日本の最初のレコード「アラビアの歌」「青空」のレコード会社ビクターの商標、蓄音機から聞こえる亡き飼い主の声に耳を傾ける犬は不思議そうにしていたが、今にしてみれば蓄音機がまだそれほど一般に普及していないあの時代によくレコード盤を沢山作って売れば商売になると考えたものだと思う。在米中のわたしはあの犬のように蓄音機の音の出る仕組みが不思議でレコードをどのようにして作成すればいいかわからなかった。しかしとにかくシングル盤を作ってみようとした。パサデナでレコーデイングマシンを購入してきて家で夜中に録音した。できあがった元テープを原版作成屋さんでスタンプの原版を作ってもらった。そのスタンプを工場に持って行って数百枚レコード盤を作って販売した。桃高ケイオンで修行した若者がアメリカに渡ってハリウッドでレコードを作るまでになったのだ。
fumio
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