Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

奈良県野迫川村、伯母子岳登山(詳細)

2016年05月31日 | 山歩き

5月18日(水)     天気=晴れ

 

07:45大股登山口→ 08:24~35萱小屋→ 09:14~17桧峠→ 09:20夏虫山分岐→ 09:43十字路→ 09:58~10:31伯母子岳→ 10:42伯母子峠→ 10:58十字路→ 11:18夏虫山分岐→ 11:32~35夏虫山→ 11:46夏虫山分岐→ 11:48桧峠→ 12:16萱小屋→ 12:45大股登山口

 

 高野山から熊野本宮まで続く「小辺見路」は熊野古道の人気コースだが、大股集落から伯母子岳への登山道はその一部になっている。昨日は登山口から車で10分程にある「ホテルのせ川」に泊ったが、秘湯の風情があり料金もリーズナブルで良い宿だった。

 

 宿泊したホテルのせがわ温泉

 大股登山口は車四台分程の駐車スペースとトイレがある。車を停めて準備をしていると中年女性二人組が先に出発した。彼女達は「小辺路」を歩いており、今日は伯母子峠を越えて十津川村の三浦集落まで行くらしい。

 大股登山口駐車場(下山時)

 彼女らを追うように我々も登山口を出発する。大股集落の合間を通る急坂を登り墓地の横を過ぎるとジグザグの山道になった。急登続きだが歩き易い道だ。登山口から40分程で明るい広場に建つ萱小屋に着いた。今は無人だが以前は人が住んでいたらしく快適な小屋だ。ここで女性二人組に追いつき話をすると千葉県から来たと言う。その後は彼女らの先を行く。

 集落内の急坂を登る

 萱小屋

 小屋からは山腹を巻くように緩やかで良く整備された道が続く。今日は陽射しが強く新緑がまぶしい。やがて夏虫山から派生する尾根に着いた。尾根を進むと「桧峠」と書かれた標識があり、更にその少し先に夏虫山への登り口があった。

 桧峠

 夏虫山登り口

 今度は夏虫山と伯母子岳を繋ぐ尾根の山腹を歩いて行く。相変わらず緩やかな道が続く。少し降って登り返すと登山道が交差する「十字路」で左は伯母子峠への古道、右へ行けば護摩壇山方面で山頂へは直進する。

 夏虫山山腹を巻く道

 登山道十字路

 山頂直下

 樹林の斜面を15分ほど直上し、伯母子岳(1344m)に着いた。爽やかな青空の下でツツジが咲き素晴らしい展望で、霧に包まれ暗かった昨日の竜門岳とはエライ違いだ。我々の到着後、単独の男性が二人が伯母子峠の方から登って来た。その後に千葉の女性二人組も到着して山頂はしばし賑わった。我々と一人の男性以外は小辺路歩きで、十津川村へ降る人達だ。

 伯母子岳山頂

 山頂から東側、伯母子峠方面

 山頂から西側、護摩壇山方面

 30分余山頂に滞在し名残を惜しみつつ伯母子峠へ降る。10分程で着いた峠には簡素な避難小屋が建ち、十津川村へ降る古道が分岐している。峠から伯母子岳の山腹を巻くよう歩き再び十字路に戻り、後は往路を降って行く。

 山頂から降る道で珍しい蝶々を撮影

 伯母子峠

 夏虫山の登り口に着き、ここで妻を待たせ私一人で夏虫山へ向う。樹林帯の踏み跡は薄いが目印が点々とあるので心強い。尾根まで直登し、その後尾根伝いに歩いて二つ目のピークが夏虫山(1349m)だった。雑木林の中で全く展望は無く、ポツンと三角点標石があるだけだった。

 夏虫山山頂

 山頂から登り口まで戻り妻と合流すると、大股へ降る熊野古道を降って行く。萱小屋の手前では今年初の蛇ちゃんとの遭遇、そう言えば遠い昔に新婚旅行で同じ吉野の山で近畿最高峰の八経ヶ岳へ登った時、11月末初冬というのに登山道で巨大な青大将と遭遇した事がある。性格不一致の我々が何とか今日まで夫婦でいられたのは、ひょっとしてあの青大将君、家内安泰を司る神様の化身ではと今になって思う。

 萱小屋からジグザグの急坂を降って行くと谷間の底に大股集落の家々が見え、お昼過ぎに登山口へ戻って来た。我々が着いた頃、若い白人男性が出発しようとしていた。この時間だと彼は今宵で伯母子峠の避難小屋にでも泊るのだろうか。

 大股の集落

 熊野古道の道は歩き易いし天気はいいし眺めも良かったから、今日の山歩きは実に気分爽快だった。・・・と余韻に浸る暇は無い。我々はこの後、高野龍神スカイラインを経由して護摩壇山を登り、日本三大酷道の一つである国道425号を走破して、十津川源流部にある宿泊先の藤井旅館まで辿りつかねばならぬ過酷なスケジュールなのだ。無事宿に着けるか不安な気持ちが錯綜する。

コメント
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