「BPDを生きる七つの物語」 (星和書店) という 本があります。
〔著: J.J.クライスマン, H.ストラウス
訳: 吉永陽子, 荒井まゆみ〕
著者の前作 「境界性人格障害 (BPD) のすべて」 (VOICE出版) は、
ボーダー関係の本で 一番売れている中の一冊です。
「BPDを生きる七つの物語」 に、
「BPD診断クイックテスト」 というものがありました。
診断はもちろん 専門家でないとできませんが、
手がかりとして 自分自身や関わりのある人を チェックし、
日常生活に 支障があるようであれば、
専門機関に相談してみる 必要があるでしょう。
□トラウマ経験が 子供時代にある。
(特に身体的虐待、または性的虐待)
□自己破壊的行為がある。
(就職の面接をダメにする。良好な人間関係を壊す、など)
□対人関係,仕事,その他の関わりを、自分からダメにしたことがある。
□仕事,学校,対人関係が 頻繁に変わる。
(何回もの離婚,別居,再婚)
□互いに傷つけ合ったり、傷つけられる対人関係。
( ex.暴力をふるうアルコール依存症の人との 複数回の結婚)
あなたをコントロールしようとする 自己愛型のパートナーと、
いざこざを起こしたことがある。
□移行対象 〔*注〕 の利用。
〔*注: 赤ん坊が母親から 自立するとき生じる不安を 和らげるためのもの。
人形やぬいぐるみなど〕
□性的混乱。 (バイセクシャルなど)
□興奮や刺激を得るための 危険な行動。
(薬物乱用,乱交,万引き,過食,拒食など)
□頻繁にトラブルを起こす。
(特に、上司,同僚,友人,家族など、大事な人たちと)
□暴力を振るったり、振るわれたり、あるいは その両方を繰り返す。
□態度の急変。
(友人を 理想化したかと思えば、こき下ろす。
ある本を 大いに評価したり、けなしたりする)
□過激な主義を持つ 組織に惹かれる。
(宗教的カルト,政治的カルト集団など)
□きちんと枠組みのある状況の方が 役割を果たせる。
(大学での成績はふるわないが、軍隊では成功をおさめる)
以上ですが、ちなみに心子は、9~10個が当てはまります。