透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

イランカラㇷ゚テ・キヤンペーン

2014-01-31 21:09:26 | 日記

晴れのち雪のち晴れ。最低気温-5.6℃、最高気温1.2℃。 以前にも「イランカラㇷ゚テ・キヤンペーン」について書いていました。2013年8月30日です。

先日、市内の商業施設に買い物に出かけたところ、お店の一角に、「JR札幌駅アイヌアートモニュメント建設に向けてご協力のお願い」というイベントコーナーが設けられていた。2008年に日本政府はアイヌの方々を日本の先住民族として認め、以来、国民みんなが理解を深めるための試みを検討し始めたという。その流れの中で、北海道では2013年に、イランカラㇷ゚テ(こんにちは)をおもてなしの言葉として広めようと、イランカラㇷ゚テ・キヤンペーンが掲げられた。

このキャンペーンの一環として、JR駅にアイヌアートモニュメントを建設することが決まったようで、その寄付を募る主旨だった。担当は一般社団法人札幌大学ウレㇱパクラブで、設置は平成26年1月末から2月上旬の予定となっている。

「イランカラㇷ゚テ」は「こんにちは」と訳されるが、細かく区切ると、kaとは表面でrapとは鳥の羽なので、「あなたの心にそっと触れさせてね」という意味になるという。また、実際には家族などの身近な人たちに使う言葉ではなく、主に来賓の方に用いられたようだ。

北海道の自然を大切にし、高い人間性を携え、独自の信仰と生活スタイルを築いたアイヌの方々。「イランカラㇷ゚テ」には人に対する謙虚さや距離感をさりげなくはかる賢明さが感じられる。(秋辺得平氏・北海道ウタリ協会副理事長のHP参照)

                        

 

                              

                    

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