Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

「長いお別れ」という認知症をテーマにした映画を図書館で観た

2023年01月19日 | 映画・コンサート

 先日街の図書館へ行ったら、映画試写会のパンフレットが置かれていた。映画は「長いお別れ」という題名で、3年前に制作された認知症の老人を描いた作品です。

 主演の認知症老人を演じるのは「山崎 務」、その老人の妻役を「松原智恵子」、二人の娘役を「竹内結子」、「蒼井 優」という豪華な出演メンバーです。

 認知症は老いの身には深刻な問題で、興味深かったから妻と二人で申し込んでみた。上映当日図書館を訪れると2階の視聴覚室が会場で、観客は20数名程と意外に少なかった。映像は3~4m四方のスクリーンに映像を映し出すもので、迫力に欠けるものだったが無料だから文句も言えない。

 物語りは、認知症老人の東昇平(山崎勉)が徐々に記憶を失っていく日常の変化を描いている。徐々に症状が進行する夫を妻の曜子(松原智恵子)は献身的に支えるが、長女の娘麻里(竹内結子)と次女の芙美(蒼井優)にとって、元教師で校長だった厳格で頼れる父が、壊れていく姿は辛く戸惑うばかりだった。

 昇平の症状は坂を転がるように進行し、周囲を巻き込んで深刻な事態になっていく。そんな昇平がある日姿を消して行方不明になる。妻と二人の娘は携帯のGPS機能を頼りに必死に彼を捜索する。

 昇平が見つかったのは、とある小さな遊園地だった。彼女らが見たのは、見知らぬ小さな女の子二人と一緒にメリーゴーランドに乗っている老人の姿だった。その遊園地は二人の娘がまだ幼かった頃親子で遊びに来た場所で、彼は遠い昔を追慕するかのようにそこを訪れたのだった。

 というようなストーリーで、悲しく切ない中に一抹の微笑ましさがある感動的な映画でした。タイトルの「長いお別れ」は、映画の中で長女の息子「崇」に発した、米国人教師の言葉「君のお爺さんは少しづつ記憶を失って、長い時間をかけ人生にお別れをしているんだよ」からきているようです。

 「長い時間をかけて人生にお別れ」・・そうかと納得する部分もあるけれど・・私はやっぱり最後までピンピン生きて、ある朝コロリと死ぬ方がいい。

最後にオマケの一句・・・「認知症、なったら怖いプーチンが」・・

コメント
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