マインドフルな呼吸の練習は、 思考と、 感情や身体的感覚とを分けること学びます。
思考などによって 注意がそれるときにできる、 最も簡単で効果的なことのひとつは、
呼吸に注意を当てることです。
呼吸の3つの部分に焦点を当てます。
まず、 呼吸を数えることで、 気がそれたときに 心を落ち着かせてくれます。
第2に、 胸とお腹の起伏を観察することによって、
呼吸の身体的経験に 焦点を当てます。
第3に、 注意をそらす思考を意識します。
(「思考を和らげる」参照
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/65218416.html )
思考にはまり込まずに、 手放すことによって、 呼吸に焦点を当て直すことができ、
自分を更に 落ち着かせるのに役立ちます。
練習の前に、 次の指示を読んでください。
タイマーを3~5分間セットし、 だんだん10~15分と長くしていきます。
慣れてきたら、 テレビを観たり会話をしながら、
行なうこともできるようになります。
マインドフルな呼吸をすると、 呼吸と 「ひとつ」 になるかのように感じます。
これは非常に簡単で 効果の高いスキルなので、 毎日練習するとよいでしょう。
なかには、 この練習で 頭がくらくら感じる人がいます。
これは呼吸が速すぎる, 深すぎる, 遅すぎるためです。
必要なら中止するか、 通常の呼吸に戻し、 呼吸を数え始めてください。
(次の記事に続く)
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]