「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

沢ちゃんと電話がつながった

2011年12月20日 20時57分59秒 | 心子、もろもろ
 
 「境界に生きた心子」 の中に  「沢ちゃん」 の名前で出てきた、

 心子との共通の友だちに、

 心子のお母さんが亡くなったことで 連絡をしました。

 けれども もう何年かご無沙汰していたので、

 アドレスは変わっていて メールは返送されてきたし、

 携帯電話には 訳の分からないおばあさんが出てきて 全然話が通じないし、

 固定電話はずっと留守電だし。

 でもやっと 家電がつながりました。

 以前とちっとも変わらない 話しぶりでした。

 沢ちゃんは 心子のお母さんが 亡くなったこと自体は、 承知していませんでした。

 しかし 家がすぐ近くなので、 時折お母さんに会っていたそうです。

 1年ほど前か、 お母さんが入院するという 話までは知っていましたが、

 その後は 音沙汰がなかったということです。

 沢ちゃんが 心子の家の前を通っても、 いつも留守の様子だったと。

 従って沢ちゃんは、 お母さんがどうして逝ったのかは 知りませんでした。

 お母さんは 親族に見送られたのだろうと思われますが、

 沢ちゃんも僕も 親族とは全くつながりがないので、 死亡の連絡もありませんでした。

 ただ お母さんと沢ちゃんは、 年に何回かは 会って話をし、

 しまいには 親戚のような間柄だったそうです。

 世間話や昔話に花を咲かせ、 深夜まで話したこともあるとか。

 心子の旅立ちが 話題に上ることも。

 心子とお母さんは トラブルが絶えず、

 お母さんも 感情が高ぶることがままありましたが、

 最後のお母さんは とても穏やかな 日々だったということです。

 お母さんの 最後の平安だったかもしれず、 それを聞いて 安堵する気持ちです。

 心子とお母さんは 今は高い所で、 本当に幸せなときを 過ごしていることでしょう。
 
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