( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/54042256.html からの続き)
○BPDと双極性障害
躁うつ病を含む 「双極性障害」 も、
衝動性,怒り,気分障害など、BPDと共通点があります。
ボーダーを知らない人からは、
ボーダーのことを 「躁うつ病?」 と聞かれることも 珍しくありません。
双極性障害の気分変動は たいてい無意識に生じ、
周りの状況には ほとんど関係がありません。
他者に対して鈍感で、ここがBPDと 最も異なる点です。
また双極性障害の人は、気分変動の間も 通常の生活ができます。
○BPDとPTSD
外傷後ストレス障害 (PTSD) も、
BPDと合併していることが多く、混乱を招きます。
両者とも子供時代に 虐待やトラウマ体験をしています。
PTSDの患者は フラッシュバックに苦しめられ、
この再体験や悪夢が 繰り返されることが、この症候群の特徴です。
BPDは ひとつのトラウマに 占められることは少なく、もっと多様です。
心子もそうでしたが、父親の死や前夫の自殺の悪夢に、飛び起きたことはありました。
PTSDは トラウマの原因となった状況に反応し、
BPDは 見捨てられる状況に強い反応を示します。
○BPDと物質乱用
BPDと物質乱用は 共存することが多く、
一方が他方を悪化させると、自殺の危険性が高まってしまいます。
BPDの人の薬物乱用は、他の薬物常用者とは違い、
衝動的で 特定の薬物を求めるということはしません。
手に入るものなら何でもよく、
薬自体を欲するというより、社会との接点を求めての ことなのかもしれません。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/54069764.html
〔参考文献: 「BPDを生きる7つの物語」 (星和書店) 〕