透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

野幌森林公園 大沢・エゾユズリハコース

2014-01-16 15:44:07 | 日記

晴れ。最低気温-16.5℃、最高気温-3.1℃。真冬日連続8日目となるのだろうか。

 久しぶりに野幌森林公園、大沢コース、エゾユズリハコースを散歩する。この両コースを通して歩いたのは一カ月ぶりかもしれない。 途中ヒヨドリを見かける。いつものように、よく通る甲高い囀りが静かな森に響いていた。氷点下の毎日にもかかわらず、元気な様子だった。きちんと生活している姿に何だかホッとした。

                           

                               《大沢口 10:39》   

                      

                              《大沢コース 11:01》  

                      

                           《エゾユズリハコース 11:01》   

                      

                          《 エゾユズリハコース 11:06》

                      

                          《 エゾユズリハコース 11:07》       

                      

                                《ヒヨドリ 11:10》   

                      

                                 《ヒヨドリ 11:10》         

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野幌森林公園

2014-01-15 20:02:11 | 日記

晴れ。最低気温-20.5℃、最高気温-4.5℃。

午後、野幌森林公園大沢口まで散歩に出かける。氷点下20℃を超える今日は、寒さも一入。さすがに大寒までは冬将軍の采配も手厳しいと覚悟を決める。

                   

                        《大沢口までの道・国道方向 13:40》

                   

                            《大沢口 13:45》

                   

                          《大沢コース 13:47》

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注連縄

2014-01-14 18:31:29 | 日記

晴れ。最低気温-14.1℃、最高気温-3.1℃。

 連日の雪が塀のように積もり、自然の囲いに守られているかのような我家だ。今日も真冬日。自慢になるのか疑わしいが、本日で連続6日目となる。室内はストーブをつけているので、24℃くらいを保っているので、植物も元気だ。

  新年を迎えてから、あっという間に2週間が経つ。今は、午後4時を過ぎても外が明るい。日差しが日々永くなっているのだ。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あまのいわと)に引きこもり、世の中を暗闇が支配して皆が困り果てたという神話が、北海道で暮らす我身には実感が湧く。

 冬至までは日没が早まり、日差しもどんどん弱まって急に寒くなる。毎年、この時期は心細く、物寂しい思いがするのをいかんともなしがたい。太陽の恵みが有り難いという気持ちは、近代化され、住環境がかなり良くなった現代の私とて大昔の祖先とそう変わりはないだろう。
 天照大神が天の岩戸から出た際に、二度と戻れないように岩戸を縄でくくったのが注連縄(しめなわ)の始まりというのも、実に説得力があるなと思う今日この頃。

 新年を寿ぎ玄関に飾ったしめ飾りを取り外す。

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「ルートヴィヒ2世」を見て

2014-01-13 17:39:32 | 日記

雪。最低気温-12.7℃、最高気温-7.2℃。

 昨日は映画漬けの一日となった。10分ほどの休憩をはさんで、2本目の映画を見ることにしたからだ。大麻駅は午前中吹雪模様でなはかったにもかかわらず、江別・札幌間の快速列車が1本運休していた。札幌は少し吹雪模様だったが、一旦、映画館に入ると中は無風で暖かだった。だからというわけではなく、この映画館に再び来ることを思うと、見ておきたかった。以前から興味を惹かれていたルートヴィヒ2世の映画が上演されていることを、館内の掲示物でたまたま知ったからだった。

 ルートヴィヒ2世の国王即位から晩年までが描かれた本作品は、ドイツ映画界が20億円もの製作費をかけたというだけあり、美しい映像で織りあげられたセンセーショナルなエピソードの数々に、魅せられる2時間半だった。

 美貌で191㎝の長身の皇太子が父の突然の死により、若干18歳で国王の座に就くことになった。彼が就任した頃のバイエルンはドイツ連邦の統一をめぐる主導権争いにより、戦争が避けられない状況にあった。にも拘わらず、彼は国民の安全に必要なのは、軍事力ではなく、芸術だと主張し続ける。ワーグナーに心酔していたこともあり、当時、個人的にも政治的にも評判を損ねていたこの音楽家を宮廷に招き入れ、破格のもてなしをする。しかし、状況が深刻となる中で国務を遂行せざるを得なくなり、ワーグナーと決別することになっていく。

 理想は現実に阻まれていくのだが、いつまでも白鳥の騎士・ローエングリンのようでありたいと願い続けるルートヴィヒ2世。芸術家タイプであり、天賦の才能を有していた彼が、狂気に囚われるかのごとくに創造していく宮殿の数々は、今日、観光の目玉となっているのはなんだか皮肉だ。殊にノイシュヴァンシュタイン城はおとぎの国の世界を彷彿とさせ、観光客の憧れの地となっている。私も行ってみたいところだ。

 ルートヴィヒ2世は夢を追い続けた薄幸の国王として、時代が生んだ不世出の人物といえるであろう。謎に満ちた最期とともに突出した数々の魅力は永遠に褪せることはないとこの映画を観て思った。

                           

                          

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「鑑定士と顔のない依頼人」を見る

2014-01-12 21:42:00 | 日記

雪。最低気温-10.6℃、最高気温-5.5 

 ディノスシネマズ札幌劇場にて「鑑定士と顔のない依頼人」を見る。

 両親を亡くし、若い女性が一人で住んでいる屋敷はお城のようなたたずまいで、家具・調度品・美術品の数々はどれも格調の高さを物語っていた。この女性は広場恐怖症を患い、何年も部屋に閉じこもったままという。天才鑑定士もまた、食事中も手袋を外せない潔癖症であり、職業柄から収集した古今東西の女性の肖像画を秘密の部屋の壁にところせましと飾り、一人で悦にいっている。しかし、生身の女性とは無縁のようで初老の今も独身を通している。

この鑑定士の知り合いである若い技術者のお店はゼンマイや歯車などの部品が並び、興味のある方にとっては魅力的だろう。このお店のシーンも何かの映画で見た記憶がある。この青年はたいていのものは修理でき、また、作り出せる腕をもっているが、謎めいている。もっとも謎めいているのは映画の途中でやっとその姿を見せる、若く美しい鑑定依頼人なのだが、彼女の手の込んだ作為に終焉まで本意が分からないままだった。他の登場人物についても不思議な部分を残したまま、映画を見終えることになった。

 事前学習も何もなく、素のままに映画を見ることになり、見終わってからネットで調べてみたところである。公式サイトの解説では、ジュゼッッペ・トルナトーレ監督のミステリー映画で、ゴージャスな骨董品や名画の数々を散りばめて紡ぎあげたものとあった。一流オークショニアの天才鑑定士が、姿を見せない依頼人の若い女性に惑わされ、謎に魅入られていく姿を描き出していると。

 天才鑑定士を演じたジェフリー・ラッシュであるが、どこかで見たことがあると思ったのは、「英国王のスピーチ」で国王の吃音を矯正する教師で友人の言語障害の専門医役を担っていたからだと知った。あの時も名わき役を演じていて記憶に残っていたが、この度の映画では主役として、変わり者であるが味のある、ロマンスグレーの役を魅力的に演じていた。

                         

                         

                         

 

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イーハトーボの劇列車 

2014-01-11 20:52:42 | 日記

晴れ。最低気温-14.0℃、最高気温-5.4℃。 

1月4日、14:00から16:30まで、NHKEテレで、劇団こまつ座の「イーハトーボの劇列車」が放映されていた。これは2013年11月6日、東京紀伊國屋サザンシアターで公演されたものである。井上ひさし作で、演出は 鵜山仁、出演者は井上芳雄,辻萬長,大和田美帆,木野花,土屋良太,石橋徹郎,小椋毅,松永玲子,田村勝彦,鹿野真央,大久保祥太郎,みのすけの皆さん。

冒頭は大正7(1918)年12月26日夜、青森発上野行き上り急行列車の車中。舞台となるのは、数回に渡り上京する汽車の中と上京した際の滞在先である。そこに登場するのは実在した人物や賢治童話から抜け出してきたような人物たちで、時代の波と共にそれぞれの人生模様が織りあげられていく。「思い残し切符」を印象づけるラストシーン。赤い帽子をかぶった意味ありげな車掌は何者だったのか。井上ひさし氏による賢治の評伝劇である本作品は言葉のキャッチボールにシニカルさがこめられ、笑わせられたり、考えさせられたりと見どころがたくさんあり、2時間半が瞬く間となった。

賢治は実際には九回上京したと考えれていて、岩手に理想郷を見出したといえる作品を多く残している。しかし、文学、音楽、化学、農業、宗教、芸能など多方面にその才能をきらめかせるも、病弱なために夢半ばでこの世を去ることになった。賢治役の井上芳雄は病弱ながら博学、文学肌で夢追い人の賢治を魅力的に演じていて好感がもてた。

                           

                             

                              

 

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氷点下の野幌森林公園

2014-01-10 11:56:25 | 日記

晴れ。最低気温-15.9℃、最高気温-7.1℃。

昨夜から晴れていたこともあり、ぐんと冷え込んだ朝を迎えた。こういう日は空気がピンと張りつめて寒いながら気持ちが引き締まる。いつもよりたくさん着込んで、野幌森林公園へ散歩に出かける。途中、つがいとみられる小鳥が木の枝から枝へ飛び交っていた。ふっくらとしたグレーと白と黒の羽毛が美しい。小鳥は元気に楽しそうに見えたのだけれど、本当はどうなのかな・・・・・・。

大沢口付近の小道は踏みつけられて、固くなり、歩くのが楽だった。たくさんの人が通ったであろう雪道が森の奥まで続いていた。                         

                                                              《除排雪の済んだ文教通り

                                     《大沢口までの道 9:35》

                                         《大沢口 9:36》

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生田原へ(その2)

2014-01-09 19:23:16 | 日記

晴れ時々曇り時々雪。最低気温-15.9℃、最高気温-3.6℃。(江別市)

 生田原町へ向かう途中、国道333号沿いにある道の駅「まるせっぷ」敷地内の「フォレスト食堂 道の駅」にて早い昼食をとりました。私たちの他に店内にお客さんの姿は見えず、ゆっくり休むことができました。

 丸瀬布町は山に囲まれた地で木材の町として知られています。 道の駅のシンボルとなっている木芸館は、木工製品の展示施設として、また地元木材をはじめ、木がふんだんに使われているからこその音響効果の良さから小規模のコンサート会場としても活躍しています。 

                          

                                《「フォレスト食堂 道の駅」》 

                           

                                       《店内》

                          

                                     《刺身定食》                  

                                  

                      《写真のとんがり帽子のような建物は丸瀬布道の駅敷地内の木芸館》

 木芸館は国道333号沿いに立つ展示施設で1999(平成11)年から営業。町の木でありピアノ材でもある赤エゾマツをイメージした外観がシンボルマークとなっている。八角形の平面形態は年輪を、8本の柱は枝を表現しているとか。
 館内には地元材による壁画(ウッドピクチャー)やグランドピアノがしつらえられている。木製の壁など、木材がふんだんに用いられていることや吹き抜けにより音響効果が抜群のため、小規模のコンサートが多く実施されているようだ。 また、木工芸品の展示・販売も行なわれている。

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生田原へ

2014-01-08 20:11:41 | 日記

晴れ時々曇り時々雪。最低気温-2.1℃、最高気温1.5℃。(江別市)

 家人の両親が住む生田原町へ出かけました。生田原町の降雪は江別市の四分の一くらいで、例年より少なかったのは幸いでした。

 肌を刺す厳しい寒さの中、生田原駅には珍しい列車が停車していました。列車の車体に子どもたちが大喜びしそうな動物の絵が描かれていたのです。晴れ渡った青空と真っ白な雪の世界に佇む列車の姿は、まるで絵本の1ページのようで楽しくなりました。数分後、列車は旭川へ向けて出発し、辺りはもとの雪景色になったのですが、しばし、夢を見ている気分でした。

 実はこの列車は、1泊2日の冬休みの特別企画で網走から旭川までを走行することになった「旭山動物園号」だったことが、ネットで調べて分かりました。(「旭山動物園号」は通常、旭川から札幌間を走る列車です。)

                     

                     

                      

 

 
「旭山動物園号」に乗って旭川へ行く1泊2日ツアー 道新ウエブより
 

「旭山動物園号」は動物が描かれた車両や動物型の座席などで人気。通常は札幌―旭川間を走るが、冬休みの特別企画として網走、北見、遠軽から乗り降りできる。
ツアーは網走を8日午前7時4分に出発。北見(8時4分発)、遠軽(9時28分発)を経て旭川へ。午後は動物園で楽しんで旭川市内のホテルで1泊する。9日は旭川を午後1時7分に出発する。
※9日午後は別料金で科学館やスイーツめぐりのオプションツアーもある。

                    

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狸小路(瑠玖)でのランチ

2014-01-07 21:28:34 | 日記

シアター・キノという映画館のすぐ近くでランチを取った。お店の名は「瑠玖(ルック)本店」。お刺身定食を注文したのだが、これがとても美味しかった。お刺身はどれもボリュームがあり、新鮮で甘みがあり、ご飯は炊きたてほかほかで、お味噌汁もホッとする味の良さ。小鉢のマグロの煮付けもほどよい塩加減で丁寧に仕上げられていた。そして、お値段が780円とはお財布にも優しいことこの上なしだった。

                      

                      

                      

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狸小路界隈

2014-01-06 22:50:28 | 日記

晴れ時々雪。最低気温-16.4℃、最高気温-2.6℃。

 シアター・キノという映画館へ出かけるときに、狸小路を歩くことになった。通りの両側にびっしり並んだお店を眺めたり、覗いたり、中に入って品ぞろえに食指を動かしながら歩くと退屈するまもなく映画館へ着いたのだった。私の記憶では初めなので、なかなか楽しい散策のひとときとなった。狸小路5丁目にはこのアーケード街の名前の由来となる狸大明神が祀られている神社があった。この神社は狸小路100周年を記念して1973年に建立されたそうだ。もとは別のところにあったが、この地に移動したとのこと。かわいらしいだけではなく、この狸には八つの徳(八徳)があるといわれ、参拝者も少なからずおられるそうだ。この日は外国からの観光客が写真を撮っていた。

                        

                                                     《本陣狸大明神社(通称:狸神社)》

                        

                                 《狸小路商店街》

 狸小路は札幌の中心部を、東西約1kmにわたって約200店が軒を連ね、西1丁目から西7丁目までが全天候型のアーケード街となっている。発祥は開拓使時代に遡る。1869(明治2)年、明治政府が「北海道開拓使」を札幌に置いたころ、現在の狸小路2・3丁目辺りに商家や飲食店が建ち並び始め、1873(明治6年)頃にその一角が「狸小路」と呼ばれるようになったという。                       

 

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野幌森林公園大雪の後

2014-01-05 20:02:50 | 日記

雪時々晴れ。最低気温-10.9℃、最高気温-5・0℃。

午後から野幌森林公園を散歩する。静かに降り続いた雪は庭をすっぽり覆い尽くすほどだった。野幌森林公園の大沢口の車両止めはすっかり埋もれていた。

                                                  

                                                  

                                                  

                                                  

                                                         《大沢口 車両止めが見えないほどの雪》

                                                  

                                                  

                                                  

                                                 

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江戸城での新年

2014-01-04 21:34:20 | 日記

雪。最低気温-10.3℃、最高気温-3.0℃。

 今日は新年が明けて早くも4日目となった。新年を迎えるにあたり、おせちの一部を作り、しめ縄を飾り、鏡餅をしつらえてお正月を過ごしている。こうした最低限の決まり事を滞りなく行おうとするのも、ひとえに今年一年を無事に過ごすための保険をかけているようなものかもしれない。

 昨日、江戸城をCGで再現するという番組の宣伝があった。江戸期に君臨した将軍家のしつらえはあらゆる面で群を抜いていたようだ。当然、鏡餅、門松などもCGで再現されていたが、驚くほど見事な大きさだった。

                          

                          

                                         《門松》

                          

                    《この画像の鏡餅はとらや提供 、江戸期の鏡餅は組み上げると高さが1.5mになったとか》

                          

                                  《絵の中では相当の大きさ》

松屋銀座ブログスイーツバイヤー理子の甘いもん噺 >より

                        

元旦の未明、組上げると高さが約1.5mにもなる鏡餅が江戸城に届けられました。
巨大な鏡餅の贈り手は尾張徳川家をはじめ、将軍の親族にあたる大名家の党首や夫人、などの家族に限られていました。破格の規模は天下を治める将軍ならではの家ならではでしょう。

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「おちょぼ栗」と「自由が丘ここん」

2014-01-03 10:51:16 | 日記

晴れ。最低気温-10.0℃、最高気温0.1℃。

元旦に長男が帰省し、横浜からのお土産を持ってきてくれた。《蜂の家自由が丘店》の「おちょぼ栗」と「自由が丘ここん」である。後者の「ここん」はフランス語で「まゆ」とのこと。二品とも口の中でスーととろけるような軽い仕上がりのスイーツだ。お腹が重くなりがちなこの時期のおやつに最適かと思う。

ところで、「自由が丘」という地名の響きから私が連想するのは、瀟洒な雰囲気だったりするのだが、このお土産のネーミングに地名がとても大切な要素になっているのではないかと気づいた。ということは、翻って北海道、札幌、旭川、富良野など、地名から連想される広大さ、爽やかさ、白、青、冷涼、ロマンなどの良いイメージにもっと自覚と自信をもっても許されるだろうと思った次第。埋もれている夢や希望がまだまだこの地にはあると信じたい。                                                                    

 

                          

 

                          

 

                          

 

                           

                 

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「ハンナ・アーレント」その2

2014-01-02 11:12:10 | 日記
 雪時々晴れ。最低気温-8.5℃、最高気温-1.9℃。
 
 今日は、「ハンナ・アーレント」の映画を見ての続きを少しだけ。ネットなどで、ハンナの生涯や著名な方の映画評などを読み、なるほどと思うことばかりだった。
 ハンナが学生たちへの最終講義で、「本当の悪は平凡な人間が行う悪です。」と語る場面がある。彼女はこれを「悪の凡庸さ(陳腐さ)」と名付けるのだが、初めてこの概念を知ることになった私は目からうろこのような気分だった。
 彼女は語気を強めて語る。「ソクラテスやプラトン以来、私たちは《思考》をこう考えます。自分自身との静かな対話だと。人間であることを拒否したアイヒマンは、人間の大切な質を放棄しました。それは思考する能力です。その結果モラルまで判断不能になりました。思考ができなくなると、平凡な人間が残虐行為に走るのです。私が望むのは、考えることで、人間が強くなることです。」何のために考えるのかの意味を改めて気付かされた場面だった。
 
 また、ハンナの生涯をネットで検索し、映画に登場したハイデッガーの他にフッサール、ヤスパースと教科書に掲載されているような高名な哲学者の下で学んでいたことを知る。この師ありて、この弟子ありか。才媛だったようで、実物は役者さんより美しかったのも驚きの一つだった。
 
 ところで、この映画が上映されているシアター・キノは狸小路6丁目に位置し、A館とB館の2スクリ-ン、それぞれ63 席と100席を擁するこじんまりとした映画館である。しかし、限られた壁にはポスターの他に上野千鶴子氏、河野喜代美氏などの映画評の切り抜きが貼られ、映画に向き合う態度になみなみならぬ気概が感じられた。
 
                      
                 
                      
                
                       
 
 
《「悪の凡庸さ(陳腐さ)」 ハンナ・アーレント オフィシャルサイトから》 

アーレントがアイヒマン裁判のレポートで導入した概念。上からの命令に忠実に従うアイヒマンのような小役人が、思考を放棄し、官僚組織の歯車になってしまうことで、ホロコーストのような巨悪に加担してしまうということ。悪は狂信者や変質者によって生まれるものではなく、ごく普通に生きていると思い込んでいる凡庸な一般人によって引き起こされてしまう事態を指している。

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