Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

「翔ぶ少女」という小説は何度も泣けます。

2017年07月29日 | 読書

 7月29日(土)

 「原田マハさんくらい読者を泣かせる作家は他にいない。」と思うくらい、私の中で原田マハさんは最も好きな小説家の一人だ。だから図書館を訪れると真っ先に彼女の作品コーナーへ向かう。(スミマセン。身銭を切って買う本は月刊誌「山と渓谷」や地図くらいなもので、単行本は全て図書館で借りて読んでます。)

 そして先日図書館へ行った時、彼女の小説「翔ぶ少女」を見つけて借りた。読み始めると、これがマア面白くて、原田マハワールドにはまり込み半日で読み終えた。彼女の作品はどれも感動するけれど、この小説が一番泣けたかも知れない。

 物語の舞台は、阪神淡路大震災が発生した神戸市長田区、長男「逸騎」、長女「丹華」、次女「燦空」の三兄弟は、パン屋を営む両親の元で幸せな日々を過ごしていたが、突然の大地震が彼らを悲劇のどん底に落とし込む。

 住む家は全壊し炎に巻かれて両親は亡くなってしまい、三兄弟は震災孤児となってしまう。そんな兄弟を倒壊家屋から救ってくれたのが、「ゼロ先生」と呼ばれるオッチャンだ。オッチャンも震災で自分の妻を亡くし、それが原因で実の子とも断絶して孤独の身の上だ。

 精神科医であったゼロ先生は、孤児となった三兄弟を養子として引き取り、被災した地域の為に奔走する。そんなゼロ先生の深い愛情に育まれて、三兄弟は悲しみの淵から徐々に立ち直っていく。

 しかし、ゼロ先生がある日突然心臓の病で倒れてしまう。命の恩人であるゼロ先生を救おうと、いつも優しく見守ってくれる女医の由衣先生と共に三兄弟は必死の行動を起す。

 そして最後は最も感動的な結末を迎えるのであるが、それは実際に読んで感動してください。私のように図書館で借りて読む何てセコイ事せず、ぜひ本屋さんで購入して読んでいただければと思います。登場人物の健気さに泣ける事間違いなしです。

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