(前の記事からの続き)
「刑務所は 矯正教育の場なのか、 それとも危険な犯罪者を 厳しく管理する所なのか。
刑務官はみな悩んでいる」
長期刑の再犯者を収容する 旭川刑務所の、 処遇部長はそう言います。
別の刑務官は、 受刑者に暴行を受けた経験から こう言い切ります。
「長期刑の受刑者は 目標を見失いやすい。
刑務所の役割は 彼らを社会から隔絶すること」
妻を殺害され、 自らも刺された被害者は、
加害者の現況を 半年ごとに検察庁から通知されます。
「更生に向かっている 様子は読み取れない。
彼が変わらぬまま出所したら、 また狙われるのではないか」
加害者の刑期終了まで2年半。
「再犯をしないよう、 人間らしい気持ちを取り戻させる 教育を望みたい」
〔 読売新聞より 〕