「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

矯正か管理か -- 矯正の現場 (3)

2011年12月28日 20時46分55秒 | 罪,裁き,償い
 
(前の記事からの続き)

 「刑務所は 矯正教育の場なのか、 それとも危険な犯罪者を 厳しく管理する所なのか。

 刑務官はみな悩んでいる」

 長期刑の再犯者を収容する 旭川刑務所の、 処遇部長はそう言います。

 別の刑務官は、 受刑者に暴行を受けた経験から こう言い切ります。

 「長期刑の受刑者は 目標を見失いやすい。

 刑務所の役割は 彼らを社会から隔絶すること」


 妻を殺害され、 自らも刺された被害者は、

 加害者の現況を 半年ごとに検察庁から通知されます。

 「更生に向かっている 様子は読み取れない。

 彼が変わらぬまま出所したら、 また狙われるのではないか」

 加害者の刑期終了まで2年半。

 「再犯をしないよう、 人間らしい気持ちを取り戻させる 教育を望みたい」

〔 読売新聞より 〕
 
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