雪だるまスキークラブ(障害者と健常者が一緒にスキーを楽しむ会)が今年解散したと先日のブログに掲載したが、その後会員のH君から私宛に感謝のハガキが届いた。
通信欄には「Fさん。おげんきですか。ぼくはげんきです。ゆきだるまスキークラブでは、とてもたのしかったです。ありがとうございました。H・T」と、簡潔な文章が書かれていた。
スキーツアーで私がH君のパートナーとなったのは、2015年頃からだっただろうか。最初は寡黙な彼と意志の疎通ができず、互いに会話が無いのでそれが少々苦痛であった。
しかしある時に「H君はスキーがやりたくてツアーに参加しているのだから、別に会話何かしなくていいんじゃないか」と考えを改め、その後は彼の先導役に徹して、彼が満足するまでスキーを付き合った。
2017年2月、黒姫高原スキー場
H君はジョギングで鍛えた足腰で、中急斜面以下ならどんな斜面でもボーゲンスタイルの直滑降で私に追いてくる。私は時折彼の姿を確認しながら自分も好き勝手に滑り、そうする事で互いにスキーを楽しむ事ができた。
H君のボーゲン滑降
そして何年もパートナーとして付き合ううちに、彼も少しは私に馴染んでくれ、ツアーの最終日には「ありがとう」「又来年よろしく」と別れの言葉も交わせるようになった。
クラブで活動した20年余は大した事もやれなかったが、H君からの感謝の言葉は自分のやってきた事が少しは誰かのお役に立ったのだと思えて、私にはとても嬉しい便りでした。