Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

奈良県吉野町、竜門岳登山(詳細)

2016年05月29日 | 山歩き

5月17日(火)     天気=曇り

 

07:38山口奥登山口→ 07:48竜門ノ滝→ 08:59~09:15竜門岳→ 10:01~06竜門ノ滝→ 10:15山口奥登山口

 

 昨夜は奈良県宇陀市の「道の駅宇陀路大宇陀」で車中泊した。深夜から未明にかけて強い雨が降り、朝方の空は厚い雨雲が覆っている。あまり登山したい気分じゃないが、天気は回復傾向なので竜門岳へと向かう。吉野町の山口集落から細い車道を遡り登山口へ着いた。

 竜門岳登山口

 登山口には簡易バイオトイレと車3台分程の駐車スペースがある。ドンヨリした空の下、沢沿いに続く細い林道を登って行く。しばらくすると左手に幾つかハンモックが吊るされた林間の広場があった。「森林浴によるリラクゼーションセラピーの場所」と看板に書かれており町営の施設らしい。更に進むとこのコースの見所「竜門ノ滝」がある。滝の全容を見るには分岐を降らねばならぬので下山時の見物とする。

 沢沿いの林道を登る

 龍門寺跡地付近

 沢沿いに歩いて行くと、林道から登山道へと道は変った。とても綺麗な沢で蛙の鳴き声が騒がしい。やがて沢の分岐に着き、そこから急な尾根道となる。息が乱れるキツイ登りが山頂近くまで続くが、その分グングンと標高を稼げる。樹林の道は冷え冷えとしてTシャツ姿の私は肌寒い程だ。

 沢沿いの登山道

 急な尾根道

 やがて緩やかな樹林の道になりしばらく進んで行くと、簡素な祠がポツンと建つ竜門岳(904m)に着いた。山頂は狭い広場で、樹木に覆われ全く展望は無い。それに霧に包まれて薄暗い雰囲気なので、ゆっくり滞在する気持ちにもなれず少し休んだ後山頂を後にする。

 竜門岳山頂

 しばらく降ってフトGPSのディスプレイを確認すると、登りの軌跡とは90度違う道を降っている。慌てて分岐まで戻り、道を間違えた事に気付いた。山口へ降る分岐の入り口が倒木に塞がれていた為に、見過ごしたのが間違いの原因だった。GPSが無ければ大変な思いをするところだった。一応三百名山の山だし、この分岐には地点標識を立てて欲しいものだ。

 道間違いの分岐地点

 その他は迷うような個所も無く、山頂から45分程で竜門ノ滝まで戻ってきた。分岐を僅かに降り滝を見物する。それ程大規模ではないが、三段に落下するとても優美な滝だった。滝から遊歩道を伝って林道に出てしばらく降り登山口の駐車場に戻り着いた。

 竜門ノ滝

 天気もパッとせず樹林に阻まれて展望も無かったが、誰とも会わず鹿と蛙の鳴き声だけが響き渡る静かな山旅が味わえた。遠い奈良時代には竜門ノ滝近くに龍門寺という立派なお寺が存在したそうで、竜門岳は古い信仰の風情が漂う奥ゆかしい山だった。

コメント
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