Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

異端の登山家、栗城史多さんのエベレスト遭難死

2018年05月28日 | 日記

 5月28日(月)

 巷では往年のアイドルシンガー西城秀樹氏の訃報が大きく報じられているが、異端の登山家、栗城史多さんが先週エベレストで遭難死したニュースの方が私的には少なからぬ衝撃だった。

 彼については「無謀なor未熟な登山家」などと生前からいろいろな批判があった。それを見当はずれとは言わないが、彼が命懸けで挑戦した冒険に、死者へ鞭打つように誹謗中傷するのも如何なものかと思う。

 私は直接彼に会った事も無くテレビやネットの中でしか知らないが、その中で観る栗城さんは一流登山家にありがちな偏屈さや強面風な雰囲気は無く、一見何処にでもいそうな普通の若者だった。気弱で生真面目そうな雰囲気が、どことなく好感を持てた。

 テレビやネットで彼の山岳ビデオを何度も観たが、登山をしながらのビデオ撮影は今までに観た事の無い迫力ある斬新な映像だった。確かに彼は登山家として一流で無かったかも知れぬが、山岳ドキュメンタリーの映像表現者としては、他人を感動させる優れた才能の持ち主ではなかったかと思う。

 巨大風車に挑むドンキホーテのようにエベレストへの挑戦を続けた異端の登山家、栗城史多さんの35歳でのあまりに早い夭折は、惜しまれる事であり哀しい事でもある。信念を貫いた彼の短い激動の人生に、謹んで哀悼の意とご冥福を祈りたい。

異端の登山家、栗白史多氏

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