「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界について話し合いましょう (2)

2014年08月02日 20時36分12秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
○許可を求めたり 過剰な説明をしないでください

 言わないことは、 言うことと同じくらい重要です。

 自分の期待を述べる代わりに、 境界設定の許可を求めるというのは、

 最もよく見られる過ちです。

 言い争いに引きずり込まれないために、 本人の同意を得なければという

 強い欲求を手放してください。

 過剰に説明したり、 弁護してはいけません。

 質問に ただちに答える必要はありません。

 侮辱されても、 本人の心底からの気持ちと 捉えないでください。

 本人が言うほど 皆さんが悪い人間なら、 彼らは皆さんのそばにいないでしょう。

○ アサーティブに、 でも優しく

 やり取りの焦点が境界設定になると、

 通常は双方とも、 理解されていないと感じます。

 BPDの人が異常で 操作的であるように感じるでしょうが、

 本人は自分のほうが誤解され、 承認されていないと感じているのです。

 声の調子や表情などの身体言語は、 言葉よりはるかに多くを述べています。

 時には優しくしたいと思い、 時には有無を言わせず 断言したいと思うでしょう。

すべきこと:

・ アイ・コンタクトを用いましょう。

  誠実に、 しかし確固として。

・ 立っている場合は、 足を広げて、 姿勢を大きく見せると、

  しっかり自分を主張する感じになります。

・ 穏やかで、 落ち着いた、 優しい声色で話しましょう。

・ 速すぎない速さで話します。

・ 脅威を与えないよう、 近づきすぎないように。

すべきでないこと:

・ 指を差す

・ 大声を出す

・ 睨みつける

・ 卑屈な感じで下を見る

・ 腕を組む

・ 腰に手を当てる

・ 椅子に浅く腰かける

・ 相手に近寄りすぎる

・ ため息をつく

・ 両手を握りしめる

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 
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