monologue
夜明けに向けて
 



 絶世の美女とされる万葉歌人、額田王(ぬかたのおおきみ)が斉明四年(658)十月から翌年一月にかけて斉明天皇と行幸した紀温泉、今の和歌山県白浜の湯崎温泉あたりで詠んだ「莫囂圓隣之大相七兄爪謁氣 吾瀬子之射立為兼五可新何本」という万葉集中の歌が難解意味不明で未来永劫(えいごう)解読できないだろうと言われていたという。あなたには解けるだろうか。その歌を佐々木泰造という方が毎日新聞の 万葉のとびら というコラムで解読されている。ここまで解読されたのはすごいことだ。額田王自身はどう思っているだろう。ピンポンッと微笑むか、それとももうちよっとと首をかしげるか。はたして?
fumio

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 日本でテレビ放送が始まってしばらくすると、外国テレビドラマが多くなってミッキー・ブラドック(Mickey Braddock)という子役が象の世話係り少年に扮して活躍する「サーカス・ボーイ」 という外国テレビ番組が好きでよく見ていた。

 そしてわたしが高校を卒業した頃「モンキーズ」という音楽コメデイ番組が始まった。ミッキー・ドレンツ(Micky Dolenz)という青年がドラムを叩きながらテーマソング を歌っていた。それがあのサーカスボーイだと気付くまで時間がかかった。

  その番組は若者の間ですぐに評判になりかれらのリリースした第一弾 Last Train To Clarksville は全米ヒットパレードのトップに躍り出た。しかし、ギターなどの楽器の演奏風景と音が合っていないので口パクであることはわかった。スタジオミュージシャンの音楽に合わせて演奏しているフリしているようだった。それでもかれらのコメデイは現代的でブームになった。ファンは別に楽器まで弾けることを求めていなかったのである。スーパースターといってもビートルズほどではないわたしたちの世代の若き芸能人としてそこはかとない親近感連帯感を感じていた。手の届きそうなところが受けたのだろうか。
umio

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今年、4月11日、日曜の朝、裏の家の屋根にやって来てこちらを見ていたサギが4月18日、日曜朝8時頃裏の家の屋根にまたやって来てしばらく姿を見せなかったが昨日4月25日日曜の午前6時頃裏の家の屋根にひさしぶりにやってきた。日曜ごとにやってきたことになる。日曜が好きなのかも…。

 裏の家の人は自分の家の屋根にサギがとまっていることなど知らないだろう。以前車で帰宅する時大きな蛇が道からわが家の側溝に入ってゆくのを見たことがある。以来その蛇の姿は見たことがないがどこかに住んでいるのだろう。人の目に触れない近くに。もしあなたの家の屋根に鷲がとまっていても普段気付かないだろうし大蛇が床下に潜んでいても変わりなく生活するだろう。わたしたちは日本列島の形をした巨大な龍の上に住んでいる。それでもそんなことには気付くことがない。
fumio


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私的カウントダウンアルバム「水面に書いた物語 」 収録曲の今週のアクセス聴取ランキング

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4月16日(金)~4月23日(金)
ヒット数:1,102件中
    
順位( )内は前週の順位< >内は前々週の順位 
 
第1位(1)<2>あやかしのまち
第2位(3)<1>水面に書いた物語
第3位(4)<3>はるかなるメロディ
第4位(2)<4>ごめんなさい
第5位(5)<9>マイ・スィート・ライフ
第6位(7)<5>女優(スター)
第7位(10)<8>ラスト・ランデヴー
第8位(6)<7>ときめきFALL IN LOVE
第9位(12)<15>それってⅨじゃない
第10位(9)<4>軽々しく愛を口にしないで
第11位(8)<15>素顔のマスカレード
第12位(17)<10>Stay with me
第13位(11)<11>オーロラの町から
第14位(15)<20>わかりあえる日まで
第15位(18)<12>NEVER GIVE UP!
第16位(14)<13>恋すれば魔女
第17位(16)<16>しあわせになれる
第18位(20)<18>まことのひかり
第19位(13)<19>Sentimentallady”M”
第20位(22)<->もっと自由に
第21位(19)<17>プロセス
第22位(21)<->にわか雨
第23位(-)<->リアル・リアル・ラヴ
第24位(-)<->ひかりのくにへ
第25位(-)<->カリフォルニア・サンシャイン


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 今週もあやかしのまち が首位にとどまっている。第22位の弾き語りにわか雨から最後尾まで珍しい曲が並んでいる。ご愛聴感謝。
fumio

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今年3月15日、月曜の朝、裏に鶯(うぐいす)がやって来てきれいな声で鳴いていた。
テレビやラジオで聴く「ホーホケキョッ」というほれぼれするような美しい声だった。その姿は視認できなかったのでだれかがテープレコーダーで流しているのかと疑った。

 そして4月11日、日曜の朝、鷺(さぎ)が裏の家の屋根にとまっていた。近くの綾瀬川あたりに住んでいる鷺が羽根休めしているのかと思った。妻に写真を撮られるとしばらくしてどこかに飛び立って、午後にまたとまっていた。まるでわたしたちにその姿を見せつけるように。そして4月18日、日曜朝8時頃裏の家の屋根にまたやって来た。以来姿を見せない。なにが言いたかったのかと思う。なにの兆しなのか。鳥の姿を借りてだれがやってきたのか。これだけのヒントでわたしに解読させるつもりなのだろうか。
どうだわかるかと挑まれたようである。

 むづかしいけれどやってみよう。鵜と鷺であればウサギで宇佐の気であるニギハヤヒなのだろうが鶯(うぐいす)鷺(さぎ)ならウサギの音は入っているがすこし外れているようだ。「ウグイスサギ」つまり「うぐいスサギ」で須佐の気ということだろうか。結論としては素盞嗚尊さんがウグイスとサギの姿で様子を見に来たと解読しておこう。はたして合っているのだろうか。
fumio

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1964年のキャッシュボックス誌のトップ10
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January 25
1. I WANT TO HOLD YOUR HAND Beatles
2. THERE! I’VE SAID IT AGAIN Bobby Vinton
3. LOUIE LOUIE Kingsmen
4. POPSICLES AND ICICLES  Murmaids
5. SURFIN’ BIRD Trashmen
6. YOU DON’T OWN ME Lesley Gore
7. HEY LITTLE COBRA Rip Chords
8. OUT OF LIMITS Marketts
9. FORGET HIM Bobby Rydell
10. ANYONE WHO HAD A HEART Dionne Warwick
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  この1位のBeatles の爆発的ヒット「I WANT TO HOLD YOUR HAND」 に対してジェファーソンエアプレインのグレイス・スリックが、「25、6才にもなった男がなにが、あなたの手をとりたいよ、」と批判していたことがあった。本当にそうだろうか。「キスしたい」や「抱きたい」でないところが人がそうであれかしと思うところをわざとはずすジョン・レノン流のひねった詞だった。。びっくりするようなイントロから「オー・イエー・アー」と大げさに始めて「大切なことを言いたいんだ、きみにはわかってもらえると思う」とうだうだと気をもたせて、回り道して引き絞った矢を放つように「きみの手をとりたいんだ」と叫ぶ。なんだ、そんなことだったのと、そのカタルシス的効果は抜群だった。ビートルズの歌詞は一筋縄ではゆかない。正しく評価するのはむづかしい。だれかが批判するたびにジョンがシニカルにほくそ笑んでいるようである。
fumio

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 1964年高校一年の終わり頃、音楽室をホームルームの時間に自由に使用しても良いことになった。みんなに諮ると洋楽のヒット曲をかけてクラスのみんなで聴こうということになった。そうはいっても高校生がそんなにレコードを持っているわけではないのでわたしがヒット曲をエアチェックしていたオープンリールのテープレコーダーを持ってゆくことにした。音楽室の黒板に
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エデンの東 (ビクター・ヤング楽団)
僕のマシュマロちゃん (ジョニー・シンバル)
レッツ・メイク・ア・メモリー (クリフ・リチャード)
勝利者のテーマ (ソープ・カプラン)
ワン・ボーイ (ジョニー・ソマーズ)
悲しき悪魔 (エルヴィス・プレスリー)
虹を呼ぶレッド・リバー (コニー・フランシス)
ダム・ダム・ディ・ダム (ジョニー・シンバル)
すてきなメモリー (ジョニー・ソマーズ)
想い出のサンフランシスコ (ブレンダ・リー)
バイバイ・バーディー (アン・マーガレット)
恋のパームスプリングス (トロイ・ドナヒュー)
さよなら初恋 (リトル・ペギー・マーチ)
ボサノバ・ベイビー (エルヴィス・プレスリー)
ドミニク (シンギング・ナン)
ビー・マイ・ベイビー (ロネッツ)
北京の55日 (ブラザース・フォー)
プリンセス・プリンセス (ジョニー・ティロットソン)
愛しのラナ (ヴェルベッツ)
ワシントン広場の夜は更けて (ヴィレッジ・ストンパース)
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と曲名を書き連ねてリクエストの多い順にかけた。どの曲も音楽室では輝いて聞こえた。考えてみれば小学生の日、月光仮面の歌をクラスのお別れ会でおどけて歌った頃から今に至るまで、人にエンターティメントを提供するという基本はあまり変わらない。三つ子の魂というところだろうか。
fumio


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ウーマン・リブ運動は1960年代後半、ベトナム反戦運動や公民権運動に連動して、「男女は社会的には対等・平等。肌の色や性別による差別や区別の壁を取り払う」ということを目指してスタートした。

  今ではそんなことがあったのかと不思議に思うけれど日本にもその運動は波及してピンクヘルメットの榎木美沙子氏のグループなどがテレビその他のメディアで活躍して1970年11月14日に第一回ウーマンリブ大会が東京都渋谷区で開催された。


そして1972年12月にオーストラリアの女性歌手ヘレン・レデイの"I Am Woman" という素晴らしい歌がビルボード誌のトップになりそしてグラミー賞を受賞した。以来、この歌はウーマンリブの恒久的応援歌となったのである。それはもうレスリー・ゴアの「YOU DON’T OWN ME」から8年経っていた。
fumio

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 1963年4月、高校生になったわたしは「9500万人のポピュラー・リクエスト」という番組で発表されるキャッシュ・ボックス誌の全米ベスト10を聴き始めた。Little Peggy Marchの 「I Will Follow Him」がMay 4からMay 18まで1位を続け、そしてJune 1からはLesley Gore の It’s My Party が2週1位になった。軽快なポップソングで好きだった。かの女の名はその頃はレスリー・ゴーアと発音されていたけれど環境問題に取り組んで有名な民主党のゴア議員のようにレスリー・ゴアと発音するのだろう。その翌年1964年のビートルズ襲来時のキャッシュボックス誌のトップ10
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January 25
1. I WANT TO HOLD YOUR HAND Beatles
2. THERE! I’VE SAID IT AGAIN Bobby Vinton
3. LOUIE LOUIE Kingsmen
4. POPSICLES AND ICICLES  Murmaids
5. SURFIN’ BIRD Trashmen
6. YOU DON’T OWN ME Lesley Gore
7. HEY LITTLE COBRA Rip Chords
8. OUT OF LIMITS Marketts
9. FORGET HIM Bobby Rydell
10. ANYONE WHO HAD A HEART Dionne Warwick
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上のようにレスリー・ゴアのYOU DON’T OWN ME が6位に上がってきた。そして最終的には2位まで上昇した。テレビで歌う姿を見た時、ずいぶんきれいな歌手だと感心したものだけれどこの歌の内容は「恋と涙の十七才」という甘ったるそうな邦題とは裏腹に女性の自立を歌う歌だった。「あなたはわたしを所有してはいない。わたしはあなたのオモチャのひとつじゃないのよ」とそれまでの女性が男性に隷属するのが当たり前のような米国男性優位社会に挑戦状を突きつけたのである。その後しばらくして女性解放運動(ウーマンリブ)の時代 がくるのだが今にして思えばレスリー・ゴアはそのハシリであったのかもしれない。
fumio

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19963年、Little Peggy March(リトル・ペギー・マーチ)の「I Will Follow Him(アイ・ウィル・フォロー・ヒム)」 がCashBox-Top100の1963-05-04 、 1963-05-11、1963-05-18と通算3週連続1位に輝いた頃、「9500万人のポピュラー・リクエスト」の司会 の小島正雄さんがさんがカバー・バージョンとしてヨーロッパで流行っているというイタリア語バージョンの「愛のシャリオ(Chariot )」 をかけてくれたので大好きになった。

  1965年に入るとCashBox-Top100のJanuary 23とJanuary 30の2週に渡ってダウンタウン( Downtown) という曲が1位になった。それは2年前に フランスの作曲家,ポール・モーリア(Paul Mauriat)作の「愛のシャリオ(Chariot )」 を各国のことばで歌って流行らせていたペトゥラ・クラークの歌であった。実はリトル・ペギー・マーチの「I Will Follow Him(アイ・ウィル・フォロー・ヒム)」のほうが「愛のシャリオ」のカバーだったのである。


 そして1969年のピーター・オトゥール主演作『チップス先生さようなら』にペトゥラ・クラークは出演して女優としての才能も見せたのである。ペトゥラ・クラークはあまり採り上げられることがなくよく知られていないが歌手としても素晴らしかったしずいぶん多才な人だった。
fumio

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 私的カウントダウンアルバム「水面に書いた物語 」 収録曲の今週のアクセス聴取ランキング

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4月9日(金)~4月16日(金)
ヒット数: 1,060件中
    
順位( )内は前週の順位< >内は前々週の順位 
 
第1位(2)<6>あやかしのまち
第2位(4)<3>ごめんなさい
第3位(1)<1>水面に書いた物語
第4位(3)<2>はるかなるメロディ
第5位(9)<8>マイ・スィート・ライフ
第6位(7)<7>ときめきFALL IN LOVE
第7位(5)<9>女優(スター)
第8位(14)<19>素顔のマスカレード
第9位(4)<7>軽々しく愛を口にしないで
第10位(8)<5>ラスト・ランデヴー
第11位(11)<12>オーロラの町から
第12位(15)<15>それってⅨじゃない
第13位(19)<14>Sentimentallady”M”
第14位(13)<16>恋すれば魔女
第15位(20)<18>わかりあえる日まで
第16位(16)<17>しあわせになれる
第17位(10)<13>Stay with me
第18位(12)<11>NEVER GIVE UP!
第19位(17)<20>プロセス
第20位(18)<10>まことのひかり

第21位(-)<->にわか雨
第22位(-)<->もっと自由に
第23位(-)<->ハロー!エンドレスドリーム

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 今週はひさしぶりにあやかしのまち が首位に就いた。第21位にフォークギター一本の弾き語りにわか雨が入ってきたのがめぼしいところ。ご愛聴感謝。
fumio


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 先日、マイケル・ムーア監督の米国医療制度を扱ったドキュメンタリー映画
『シッコ SiCKO』をBSフジで放映していた。詳しく内容をのべてあるのでお読みいただきたいウイキペデア によれば、「アメリカでの公開では、ドキュメンタリー史上第2位の動員を得たが、日本での反響は少なく、マスコミでの報道も皆無に等しい状態であった。」という。国民健康保険がある日本人には向こう岸での火事ということで反応は少なかったのだろうがマスコミのデマゴーグや政府のプロパガンダに踊らされると同じ轍を踏まないとは限らない。どうして世界一の先進国があんなに遅れているのか不思議な気がするが医療サービスという国民の福祉に関することにまで民間の金儲け主義を導入した結果だった。しかしながら医療保険改革法案が、今年、2010年3月22日アメリカ議会の下院でついに可決された。この映画によって多くの米国人が目を開かれたのだろう。
マイケル・ムーア監督は映画というメディアで常に社会の矛盾に立ち向かい啓蒙を続けているのである。
fumio

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 米国の今週のトップ20に昨年のアメリカン・アイドルの優勝者クリス・アレン(Kris Allen)の Live Like We're Dying と準優勝者アダム・ランバート(Adam Lambert)の -Whataya Want From Me が入ってきた。どこまで上昇するのだろう。クリス・アレンは今風の気のいい若者でアダム・ランバートはグラムロックのようなスタイルで二人とも実力があるので活躍を期待している。
fumio


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「9500万人のポピュラー・リクエスト」の1965年12月9日ベスト20を以下にコピーさせていただく。
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1位 イエスタデイ (ビートルズ)
2位 霧のカレリア (スプートニクス)
3位 夜空のトランペット (ニニ・ロッソ)
4位 恋のアドバイス (ビートルズ)
5位 ヘルプ (ビートルズ)
6位 ぼくのエンジェル (クリフ・リチャード)
7位 そよ風にのって (マージョリー・ノエル)
8位 若さをつかもう (デイブ・クラーク・ファイブ)
9位 パラダイス・ア・ゴー・ゴー (ヴェンチャーズ)
10位 涙くんさようなら (ジョニー・ティロットソン)
11位 夢見るシャンソン人形 (フランス・ギャル)
12位 朝日のない街 (アニマルズ)
13位 夜霧のしのび逢い (クロード・チャリ)
14位 ディジー・ミス・リジー (ビートルズ)
15位 クルエル・シー (ヴェンチャーズ)
16位 アミューズメント・パークス USA (ビーチ・ボーイズ)
17位 フィール・ソー・ファイン (ヴェンチャーズ)
18位 この想いをあなただけに (オリエッタ・ベルティー)
19位 想い出の砂浜 (クリフ・リチャード)
20位 涙のシャンソン日記 (フランス・ギャル)

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   この年の2月7日 米国が北ベトナム爆撃(北爆)を開始してベトナム戦争が始まる。そしてアメリカの北爆に反対し作家小田実らが「ベトナムに平和を!市民・文化団体連合」(ベ平連)を結成している。11月1日 東海道新幹線「ひかり」が東京新大阪間で運転を開始した。高速鉄道時代の幕開けであった。テレビでは深夜テレビ番組『11PM』が放送を開始した。11月10日 中国で文化大革命が始まる。そんなきな臭いような新鮮なような時代の雰囲気の中でわたしたちは生きていた。ビートルズの二作目の映画の題名「HELP!」が「四人はアイドル」と「アイドルを探せ」に肖(あやか)ったような奇妙な日本タイトルになってしまってしっくりこない気持で映画を見に行ったものだった。 このトップ20のうち、2位霧のカレリア (スプートニクス)、 3位 夜空のトランペット (ニニ・ロッソ)、9位 パラダイス・ア・ゴー・ゴー (ヴェンチャーズ)
13位 夜霧のしのび逢い (クロード・チャリ)、15位 クルエル・シー (ヴェンチャーズ)17位 フィール・ソー・ファイン (ヴェンチャーズ)と、なんと6曲がインストルメンタル曲なのである。どれも雰囲気があっていい曲だったけれど 現在ではとても考えられないランキングであった。
fumio


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「9500万人のポピュラー・リクエスト」の1964年12月17日ベスト20を以下にコピーさせていただく。
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1位 アイドルを探せ (シルヴィー・バルタン)
2位 恋する二人 (ビートルズ)
3位 スロー・ダウン (ビートルズ)
4位 朝日のあたる家 (アニマルズ)
5位 ブーベの恋人 (オリジナル・サウンド・トラック)
6位 GTOでぶっ飛ばせ (ロニー&デイトナス)
7位 リトル・ホンダ (ビーチ・ボーイズ)
8位 夢見るビートルズ (ドナ・リン)
9位 アンド・アイ・ラブ・ハー (ビートルズ)
10位 オー・プリティー・ウーマン (ロイ・オービソン)
11位 ビコーズ (デイブ・クラーク・ファイブ)
12位 アンジェリータ (ロス・マルチェロス・フェリアル)
13位 誰かが誰かを恋してる (ディーン・マーティン)
14位 500マイルも離れて (ピーター・ポール&マリー)
15位 コンスタントリー (クリフ・リチャード)
16位 誘惑されて棄てられて (ピノ・フェラーラ)
17位 テル・ミー (ローリング・ストーンズ)
18位 夢見る想い (ジリオラ・チンクエッティ)
19位 想い出のタンゴ (ブレンダ・リー)
20位 もっと寄りそって (ジェイ&アメリカンズ)

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 この年、 週刊誌「平凡パンチ」、「カムイ伝」掲載のための劇画誌『ガロ』などが創刊され、第51回(1964年上半期)芥川賞は柴田翔『されどわれらが日々』であった。テレビでは井上ひさしが「ひょっこりひょうたん島」(NHK)をスタートしていた。そんな時代だった。

 フランス映画『アイドルを探せ』 (Cherchez L'idole)が封切られて主題歌「アイドルを探せ」 (フランス語原題:La plus belle pour aller danser)を歌った19歳のシルヴィー・バルタンが一躍スターになった。それまでスターに対するアイドルという呼び方はなかったので新鮮だった。映画の内容はこれというところはなかったけれどわたしたちはかの女の歌う妖精のような姿を見たことに満足して劇場を出た。シャルル・アズナブールの書いた主題歌「アイドルを探せ」は「9500万人のポピュラー・リクエスト」でこの週首位に昇り、翌年1965年1月28日まで首位に君臨したのである。 シャンソンがビートルズを抑えてトップに就いていた頃の珍しいチャートだった。
fumio


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