「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

セミの生涯

2014年08月18日 19時51分37秒 | Weblog
 
 昨日の記事に続いて、セミの話です。

 セミは 何年間も地中でじっと過ごし、

 地上に出たら 約1週間だけ鳴いて息絶えていく、

 あっけない命のようによく言われます。

 でも、 セミは地中での生活が 本当の生涯なのだ、

 という意見を見たことがあります。

 我々は 地上のセミの姿を目にして、

 それが本来の 「セミ」 のように思っていますが、

 セミにとっては それは最後の一時期だけの 姿に過ぎないということです。

 例えば 鮭などは、 一生のほとんどを海で過ごし、

 繁殖のときだけ川を上って、 産卵して役目を終えます。

 鮭にとっては 海での生活が普通の姿であるように、

 セミも地中の生活が 元々の生き方だというわけです。

 地面に出てきて 交尾の相手を見つけるために鳴くのは、

 繁殖のためだけの 最後のひとときの姿ということになります。

 賑やかに鳴くのが 「セミ」 で、 それを儚いなどと思うのは、

 確かに人間の側だけの 感傷かもしれません。

 ちなみに、 セミが生涯の大半を終えて 地上に出てきたときは、

 人間にすれば よれよれの老人なので、

 あれだけ激しく鳴けば 1週間で死ぬのは当たり前、

 というコメントも 最近見ましたが、 これはジョークですね。  (^^;)
 
コメント
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