「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ようこそオズ (ボーダーラインゾーン) へ

2012年01月24日 20時19分25秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 ランディ・ クリーガー氏は 著書の中で、

 ボーダーの人のパートナーや 家族, 周りの人たちのことを、

 「ノン・ ボーダーライン (non-BPD)」 と 表現しています。

 ボーダーの人から 何らかの影響を受けている人のことで、

 その人自身が ボーダーであるかどうかは関係がありません。

 クリーガー氏の著書での キーワードです。

 クリーガー氏は インターネット上で1995年、

 ノン・ ボーダーラインの人の サポートグループを結成しました。

 98年に改名し、

 「ようこそオズへ」 (WTO: Welcome To OZ) といいます。

 「魔法使いオズ」 から 取ったものです。

 主人公のドロシーは、

 オズの世界と 現実の世界という、 ふたつの世界を生きています。

 ノン・ ボーダーラインの人も、

 ボーダーラインの世界である  「オズゾーン」と、 通常の世界にいます。

 オズゾーンは、 怒り, 分裂, 意味不明な世界です。

 また、 物語の中のライオンは、 勇気がないと思っていました。

 ノン・ ボーダーラインの人も、

 ボーダーの人を前に ビクビクしながら過ごしています。

 しかし、 自分の中にある勇気を 見つける必要があります。

 かかしは、 頭の中が空っぽだと 思っていました。

 ノン・ ボーダーラインの中にも、

 破壊的な関係から抜け出せない 愚か者だと思う人がいます。

 でも 長年虐待されてきて、 自分の素敵なところが 見えなくなっているだけです。

 ブリキ男には、 心というものがありませんでした。

 ノン・ ボーダーラインの人も、

 感じないことが対処法に なっていることがあります。

 けれども、 よいことも悪いことも、

 もう一度感じることが、 回復のために重要です。

 ドロシーたちは 魔法使いに会う旅をしましたが、

 結局、 力や勇気などは 自分自身の中にあったのだ ということが分かります。

 ノン・ ボーダーラインの人も、

 自分の中に元々ある 素晴らしいものを取り戻していくことが 大切なのです。

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) 〕 より
 
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