( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49788855.html からの続き)
その他にも、多くの痛ましい被害者の姿が 次々と映し出されます。
唇がなくなり 歯茎が露出している少年,眼球の取れた女性,
手足がなくなってしまった女性,耳が溶けた男性の映像など、
注視できないほどの 映像が続きます。
ある女性は、顔全体が 真っ黒なススの固まりのようになってしまい、
父親がそれを 皮膚ごとはぎ取ったといいます。
また、母親の焼死体を見つけた少女が その遺体に触れると、
燃えかすのように アッと言う間に 崩れ落ちてしまったとか……。
爆心地にいて 一瞬で蒸発してしまった人のほうが、
幸運だったのではないか と思ってしまうほど、凄惨を極めるものです。
そして 次に襲ってくるのが 原爆症。
当時は 誰も知らない、医者も見たこともない、放射能による病態です。
髪が抜け、体中に斑点ができ、臓器不全を起こして、訳も分からず 死んでいきます。
アメリカは 原爆症の研究を始めましたが、
患者は 治療をされるのではなく、ただの 研究の対象物でした。
被爆者は 伝染病にかかって感染する と思われ、周囲から疎外されたり、
結婚や就職も できなかったり、同じ被害者の 日本人の間で 差別されるのです。
被爆二世もまた 被害にさらされます。
はたして 幾重の苦悩を 味合わなければならないのか……。
戦争で 人を殺す武器に、残酷なものと そうでないものが あるはずもありませんが、
原爆ほど甚大な 大量殺戮を犯し、
被害が広範 かつ長期間に わたるものはないでしょう。
元防衛相の 「しょうがない」 発言は、一体全体 どの口から出てきたのか?
(続く)