わたしの高校時代はカンツオーネブームでエルヴィス・プレスリーは「オオソレミオ」を「It's now or never」としてカヴァーして全米トップになっていた。
そしてサンレモ音楽祭の華やかなりし時代、ジリオラ・チンクェッティが1964年のサンレモ音楽祭で夢みる想い (non ho l'età) を歌い優勝して2位の、ボビー・ソロの「ほほにかかる涙」とともに大ヒットした。ボビー・ソロが来日した時はエルヴィス・プレスリーの真似をして動き、そっくりの深いリヴァーブをかけて歌っていた。高校生の頃のわたしにはそんなことはわからずただずいぶんエルヴィス・プレスリーに似ているなと感じていた。その頃は毎年サンレモ音楽祭がマスコミに取り上げられて優勝曲が話題に上った。
時代時代によって仕掛け人がいて時代をリードしてゆく。わたしたちはわけもわからずそれを追いかけていたのだった。ブームといわれると一緒に踊るその他大勢を演じていた。
おかげで英国ポップス、米国トップ40、シャンソン、カンツオーネと様々な洋楽に触れることができたのだった。
fumio
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