1964年高校一年の終わり頃、音楽室をホームルームの時間に自由に使用しても良いことになった。みんなに諮ると洋楽のヒット曲をかけてクラスのみんなで聴こうということになった。そうはいっても高校生がそんなにレコードを持っているわけではないのでわたしがヒット曲をエアチェックしていたオープンリールのテープレコーダーを持ってゆくことにした。音楽室の黒板に
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エデンの東 (ビクター・ヤング楽団)
僕のマシュマロちゃん (ジョニー・シンバル)
レッツ・メイク・ア・メモリー (クリフ・リチャード)
勝利者のテーマ (ソープ・カプラン)
ワン・ボーイ (ジョニー・ソマーズ)
悲しき悪魔 (エルヴィス・プレスリー)
虹を呼ぶレッド・リバー (コニー・フランシス)
ダム・ダム・ディ・ダム (ジョニー・シンバル)
すてきなメモリー (ジョニー・ソマーズ)
想い出のサンフランシスコ (ブレンダ・リー)
バイバイ・バーディー (アン・マーガレット)
恋のパームスプリングス (トロイ・ドナヒュー)
さよなら初恋 (リトル・ペギー・マーチ)
ボサノバ・ベイビー (エルヴィス・プレスリー)
ドミニク (シンギング・ナン)
ビー・マイ・ベイビー (ロネッツ)
北京の55日 (ブラザース・フォー)
プリンセス・プリンセス (ジョニー・ティロットソン)
愛しのラナ (ヴェルベッツ)
ワシントン広場の夜は更けて (ヴィレッジ・ストンパース)
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と曲名を書き連ねてリクエストの多い順にかけた。どの曲も音楽室では輝いて聞こえた。考えてみれば小学生の日、月光仮面の歌をクラスのお別れ会でおどけて歌った頃から今に至るまで、人にエンターティメントを提供するという基本はあまり変わらない。三つ子の魂というところだろうか。
fumio
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