厚生労働省の人口動態統計によれば、令和元年に於ける日本国内の結婚件数は約59万9千組、一方約20万9千組が離婚しているそうです。結婚件数に対する離婚件数の比率で言えば約35%、以前の日本は離婚の少ない国と言われてましたが、意外と高い離婚率なんですね。
ところで話変わって私が昔所属していたK山岳会は、既に解散して今は存在しませんが、かなりの大所帯だったので会員同士で結ばれたカップルが私の知ってる限りで10組ぐらいはいました。
その中で既に死別されたご夫婦はいますが、離婚したという話はトンと聞いた事がありません。円満であるか否かは別として、皆さん末永く一緒に暮らしているようです。
この事実だけで断定するのも何ですが、山好きの人間は案外結婚向きの性格をしていると言えるかも知れません。その理由を推察するに、ご承知のとおり結婚というのはお互いの我慢や忍耐力無くして長続きさせる事はできません。
翻って登山というのも、夏の酷暑、冬の猛吹雪など我慢と忍耐力を必要とするスポーツです。その辺りの相関性が、結婚生活と登山にあるんじゃないでしょうか。
それに登山はテントや山小屋などで昼夜を共に行動する機会も多いので、互いの性格を深く知る得るというメリットもあります。私自身も登山をやって無ければ、妻と巡り遭う事は無く結婚できなかったかも知れません。
というような経緯で私は若い世代の皆さんに、「青年よ山を目指せ」と声を大にして勧めたいのです。「エッ?山へ行ってみたけれど、爺さん、婆さんそれに猿、鹿、猪ぐらいしか見かけなかっただって?」それは行った山が悪かった。事前にネットでリサーチして、若者に人気のある山へ行きましょう。
・・「娘さん、山男にゃほ~れ~る・・・のよ」・・
絶滅危惧種、古いタイプの山男(若い頃の小生です)