賢明な心とは 直感のようなものです。
直感と賢明な心は、
「内臓」、 またはお腹のあたりから来る 「感覚」 として表現されます。
次の練習は、 身体の中の賢明な心の中心を 捜し当てるのに役立ちます。
腹部は 巨大な神経網に覆われています。
これは 腸内の脳と呼ばれています。
※ 練習4-1 賢明な心の瞑想
タイマーを3~5分にセットしてください。
慣れてきたら10分, 15分と延ばしていきましょう。
次の指示を レコーダーに録音して、 聞きながら練習してもよいです。
● 指示
邪魔されない部屋で、 落ち着いて座ってください。
目を閉じてもよいです。
胸骨の底部 (みぞおちの上) を見つけてください。
胸骨の底部と へその間のお腹に、 片手を当てましょう。
これが 賢明な心の中心です。
ゆっくりと数回深呼吸して、 リラックスしてください。
お腹が膨らんでは へこむのを感じましょう。
呼吸が 鼻孔を通っていくのを感じ、 唇から吐き出されるのを 感じましょう。
身体の中の あらゆる感覚に注意しましょう。
注意を賢明な心の中心に 集中させてください。
気をそらす思考が あれば手放してください。
賢明な心の中心に 注意を集中するとき、 何が現れてくるかに注意してください。
厄介な思考, 問題, 決断しなければいけないことがあれば、
数秒間考えてください。
どうすべきか、 賢明な心の中心に 尋ねてください。
内的な直感的な 自己に相談し、 賢明な心から生じる思考に 注意を向けましょう。
どんな答でも 価値判断しないでください。
ただ それらに注意を向け、 呼吸を続けましょう。
答が出ない場合は 呼吸を続けましょう。
タイマーが切れるまで、 呼吸を続け、
賢明な心の中心に 焦点を戻し続けてください。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]