( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/54084455.html からの続き)
○BPDと 他のパーソナリティ障害
パーソナリティ障害の診断基準の多くが、
他のパーソナリティ障害の 基準と重複しています。
そのため、BPDはしばしば 他のパーソナリティ障害と共存したり、
誤診されたりします。
人の言動を勘繰ったり、怒って反撃したりする傾向は、
妄想性パーソナリティ障害と共通しています。
失調型パーソナリティ障害も、異様な知覚体験,妙な信念など、
BPDの特徴を持っています。
ただBPDの人は、これらのパーソナリティ障害ほど 風変わりではなく、社交的です。
回避性パーソナリティ障害の人は BPDの人と同じように、
人に批判されたり 拒絶されることに過敏です。
BPDの人と異なるのは、社会的な関わりを避けることです。
依存性パーソナリティ障害の人も、他者に庇護されるためには 極端なことも厭わない,
一人で生きていけないと 病的に恐れる,
ひとつの関係が終わると 次の関係を執拗に求める,
自分が取り残されるという 非現実的な恐れを持つ、などの特徴があります。
しかしBPDの人は、気分変動,怒りの爆発,自己破壊性を示すのが 特徴です。
BPDは B群 〔*注〕 のパーソナリティ障害と 関連があります。
〔*注: 10種類のパーソナリティ障害は、A群,B群,C群に分類されます。
A群は、奇妙で風変わりに 見えることが多いものです。
妄想性パーソナリティ障害,シゾイド (統合失調質) パーソナリティ障害,
スキゾタイパル (失調型) パーソナリティ障害があります。
B群は、演劇的,情緒的で ドラマチックに見えることが 多いタイプです。
反社会性パーソナリティ障害,境界性パーソナリティ障害,
演技性パーソナリティ障害,自己愛性パーソナリティ障害が含まれます。
C群は、不安や恐怖を 感じているように見えます。
回避性パーソナリティ障害,依存性パーソナリティ障害,
強迫性パーソナリティ障害です。
書庫 「パーソナリティ障害が分かる本」 参照
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/folder/1468205.html?m=l&p=2 〕
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/54311392.html
〔 「BPDを生きる七つの物語」 (星和書店) より〕