「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

17年ゼミ (1)

2014年08月19日 20時04分15秒 | Weblog

 以前TVで、 17年ごとに大量発生する  「17年ゼミ」 というのを見ました。

 17年という素数の年にだけ 羽化するのは、

 生き残りのための手段だという話でしたが、 その理屈をよく覚えていませんでした。

 今回ネットで調べてみて、

 いくつかのサイトの記述を総合すると、 次のようにまとめられそうです。

 17年ゼミは昆虫のなかで 最も長生きするもののひとつで、

 その生物時計は驚くほど正確です。

 他に13年ゼミというのもあり、 素数ゼミと言われます。

 アメリカの 限られた数ヶ所かに生息し、

 各地域で 17年ごと, 13年ごとに、 何億匹と同時に生まれます。

 その地方では とんでもない騒音問題にもなるそうです。

 なお、 17年ゼミと13年ゼミが 共にいる地域はほとんどないとのことです。

 なぜ素数ごとの年にだけ 大量発生するのでしょうか? 

 当初は、 大量発生することによって、

 捕食されることから身を守る (食べ尽くされることがない)

 という学説がありました。

 しかしそれだけだと、 なぜ17, 13という素数なのか という説明はつきません。

 その後 日本の学者が、 氷河期からの進化に関係がある という説を発表しました。

 (「素数ゼミの謎」 吉村仁/文藝春秋)

 氷河期は、 セミの幼虫の栄養源である 木の養分が乏しくなり、

 セミの成長の速度も遅くなって、

 地上に出るまで 10年以上かかるようになりました。

 また個体数も減って、 地上に出ても 交配相手に出会える確率も 低くなりました。

 そのため 同時に大量発生することで 交尾の機会を高める、

 という進化の方向を辿ります。

(次の記事に続く)
 
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