5月13日(日) 天気=曇り後雨
07:27小沢トンネル南出口→ 07:34~39小沢峠→ 08:40長久保山→ 09:03林道出合→ 09:20~35黒山→ 09:53ゴンジリ峠→ 10:03~30棒ノ折山→ 10:39ゴンジリ峠→ 10:56黒山→ 12:08名坂峠→ 12:18~36岩茸石山→ 12:55高水山→ 13:01常福院→ 13:40鳥居→ 13:54小沢トンネル南出口
奥多摩はよく訪れる山域だが小沢峠から黒山へ続く尾根はまだ未踏だったので、妻と二人で歩いてみる事にした。朝方車で我家を出発し、1時間程で登山口の小沢トンネル南出口に着いた。一軒家の下にある空き地に車を停めさせてもらい、ここから歩き始める。
小沢トンネル南出口近くの空き地(家人の人に断って駐車した。)
尾根に向って数分登るとアッケなく小沢峠に達した。峠から左へ曲がりしばし急坂を登ると、樹林帯の緩やかな尾根道になった。展望は無いけれど静かで穏やかな道は歩き易くて心地よい。峠から約1時間で、地図には載っていない長久保山のピークに着いた。ここが小沢峠~黒山間の中間地点になる。
小沢峠
樹林帯の道
何か所か小さな祠があった。
トラバースして続く道
長久保山の山頂
長久保山から30分程緩やかな尾根を進むとダートの林道終点に着き、終点からしばらく登って行くと棒ノ折山から高水三山へ続く尾根の一角、黒山(842m)のピークで、峠から約2時間の道程だった。
林道の終点
黒山山頂
黒山から右へ曲って、棒ノ折山へ向う尾根道に入る。一旦降って徐々に登って行くと、道沿いにまだ新しい遭難碑が祭られていた。こんな低山で遭難何て?と碑文を読むと、遭難者はトレイルランナーの人らしい。一体何が原因で、まだ若い命を落ちしたのであろうか?
道沿いのトレイルランナー遭難碑(新しい献花があった。)
遭難碑から僅かな距離でゴンジリ峠へ着き、峠から左に曲って10分程緩やかに登ると棒ノ折山(969m)だった。奥多摩の入門コースとして人気の高いこの山は、北面の展望の良さも人気の一因だ。山頂の東屋で軽い食事をとった後、再び黒山へ戻って行く。
ゴンジリ峠
棒ノ折山山頂
山頂から北面の眺め(中央奥左が大持山、右が武甲山)
棒ノ折山から黒山、岩茸石山へと続く尾根道は関東ふれあいの道でもあり、よく整備されている。そのせいだろうかトレイルランナーの姿も多い。一週間前にこの山域を舞台に、トレイルマラソン大会が開催され700名ものランナーが参加したそうだ。
岩茸石山へ向かう樹林の道
関東ふれあいの道の標石
ポツンポツンとツツジも咲いていた。
岩茸石山へ向う尾根は長くて小さなアップダウンが多く、地味に疲れる道だ。全域樹林帯で殆ど展望は無いが、途中一箇所だけ西側が開けた地点があり、奥多摩の御前山から三頭山に続く山稜が望まれた。
木の根の絡まる道
展望地点から、三頭山方面
岩茸石山が近づくと徐々に登り道となり、登山道が交差する名坂峠の先からしばしの急登で岩茸石山(793m)に達した。山頂には30数名の女性団体を始め多くの登山者が憩っており、今までの静寂が嘘のような賑やかさだ。又山頂からは北面に展望が開き我々が歩いてきた尾根が一望の元で、先刻登った棒ノ折山が随分小さく見えた。
名坂峠
岩茸石山山頂
山頂から棒ノ折山方面
山頂から川乗山方面
山頂から高水山方面
岩茸石山から急坂を降りしばらく平坦な樹林の道を進むと登山道が交差路で直進して急坂を登ると高水山(759m)だった。南面は柵で仕切られており、展望も無く風情の無い山頂であった。
高水山へ向かう樹林の道
高水山山頂
山頂の東側直下には「常福院」という奥深い山中とは思えぬ立派なお寺が建っており、ここまで車道も伸びているようだ。お寺の山門の下で道が分岐し、右は軍畑駅への下山道、我々は左に曲って成木バス停へ降る道を進む。
常福院境内
山門下の登山道分岐
山門から数分降ると舗装された車道に出て、車道下の登山道が崩壊して通行止めの為、その車道を右へ200m程進むと、成木バス停へ降る道が左へ分岐していた。
車道へ降る道
車道から成木バス停へ降る分岐
成木集落への下山道は、常福院への参拝路でもあるようで「○○合目」と記された石柱が所々建ち、お寺へ送る送電線も道沿いに張られていた。20分程降ると再び車道へ出て、車道を横切り更に登山道(参拝路)を降ると立派な鳥居が建つ場所に降立った。
所々石柱が立つ下山の道
下の車道出合地点
立派な鳥居が建つ地点
鳥居が参拝路の入り口で、ここからは車道沿いにしばらく降ると成木集落へ降り着いた。集落から県道を小沢トンネルに向って300m程歩き、車を停めているトンネル南出口の空き地に戻ってきた。
成木集落が見えてきた。
集落から降ってきた道を振り返る。
小沢トンネル南出口地点(右の細い道を登った所が駐車場所)
車に着くと同時に、先程からポツポツと降っていた雨が本降りに変った。午後から雨の予報だったので山歩きの最中も気懸りであったが、どうにか濡れずに登山を終える事ができた。
車に乗ると名栗湖下に在る日帰り温泉さわらびの湯へ向かい、山の汗と疲れを流す。この温泉は人気があるようで、こんな天気なのに芋の子を洗うような混雑ぶりだ。「洗い場は行列だし、ドライヤーも少ないから髪だって乾かせない。」と妻はご立腹で、アンケートに不満を書いていた。
今日は天気予報も悪く雨を覚悟していたが、何とか天気が持って曇り空で暑くも無かったから、歩き易く意外と快適な登山ができた。無理して出掛けた甲斐があったというもんだ。