94/06/04 解かれた封印から赤い色を頼りに、隔り世から鬼が来る…
94/06/05 解かれた封印から血の色を頼りに、あなたの心から鬼が出る…
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封印とはどこにありどのように解かれるのだろうか。
それを探して古事記の夜見の国の条の原文を参照すると
「最後其妹伊邪那美命。身自追來焉。爾千引石。引塞其黄泉比良坂。其石置中。各對立而。度事戸之時。伊邪那美命言。愛我那勢命。爲如此者。汝國之人草。一日絞殺千頭。爾伊邪那岐命詔。愛我那迩
妹命。汝爲然者。吾一日立千五百産屋。是以一日必千人死。一日必千五百人
生也。故号其伊邪那美神命謂黄泉津大神。亦云以其追斯伎斯【此三字以音】
而。號道敷大神。亦所塞其黄泉坂之石者。號道反大神。亦謂塞坐黄泉戸大神。
故其所謂黄泉比良坂者。今謂出雲國之伊賦夜坂也。 」
そのかな交じり文は
「最後にその妹伊邪那美命、身自ら追ひ來たりき。ここに千引の石をその黄泉比良坂に引き塞へて、その石を中に置きて、各対ひ立ちて、事戸を度す時、伊邪那美命言ひしく、
「愛しき我が汝夫の命、かく為ば、汝の国の人草、吾一日に千五百の産屋立てむ。」とのりたまひき。ここをもちて一日に必ず千人死に、一日に必ず千五百人生るるなり。故、その伊邪那美命を號ナヅけて黄泉津大神と謂ふ。また云はく、その追ひしきしをもちて、道敷大神と號くといふ。またその黄泉の坂に塞ります黄泉戸大神ともいふ。故、それ謂はゆる黄泉比良坂は、今、出雲国の伊賦夜坂と謂ふ。 」
ということでこの時、イザナミが千引きの石で黄泉比良坂をふさいだので彼岸と此岸、隔り世とこの世が分断されてしまった。つまり千引きの石が封印であり天岩戸なのだ。その封印が解かれる時代に入ったというのでトライしてみよう。黄泉比良坂とは夜見の平坂。「平」はもちろん解字すれば「一八十」で岩戸(イハト)。その坂というのは逆(さか)で逆さにすれば「十は一」となり「十一」という数を示唆している。千引の「千」を引いて転がして逆にしても「十一」。
「平成」つまり「イハトナル」年号で西暦二千十一年、岩戸の封印は解かれるのだ。黄泉戸大神というイザナミなど様々な鬼たちが立て直しのために跋扈しそうである。
fumio
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