「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

高齢者の救急 (3) -- 介護と連携  急変に備える

2012年07月02日 20時07分51秒 | 介護帳
 
 高齢者の救急入院で多いものに  「誤嚥性肺炎」 があります。

 細菌などを含んだ唾液が、 誤って気管側に入って 起こる肺炎です。

 ある病院では、 80才代の救急患者の3分の1を 誤嚥性肺炎が占めます。

 誤嚥性肺炎の原因は、 脳卒中の後遺症や 高齢者のために、

 飲食物を食道側に送るとき 喉がなめらかに動かなくなるためです。

 未然に防ぐには、 医療と介護の連携が必要です。

 担当のケアマネージャーが 高齢者の異変を 速やかに察知して、

 家族に連絡し、 病院に繋げるなどの例があります。

 病院で誤嚥性肺炎が発見され、 手遅れにならずにすみました。

 この病院では 患者が入退院を繰り返さないよう、

 摂食・ 嚥下訓練を行なっています。

 専用のゼリー食や、 とろみがついた食べ物を使い、

 誤嚥しにくい食べ方や 体の姿勢を指導します。

 自宅や施設では、 口の中の細菌を減らす 口腔ケアが再発防止になります。

 普段からケアを担当している 訪問看護師, ヘルパー, ケアマネージャーと、

 担当医らが話し合う会議を 3ヶ月ごとに行ないます。

 顔と顔が見える 関係ができていると、

 異常に気付いた時に 早めに病院に対処できるからです。

 地域での 医療と介護の話し合いの輪が 広がってほしいものです。

〔読売新聞より〕
 
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