「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

今後の マスコミでの展望

2007年08月18日 19時33分53秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49580349.html からの続き)

 今後 マスメディアの表舞台に、

 ボーダーが登場してくる時が 来るのだろうと思います。

 けれども、ボーダーは本質的に 理解が難しいものなので、

 書くほうも 不確かな情報を発信することは、往々にして起こりうるでしょう。

 さらに、世界仰天ニュースのように 興味本位で取り上げたり、

 ボーダーの“被害者”が 声高に非難中傷したりすると、

 誤認・曲解が流布されるのは、ある程度 不可避と言えるのかもしれません。

(“被害者”の傷も 事実には違いないのですし。)

 だからこそ ボーダーの真の姿を、様々な方法で 表現していくことが大切でしょう。

 それに対して、また反論が なされるかもしれません。

 ボーダーが知られるようになるのは 結構なことですが、

 情報は玉石混淆,善意や悪意に満ちたものが 入り交じるようになるかもしれません。

 さらに多くの人が 幾多の機会を講じて、真実を伝えていく必要があるし、

 そういう時代に なっていけばと思います。

 恐らくそれは 長い時間がかかるでしょう。

 例えば 「自閉症」 にしても 僕が子供の頃は、

 心理的に 心を閉ざしている状態で、環境のせいなどと 思われていました。

 しかし 映画 「レインマン」 で、自閉症は先天的な 脳の器質の問題であり、

 外の世界との コミュニケーション障害である、ということが分かりました。

(特殊な能力がある場合が あるということも。)

 その後 また幾つかの作品や番組,ネットなどによって、

 自閉症は 百人いれば百通りの姿がある、ということなども 分かってきました。

 自閉症でさえ、ここまで来るのに 何十年もかかりました。

(一般には、まだまだ自閉症を 理解していない人も大勢います。)

 まして ボーダーは、理解が より難しいかもしれません。

 関わる人も巻き込まれて 傷つけられるというのが、

 理解を一層 困難なものにするでしょう。

(もっとも 以前と比べて、情報の量やスピード,一般人からの発信力など、

 環境は 劇的に変化しているので、

 また何十年もかかる ということはないかと思いますが。)

 それでも、いやだからこそ、やっていかなければならないのだと思います。

 必要以上に批判的にならず、真意が伝わるよう 相手のことも考慮しながら、

 誠実に、粘り強く……。
 
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