ロサンジェルス在住中、日本語新聞「羅府新報」に津本陽の「黄金の天馬」という新聞小説が連載された。それは、合氣道を創始した植芝盛平(1883~1969)の生涯を描く作品だった。その痛快波瀾万丈の人生に魅了されて読み進むとなんと満州に大本の出口王三郎と行っているのである。それでかれの師である出口という人物に興味を覚えた。寝ながら喋る出口の枕元でかれの降ろす言葉を書き記した弟子のひとりに谷口雅春という人物がいて大本から派生するように「生長の家」を興していた。わたしはその頃、「ひのもと文庫」という日本語書籍図書館に入り浸っていたので谷口雅春の著した「生命の実相」を借りて24巻全巻を読了した。谷口の人生は宗教家と思えないどろどろした人間くさいもので面白い読み物だった。
そして日本に帰国してから今度は出口王三郎の「霊界物語」を全81巻83冊を図書館で借りて長期間かけて読み終えた。これも面白かった。そしてそこに書かれていた「天御中主」という名前に惹かれて紙に書いて額に入れて壁に掲げ飾った。出口王三郎によるとそれは素盞嗚尊のことであるらしかった。あまりよくはわからなかったけれどそのとき、そうすることが必要だったらしい。
平成七年八月から十一月十一日まで百日間の百日詣りで弁天様と約束したことは「闇」の門から「音」つまり「立日」を世に出して夜を明けることだった。それが「炎で書いた物語」プロジェクトの目的であった。それでハンドルネームを「sound」にしてパスワードを「susano」とした。それは出口王三郎のやった素盞嗚尊の封印解きプロジェクトの続きだったのであった。どうやらそれが黒衣(くろご)の天使達の用意したわたしの次のプロジェクトであるらしかった。今にして思えばそれはロサンジェルスでアルバム「プロセス」を製作していた時代から続いているプロジェクトのようであった。あのころから見えない黒衣(くろご)がついて裏で色々と準備していたらしい。
fumio
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