平成8年10月11日(金)
新潟県の秘境、秋山郷の最奥部に聳える鳥甲山は、山麓から眺めると大鷲が翼を広げたように見える険しい山容の鋭鋒です。と書くと前回の三百名山回顧で紹介した荒沢岳と似たような表現だが、前面に荒々しい岩壁を配したところなど実際に二つの山はよく似た山容をしています。
山麓から鳥甲山
同 上
この山へ登ったのは平成8年10月11日、前日に荒沢岳を登った後登山口のある秋山郷ムジナ平まで車で移動して、その夜は登山口でテント泊をした。
昨日に続き今朝も秋晴れの良い天気で、早朝に登山口を出発した。私が登ったムジナ平コースはガレ場や鎖場が連続する難コースだったが、あの頃はまだ若くて元気だったから単調で平凡な登山道より、むしろこんな道の方がスリリングで変化があって面白かった。
登山道から鳥甲山の岩壁
白嵓手前の急登
白嵓?から鳥甲山山頂部
かみそり岩を通過
辿り着いた鳥甲山(2038m)の山頂は意外と平凡で、眺めも荒沢岳より遥かに見劣りしたが、東面に茫洋と広がる苗場山の姿が印象的だった。天気にも恵まれて楽しく充実した登山で会った事は間違い無いないだろうが、25年以上昔の話なので、あんまり記憶に残っていないというのが正直なところです。
鳥甲山山頂
山頂手前から茫洋とした苗場山