Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

ディカプリオ主演の映画「レヴェナント・蘇えりし者」を観て

2016年05月06日 | 映画・コンサート

 5月6日(金)

 高速道路で40~50キロの大渋滞と聞けば、何処かへ出掛ける気も失せる。ゴールデンウィークは遠出せぬのがリタイヤ老人の賢い心得と、近場の映画館へ出掛けた。

 ところが「驚き桃の木」で、映画館はチケットを買い求める人々で、入口の外まで長い行列ができている。何度も訪れている映画館だが、こんなに混雑しているのを初めて見た。(私はネット購入したからスンナリは入れたけれど。)・・・・遠出しない人もけっこう多いんだなあと実感

 ところで今日観たのは「レヴェナント・蘇えり者」という映画です。主演のレオナルド・ディカプリオがアカデミー賞の主演男優賞を初受賞して注目された作品で、映画音楽を坂本龍一が担当したから日本でも話題になっているようです。

 映画の舞台は開拓初期のアメリカ北西部、ディカプリオ演ずる腕利きのハンター「グラス」は武装した白人の狩猟団をガイドしていたが、インディアンの集団に襲撃され、砦へ退却する途中、グラスは巨大な熊に襲われ瀕死の重傷を負う。

 グラスを日頃から快からず思っていた男(フイッツジェラルド)が、そんな彼を凍てつく大地に置去りにし、彼の息子まで殺してしまう。復讐の鬼と化したグラスは奇跡の生還をとげ、最後には仇敵フイッツジェラルドを追い詰めて息子の仇を討つ。・・・という復讐物語です。主演のディカプリオは主演男優賞を獲ったのがうなづける渾身の演技で、壮大な大自然を描いた映像も素晴らしかった・・・・のだが、

 一言で言えば、この映画は重苦しい。リアルな殺戮シーンが多過ぎて、スクリーンに飛び交う血飛沫で生臭ささへ覚える。それに「凍てつく酷寒の中、瀕死の重傷で穴に埋められた時点」で、「凍りついた急流に流された時点」で、「馬と共に数十メートルの断崖の上から転落した時点」で、幾らタフな人間でも普通なら死んでしまうだろ。

 まあ主演が死んでは映画が成り立たないから仕方ない面もあるが、この辺はイイ加減と言うか大雑把な演出だ。それに息子の仇を討つラストシーンも、敵対するインディアンの一群が現れて仇敵のフイッツジェラルドにとどめを刺すのだけど、何故かグラスだけは見逃してくれる。ここら辺も、もう一つ解せなかった。

 迫力充分凄みのある力作で最後まで退屈しなかったが、こういう暗くてオドロオドロしい映画は私の好みでは無いから観終えた気分はスッキリしなかった。

 

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