透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

「イーハトヴの渚から」を観る

2014-01-18 20:32:14 | 日記

晴れ。最低気温-18.6℃、最高気温-6.6℃。

 午後から「イーハトヴの渚からー宮沢賢治が追い求めたドリームランドー」(岩手放送開局60周年記念特別番組)を観る。震災の地、三陸海岸を賢治の求めたドリームランドと重ねながら辿る番組だった。賢治の思いを多方面から捉えていて、私には初めて聞くエピソードもあった。賢治作品の中から「どんぐりと山猫」、「注文の多い料理店」、「インドらの網」、手帳に残された「雨ニモマケズ」などが効果的に取り上げられていた。女優の鶴田真由さんが案内役として登場し、番組内では「雨ニモマケズ」を朗読もされていた。耳を澄ませていると、「ひでりのときは」と読まれていた。限られた時間内にも拘わらず、映像も美しく、印象に残る番組だった。何より、登場された賢治関係者の皆様の暖かな人となりに癒された気がする。   

                       

                       

                                  《花巻のお祭り》

                       

                         《宮沢和樹氏が賢治とお祭のエピソードを語る》

                       

                           《賢治が生まれた年の三陸大津波》

                       

                          《童話集出版の翌年、賢治は三陸を訪れた》

                       

                       

                             《過冷却についての実験模様》

                       

                       

                       

                                《銀河鉄道の夜へ》

                        

                      《こども図書館「にじのライブラリー」責任者 荒木奏子さん》

 荒木奏子さんは陸前高田市にたった一つ残った杉のご神木の傍らにあった今泉天満宮という由緒ある神社の娘さんで元教師。彼女は震災直後のこの地を賢治が求めたドリームランドのようだったと語っていた。「みんながお互いを思いやって、物が豊かじゃないけれども心がつながっていた」と。

 2011年11月、全国の皆さんの支援を得て、神社の境内に、子ども図書館「にじのライブラリー」が開館し、彼女が責任者を務めている。現在、子ども達だけではなく、大人たちの交流の場ともなっているそうだ。

 

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