昨日の夜10時頃、NHKで日本ロシア首脳共同会見中継が始まった。かなりの時間を会談に割いて互いの国のトップセールスマン同士が一応の合意に達したらしい。安倍首相が、プーチン大統領との間に個人的な信頼関係が構築できた、と言っていたのが印象に残った。
昨年9月9日に胡錦濤主席が野田総理とロシアのウラジオストックで15分の立話中、「日本は事態の重要さを認識してほしい」と日本政府による尖閣諸島の買収を思いとどまるように訴えたのに対し、野田総理は帰国直後に尖閣の国有化を閣議決定して買収した。そのことがその後荒れ狂った反日運動の引き金になり現在の中国との軋轢の原因になったことを思い出す。残念ながら野田総理は胡錦濤主席と個人的な信頼関係を構築せず、ただやりたいことをやってしまった。胡錦濤主席からみると裏切られプライドが傷ついた。これではまともな交渉ができない。
安倍首相は今回まずプーチン大統領との間に個人的な信頼関係を構築した。良かった。
プーチン大統領は記者のきわどい質問にも終始おだやかに答え最後に日本語で「ありがとう」と言って今後の交渉に期待を持たせた。さすがはロシアを背負うトップセールスマンだった。
fumio
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