今春の介護報酬改定で、 24時間体制の訪問介護サービスが 新しく始まりました。
「定期巡回・ 随時対応訪問介護, 看護サービス」 といいます。
従来の訪問介護は、 日中に30分以上滞在し、 利用は週数回がほとんどでした。
新サービスは、 ヘルパーや看護師が 1日に3~6回前後、 定期的に訪問します。
緊急の呼び出しにも応じ、 24時間体制で駆けつけます。
訪問1回当たりの滞在時間は 10~15分程度と 比較的短いですが、
費用は 何回利用しても定額制です。
従来型は 利用回数に比例していました。
新サービスの費用は、 要介護度に応じて設定されており、
看護も併用する場合と 介護のみを利用する場合で 異なります。
例えば 要介護度3では、
30分未満の身体介護の利用が 毎日2回なら、 従来型のほうが安くなります。
毎日3回以上 利用するなら、 新サービスのほうが低額になります。
ただし新サービスには 緊急時の呼び出し対応もあり、
「安心を買う」 という 意味もあります。
単純に 訪問回数・ 時間の合計と 費用だけを、 比較することはできません。
新サービスの対象としては、
独居で歩行困難だが、 トイレまでの移動を助けてもらえば、
自宅での生活が続けられる人 などが想定されています。
ただ、 実施できているのは 全国で29市町村のみで、 普及が望まれます。
〔読売新聞より〕