○本人が 自分の立場を尊重されていると感じられるように 伝えましょう
本人のニーズと願望を承認し、
境界を定着させるか、 何度も繰り返し述べてください。
・ 「私たちのどちらかが正しいと 決めたいわけじゃないの。
関係を最善のものにしようとしているのよ。
私に必要なのは……」
・ 「僕は自分自身について、
何ができて何ができないのか、 何を必要としているのか、 学んでいるんだよ」
・ 「僕は自分の気持ちに素直に、 誠実であろうとしているんだ。
僕に必要なのは……」
・ 「僕たちが 物事を同じように見ていないのは 確かだよね。
僕に必要なことは……」
○ 練習, 練習, 練習です
BPDの人が目の前にいるつもりで、
皆さんが言おうとしていることを 思い浮かべてください。
もっとよいのは、 友人と一緒にロールプレイすることです。
○ ポジティブなセルフトークを試しましょう
セルフトークとは、 ほぼ常時行なわれている、 頭の中での会話です。
・ 「自分の境界を設定するのは、 慣れるまでは違和感があって 馴染めないものさ」
・ 「私は恐れている…… でも、 自分の安全を守るために これを作ったのよ」
・ 「僕は彼女のことを とても大切に思っているんだ。
彼女はそれが理解できないけど、 それはそれでいい」
・ 「長い目で見て、 彼のニーズに応えられるために、
今は私自身の境界を 守る必要があるんだわ」
○ お子さんのために境界を設定しましょう
BPDの夫を持つある女性は、 次のように言っています。
「夫が息子たちに激怒し始めたら、
子供に、 自分の部屋へ行っていてね、 と話します。
子供たちが問題なのではなく、
父親のほうが 自分の感情に対処する時間を 必要としていると、
分かってもらうためです。
子供たちには、 お父さんが怒っているときには、 お父さんのことは気にしちゃだめ、
と言ってあります」
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕