別荘地帯をしばらく行くと木製の吊り橋があり、その先から細い山道に変った。

 遊歩道入口

 木製吊橋

 山道は山腹沿いに緩やかに続き、とても歩き易い道だ。徐々に標高を上げ、車道を跨ぐ鉄橋を渡って緩やかに登ると何件か茶店が並ぶ碓氷峠に着いた。峠近くの見晴台は広々としており、関東平野や妙義山、八ヶ岳等の山岳展望も素晴らしく、ここで休んでランチタイムとする。

 

 車道を跨ぐ遊歩道鉄橋

 峠間近の遊歩道

 群馬・長野県境の見晴台

 見晴台から八ヶ岳や奥秩父の展望

 長野と群馬県境の碓氷峠には熊野皇大神社がある。昔の人はここで旅の無事を祈って行き交ったのであろう。神社の先で車道が細い林道となり、右に分岐する道がある。ここから旧中山道の山道が始まり、緩やかに降って行く。しばらく進むと流水のある沢に着く。

 碓氷峠の熊野皇大神社

 看板には「人馬施行所跡」と書かれており、旅人や荷馬がここで水を飲んで休憩したのであろう。更に進んで行くと左からの道と合流した。左の道も碓氷峠と通じており道幅は広いが少し遠回りになる。

 人馬施行所跡

 子持山直下の遊歩道合流地点

 碓氷峠越えの旧中山道は地形を巧みに利用してどこまでも緩やかな降りが続き快適に脚が進む。やがて仮設の建物がポツンとある広い平坦な場所に着いた。ここは「山中茶屋跡」と呼ばれ江戸時代には13軒の茶屋が建ち並び、明治には小学校まであったという。

 山中茶屋跡地

 更にゆるゆると尾根を降って行く。道沿いに咲くツツジがピンクの薄雲のようで美しい。やがて「交番派出所跡」と書かれた看板の所に着いた。明治天皇が巡幸された際の巡幸道路が、ここから右に分岐しているが今は廃道となり入口はゲートで閉じられていた。

 道沿いに咲くピンクのツツジ

 「交番派出所跡」からしばらく進むと、「座頭ころがし」と呼ばれる急坂に差しかかる。急坂と言っても普通の登山道に比べたら楽な道だ。この辺りの新緑は実に瑞々しく、思わず見惚れてしまう。

 座頭ころがし付近の新緑

 更に降って行くと「堀切」と書かれた細尾根に着いた。ここは戦国時代、豊臣秀吉の小田原攻めで戦場となった場所と看板に書かれており、NHKで今放映中の「真田丸」の舞台でもあった訳だ。

 戦場跡の堀切

 堀切からしばらく行くと「北向馬頭観音」の石碑が建っていた。昔は旅人を襲う山賊どもが跋扈していたから、人々は旅の安全を祈願して街道のアチコチにこのような石碑を建立したのだろう。

 北向馬頭観音石碑

 ここまで来ると下山口までそう遠く無い。やがて「覗」と呼ばれる展望の効く地点に着いた。樹木の合間から眼下にまっすぐ伸びる坂本宿の家並みが望まれた。更に降って行くと道沿いにいろんな遺物が点在している。刎石山には柱状節理と呼ばれる溶岩流の痕跡が残り興味をそそられる。

 覗から坂本宿方面

 街道沿いの巨大石碑

溶岩流の痕跡「柱状節理」

 溶岩流の痕跡から急坂を一気に降り薄暗い樹林帯を抜けると、碓氷峠越えの旧国道沿いの下山口に降り立った。妻をここで待たせ、私は残置した折畳み自転車に乗って緩やかに降る車道を疾走して車を駐車している横川駅まで戻った。

 旧中山道坂本宿側入口

 車で下山口に居る妻をピックアップして近くに在る日帰り温泉「峠の湯」に向かい程良く疲れた身体を温泉に浸した。軽井沢駅から碓氷峠まで約250mの登り道、そして峠から坂本宿まで750mの降り道は、登山と言うより街道ウォーキングと称した方が相応しいが、美しい自然や昔の遺物等数多くの見所があり楽しい道程だった。体力的にも容易な道なので、今度は紅葉シーズンに山仲間を誘って歩くのも楽しいだろうと思った。

 

 

 

 

 

コメント
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