「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「銀幕版 スシ王子!  ~ニューヨークへ行く~ 」

2008年04月06日 20時52分37秒 | 映画
 
 毎回、どんなジャンルの 映画を撮っても、

 秀抜した手腕と センスを見せてくれる、堤幸彦監督の作品です。

 今回は、“いま面白いこと” をごった煮にした、

 何でもありのエンターテイメント。

 生まれついての寿司職人、米寿司 (まいず つかさ・堂本光一)。

 10才のとき、父と祖父が カジキマグロに突き刺されて死んだ トラウマで、

 魚の目を見ると パニックを起こす 「ウオノメ症候群」 に なってしまいます。

 寿司の道を捨て、琉球唐手の達人に 弟子入りするも、

 唐手の道は寿司の道、寿司の握りは唐手の握り ということを悟る。

 そして、シャリを極めようと、

 “シャリの達人” 俵 源五郎 (北大路欣也) に 弟子入りするため、

 寿司の新天地 ニューヨークに乗り込みます。

 日本刀で青竹を切るのが 寿司の握りを極めることだとか、

 米の心を読むのが 唐手の極意だとか、琉球唐手300年の怨念だとか、

 ふざけたことを 真剣そのもので全力投球すれば、

 観客の笑いをも 極めることになるのでしょう。

 もちろん 小ネタてんこ盛りです。

 合い言葉は、「お前なんか、N.Y. (握ってやる)! 」

「よっ、スシ王子!」

 グルメ、アクション、笑いあり、涙ありで、

 常に ツボを掴むことを外さない、堤監督の才覚は 羨ましい限りです。

 どこまで新天地を 切り開いていくことでしょう。
 
コメント
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