先日の 「BPD家族の会」 の講演で、
弁証法的行動療法 (DBT) についての 話がありました。
DBTは認知行動療法の一種で、
マーシャ・リネハンが 感情の調節障害の治療法として 発展させてきたものです。
リネハンは DSM-Ⅳの9つの診断基準を 5つに分けて再編し、
それぞれに対応する スキルを考案しました。
(下記の【 】内が、 DSM-Ⅳの基準です。)
1. 感情の調節不全
:抑うつ, 不安, イライラ感に苦しむ。
怒りと 怒りの表出に 問題を抱える。
【顕著な気分の反応による、 不安定な感情。
不適切で激しい怒り。 それを制御できない。】
→ 感情調節のスキル
2. 対人関係の制御不全
:対人関係が混沌としている。
激しく問題点が多いが 解消できず、 見捨てられないよう努力する。
【見捨てられることを避けようとする、 なりふり構わない努力。
理想化とこき下ろしの 両極端を揺れ動く、 不安定で激しい対人関係。】
→ 対人関係のスキル
3. 行動の制御不全
:自殺の脅し, 自殺類似行動, 自傷, 衝動的行動。
【自己を傷つける可能性のある 衝動性。
自殺行動やそぶり、 自傷行為を繰り返す。】
→ 辛さに耐えるスキル
4. 認知的制御不全
:離人症, 解離, 妄想などが ストレスが高まると現れる。
【一過性の妄想様観念, 解離性症状。】
→ マインドフルスキル
5. 自己の機能不全
:自己感覚がない。 空虚感など。
【不安定な自己像 (同一性障害)。
慢性的な空虚感。】
→ マインドフルスキル
上記4つのスキルや 弁証法的行動療法についての記事を、
以下のURLから それぞれ連載しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45269689.html
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55145497.html