Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日本三百名山回顧№12、北海道、羅臼岳(百名山)

2017年07月25日 | 三百名山回顧

 平成6年8月9日~10日      

 

岩尾別温泉登山口→ 羅臼岳→ 羅臼平(幕営)→ 硫黄山→ カムイワッカの滝

 

 北海道の登山では羆の存在が気になるけれど、特に知床は羆の生息数が多いので注意を要する。岩尾別温泉の登山口には「羆出没中!!注意」の大きな看板があり、「どうか遭遇しませんように」と念じながら山仲間のUさん、O子さん我々夫婦の四人で羅臼岳へ向かった。

 ウトロ港から知床連山(右端は羅臼岳、左端が硫黄山)

 登山道は概ね緩やかで途中には弥三吉水や銀冷水の水場もあり、登山者の人影も絶えないので快適に登って行ける。最後は沢沿いの雪渓を登って広々とした羅臼平のテント場に着き、一息入れた後、溶岩ドーム状の羅臼岳へ向かいます。

 羅臼岳への登りから知床半島

 岩だらけの道を登って羅臼岳(1661m)に到着したが、ガスに覆われた山頂からは何も見えなかったように思う。山頂から羅臼平まで戻ると、この先どうするか皆で検討する。

 羅臼岳山頂

 硫黄山まで縦走するので、二ツ池キャンプ地まで行けばベターだけど羆が怖い。他の登山者のテントが幾張りか在ったから、時間は早いけれど羅臼平にテントを張る事にした。

 羅臼平のテント場(背後は三ツ峰)

 寝静まった深夜、ガサガサッと音がして突然テントがユサユサゆれた。ビックリして飛び起き、「羆襲来」とばかり懐中電灯を振り回し全員大声で叫ぶと、テントの外は静かになった。あれは一体何者だったのか正体はわからない。案外北キツネや鹿の類だったのかも知れない。

 翌日は天気に恵まれて硫黄山へ向って縦走路を進む。三ツ峰やサルシイ岳等幾つかのピークを越えて行く。サルシイ岳の登りから振返ると三ツ峰ピーク越しに見える羅臼岳がユニークな形をしている。

 サルシイ岳の登りから三峰(双耳峰)と羅臼岳(中央奥の小さなピーク)

 サルシイ岳から羅臼岳方面

 オッカバケ岳を越えて二ツ池キャンプ地に着いた。美しい所だが誰もおらず、こんな寂しい所にテントを張らなくて良かったと思った。二ツ池からは硫黄山に向けて小さなピークを幾つも越えて行く。

 南岳山頂?から知円別岳方面

 知円別岳から硫黄山へ向う真っ白な細尾根は強風が吹き、けっこうスリリングな降りだった。硫黄山は凄く尖がった山で男性陣のUさんと私の二人で登った。硫黄山からは急な沢の長い降りで、今日はロングコースを歩いたので疲れが溜り辛い降りだった。

 知円別岳からの急な降り

 硫黄山

 硫黄山山頂

 硫黄山からの下山道

 硫黄採掘跡地まで降ると登山口まで僅かな距離で、降り立った登山口から少し歩いたカムイワッカ滝のバス停付近では多くの観光客で賑わっていた。登山口近くを流れるカムイワッカ沢は文字通り温泉が川となって流れている観光名所、あまりに気持ち良くて服を着たまま川に身を浸した。

 降り立った硫黄山登山口

 ウトロへ戻るとUさんやO子さんと別れ我々夫婦はしばらく道東の観光地を巡った後、我家へ戻ったように思う。(登山のアルバムしか残ってないので詳細は判らない。)この登山で北海道の日本百名山は全て登り終えたので、その後しばらくの間北海道を訪れる事は無かった。

コメント
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