「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

弁証法的行動療法の 4つのスキル

2010年02月10日 20時13分34秒 | BPDの治療について
 
 先日の 「BPD家族の会」 の講演で、

 弁証法的行動療法 (DBT) についての 話がありました。

 DBTは認知行動療法の一種で、

 マーシャ・リネハンが 感情の調節障害の治療法として 発展させてきたものです。

 リネハンは DSM-Ⅳの9つの診断基準を 5つに分けて再編し、

 それぞれに対応する スキルを考案しました。

(下記の【  】内が、 DSM-Ⅳの基準です。)

1. 感情の調節不全

  :抑うつ, 不安, イライラ感に苦しむ。

   怒りと 怒りの表出に 問題を抱える。

  【顕著な気分の反応による、 不安定な感情。

   不適切で激しい怒り。 それを制御できない。】

  → 感情調節のスキル

2. 対人関係の制御不全

  :対人関係が混沌としている。

   激しく問題点が多いが 解消できず、 見捨てられないよう努力する。

  【見捨てられることを避けようとする、 なりふり構わない努力。

   理想化とこき下ろしの 両極端を揺れ動く、 不安定で激しい対人関係。】

  → 対人関係のスキル

3. 行動の制御不全

  :自殺の脅し, 自殺類似行動, 自傷, 衝動的行動。

  【自己を傷つける可能性のある 衝動性。

   自殺行動やそぶり、 自傷行為を繰り返す。】

  → 辛さに耐えるスキル

4. 認知的制御不全

  :離人症, 解離, 妄想などが ストレスが高まると現れる。

  【一過性の妄想様観念, 解離性症状。】

  → マインドフルスキル

5. 自己の機能不全

  :自己感覚がない。 空虚感など。

  【不安定な自己像 (同一性障害)。

   慢性的な空虚感。】

  → マインドフルスキル

 上記4つのスキルや 弁証法的行動療法についての記事を、

 以下のURLから それぞれ連載しています。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45269689.html
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55145497.html
 
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