ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

罹患して約1年

2008-05-19 10:49:43 | 肺炎闘病記
 2月に受診した時に3ヶ月後にもう一度レントゲン撮影しましょうと言われていたので、今朝呼吸器科に行って撮影してもらった。

 やはり、胸膜炎に罹患した後が引き攣れ(癒着)として残っていた。今後、健康診断でレントゲン撮影を受けるたびにその点が指摘されるということだが、別にこの癒着が元で病気になるということは当分なさそう……ただ、年を取ってくると、癒着がある分だけ肺呼吸の能力が劣って呼吸不全になりやすいというハンデは背負うことになるそうだ。

 ごほごほと咳をし出したのは一年前の連休直後。5月末になっても咳が収まらず、診てもらったら肺炎だった。仕事が忙しくて治療に専念できず、6月に入って無理を重ねてこじらせて入院、という展開だった。

 去年の6月は仕事を休めないスケジュールだったから、過去に戻れるものならば去年の5月の自分に言いたい。「早めに医者に行ってレントゲン撮ってもらいななさい!」と。初期の頃にちゃんと診てもらっていたら、こんなにこじれなくて済んだかも知れないもんなぁ……言っても詮ない話ではあるけれど。

 でもまぁ、健康体に戻れたことに感謝。

癒着

2008-02-19 11:30:00 | 肺炎闘病記
 goo辞書より。

ゆちゃく 0 【癒着】
(名)スル
(1)粘膜や漿膜(しようまく)など分離しているべき身体の組織面が、炎症などのためにくっつくこと。
(2)本来離れているべきものがくっつくこと。多く、好ましくない状態として批判的に用いる。
「労使の―」「政財界の―」


 今回の意味は、(1)の方。

 1月に入ったらレントゲン撮影して右肺の先端にある影がずっと残るものかそうでないかを確認するために呼吸器科を受診する、というのが入院した時の主治医さんとの約束。転居してきた東京都大田区から通える呼吸器科でいいドクターのいる病院かクリニックを元勤め先の製薬会社で大田区を担当するMRに紹介してもらい、今日受診してきた。

 レントゲン撮影したところ、やはり影が映った。胸膜炎に感染した部位に、癒着して引き攣れた痕が残っているとのこと……英語ではscarというそうだ。

 3ヶ月後にもう一度撮影して、痕としてずっと残るものかどうかを判断したいとのこと。うーん、今日も完治宣言は出なかったなぁ(苦笑)。

 そして、3ヶ月後といえば、5月。肺炎にかかってちょうど1年経つことになる。

 もう治ってはいるのだけど、受診期間はやたらに長くなっているなぁ……(嘆息)。

完治宣言いただけず……orz

2007-08-30 13:13:54 | 肺炎闘病記
 退院から間もなく2ヶ月になる。退院後3回めのレントゲン撮影。

 まだ右肺の先っぽのところに、少し水が残っているということで完治宣言はいただけず……orz。

 前々回、前回のレントゲン写真と並べて見せてくれて、すごーくゆっくりだけど胸水が退いてきていることを指摘してはもらったのだが、余り慰めにはならんかった^^;。

 次回の検査は、さらに気長に、11月初旬。気持ちはほとんど健康体なのだが、無理はしないようにしよう。

「雑音が聞こえる」ですと?(汗)

2007-08-29 20:56:57 | 肺炎闘病記
 病院での肺の再々検診を明日に控えて、今日は会社の健康診断。既に診療を受けているからと、肺のレントゲン撮影はパス。問診で事情を話した。

 肺炎で胸水を抜いたと説明すると、
「胸膜炎を併発したんですね。
重症だったんですね」
 と、内科の先生。

 ……そうかぁ、重症だったのか(汗)。

 そして、聴診器で肺周辺の音をチェック。
 肺炎を起こした右肺の下の辺りを長く聴いているなぁと思ったら。
「まだちょっと雑音が聞こえるようですね」

 ……え゛っ(汗)。

 明日、また主治医の先生にも診てもらわんと(汗)。

いまだ完治宣言出せず(涙)

2007-08-06 13:17:44 | 肺炎闘病記
 退院から今日でちょうど1ヶ月になる。午前中有給休暇をもらって、退院後2度目のレントゲン撮影を受けた。

 その場で現像した撮影フィルムを患者が受診科に持っていく仕組みになっているので、主治医に持っていく前にちょっと拝見……。

 ……やっぱり、右肺の大きさがほとんど変わっていない(涙)。

 その後、主治医と話をした。2週間前のフィルムと比べて見せてもらい、凹んでいたところがわずかに膨らみを帯びていることを示してくれた……が、右肺の大きさは左肺と比べると、まだ85%ぐらい。

 今日も完治宣言は出されなかった……orz。

 かといって、熱があるとか痛いとかいうことはなく(胸膜の一部は、まだ押すと痛みがあるのだが)、薬を飲んだりする治療があるわけでもなく、経過観察だけ。月末にもう一度レントゲン撮影を入れてもらった。

 それにしても、長引くなぁ……5月末から、6月、7月、8月と、足掛け4ヶ月めに入ってもうた^^;。今月はお盆シーズンがあったりして、仕事のスケジュールはかなりゆったりしているので無理せずに過ごせるけど、9月から本格的な研修シーズンが始まるまでに身体が間に合うだろうか。

だいぶ呼吸が深くなった

2007-07-27 22:36:42 | 肺炎闘病記
 今日は金曜日、退院からちょうど3週間。

 体力はほとんど平常に戻った感じ。

 先週の再検診で合格点をもらえなかった右肺の膨らみ具合だが、昨日今日辺りは深呼吸すると肺に空気が入るようになって、だいぶ呼吸が深くなったと感じている。次回の再々検診の時には合格点がもらえるかなと期待している。

微妙だが……一応、禁煙して2ヶ月経過

2007-07-24 21:15:34 | 肺炎闘病記
 肺炎が発症して、かれこれ2ヶ月近く(熱が出て会社を半日休んだのが5月31日なので、一応、この日を自覚症状が出た日としている)経とうとしている。

 発症する前は一日一箱吸うヘビースモーカー(ニコチン1ミリグラムのライトなタバコだが)だったが、発症してからはまともにタバコの煙を肺に吸い込めず、どうやらタバコと少しずつ距離が離れて行っている。

 5月末から6月22日の入院日までの間は、口寂しくて加えて火を点けるのだが、煙は吸い込めないわ、咳はひどくなるわで、ほとんど吸えなかった。

 6月22日から7月6日の入院期間中は、完全に断煙。吸う気もおきなかった。

 7月6日の退院日以降は、普段は吸いたいとも思わないのだが、ワインなど酒が入るとついつい吸いたくなる。でも、タバコに火を点けて吸おうと思うと、やはり、肺がまだ本調子でなくて、吸い込めない。そして、タバコがおいしくない。

 何度か口に加えてしまったけど、一回に一本丸々吸っていない、一日一本も吸っていないという意味では、5月末から「だいたい」禁煙状態……微妙な数え方だけど。酒さえ入らなければ、吸いたいとは思わないんだろうなぁ。

 ニューヨークに住んでいた時を中心にして、通算して2年は禁煙していた時期があるので、やろうと思えばできるはず。おいしくないと思うんだったら、やめられるんじゃないかと期待しているのだが、さて、いつまで続くだろうか。

 あとは、禁煙して口寂しいとか、胃が荒れなくて食べ物がおいしいとか、禁煙したことによる体重増加を食い止められるかどうか、だなぁ。 

今さらながら、参考サイト

2007-07-20 13:00:00 | 肺炎闘病記
 今さらながら、退院後に肺炎・胸膜炎を理解するために参考にしたサイト・URL(入院中にはPC持ち込みが制限されていたため、ネット環境が携帯に限られてて調べられなかった)から、要旨を紹介する。

 入院中にこれらの記事を読んでいれば安心もできただろうが、一方で、生半可な知識を得てしまうとドクターにとって扱いづらい患者になっただろうなという気もする(苦笑)。

 以下は、医学の知識がない素人である自分が、肺炎・胸膜炎と診断されて、自分の症状と治療に関係があるだろうと判断した部分を抜書き引用している。特に、肺炎・胸膜炎に関心をもって本記事を読んでいる方は、私の引用でなく、元記事の全文を読んでいただきたい。

メルクマニュアル家庭版 市中感染肺炎
市中感染肺炎を起こす最も一般的な細菌が肺炎球菌です。そのほか、インフルエンザ菌、レジオネラ菌、マイコプラズマ、クラミジア、ウイルスなども市中感染肺炎を起こします。ブドウ球菌が市中感染肺炎を起こすことはまずありませんが、病院内感染肺炎を起こすことはあります。市中感染肺炎は主に幼児や高齢者に発症します。

 「主に幼児や高齢者に発症します」と書かれているが、「主に」なので、幼児や高齢者でなくても発症する。自分がその例(苦笑)。

 自分はマイコプラズマ肺炎ではないと診断されたが、それ以外のどれだと明確に言われなかった。おそらくは肺炎球菌性肺炎だと思うが、明確ではないので肺炎球菌性肺炎に関する引用はここでは控えておく。

メルクマニュアル家庭版 胸膜炎
胸膜炎は胸膜の炎症です。

胸膜炎は、ウイルスや細菌などが胸膜を刺激して起こす炎症です。(中略)胸膜腔に液体が貯留する病気(胸水)もあれば、胸膜腔に液体が貯留しない病気(乾性胸膜炎)もあります。炎症が治まった後、胸膜は正常な状態に戻ることもあれば、胸膜層同士の癒着が生じることもあります。

(中略)

治療

胸膜炎の治療はその原因によって異なります。原因が細菌感染症であれば抗生物質を処方します。


 それから、胸に水がたまる「胸水」。

メルクマニュアル家庭版 胸水
胸水とは、胸膜腔に液体が異常にたまった状態をいいます。

正常な場合、2層の胸膜の間にあるのは薄い液体の層です。過剰に液体がたまる原因は、心不全、肝硬変、肺炎、癌(がん)などさまざまです。たまる液体は原因によって、タンパク質を豊富に含む滲出液か、水からなる漏出液のどちらかです。この違いは、原因の特定に有益です。

(中略)

 膿が胸膜腔内にたまることを膿胸といい、肺炎や肺膿瘍が胸膜腔内に広がった場合に起こります。さまざまな細菌が胸水を起こしますが、同様に特定の真菌や、結核菌を含むマイコバクテリウムも胸水を起こす微生物として知られています。膿胸は、胸部の外傷、胸部の外科手術、食道の破裂、腹部の膿瘍などによる感染症を合併することがあります。


 自分の場合は、結核菌も確認されなかったし、膿胸でもなかった。

治療

胸水が少量の場合は、原因疾患の治療のみで十分です。より重い、特に息切れを起こすような胸水がたまっている場合には、たまった液体を外に出す処置(ドレナージ)が必要です。ドレナージによって息切れはたいてい驚くほど軽減します。ドレナージは普通は胸腔穿刺術で行います。1番下の2本の肋骨間の皮膚に麻酔を施し、その後細い針を挿入して胸水に届くまでゆっくり深く刺入します。肺に穴が開いて気胸が起こる可能性があるので、薄いプラスチック製のカテーテルが針を覆って液体の中まで誘導します。胸腔穿刺術は診断目的で実施されることが多いですが、この方法で一度に1.5リットルもの液体を安全に抜き取ることができます。


 この胸腔穿刺術が、まさしく自分に行われたものだ。自分は650ミリリットル抜かれて「中ジョッキ一杯分」と騒いでいたのだが、そーか、1.5リットルも抜けるものだったか……もうちょっと頑張って抜いてもらっていたら、昨日は完治宣言をいただけたかも知れないなぁ(汗)。

 最初の通院治療中に点滴で処方されたのがセフェム系抗生物質(飲み薬も処方された)。製品名までは聞かなかったので、第何世代の抗生物質かは不明。

セフェム系抗生物質
ペニシリン系に近い抗生物質です。抗菌スペクトルが広く、いろいろな病原菌に有効です。安全性が高く、適応症も多いので、各診療科で汎用されています。とくに注射薬では、第1世代~第3世代に分類されることがあります。第2、第3世代は、グラム陰性菌や嫌気性菌にも強い抗菌力を示し、2次感染や難治性の感染症に向きます。

飲み薬は、咽頭炎や扁桃炎、気管支炎、中耳炎、麦粒腫(ものもらい)など、わりと軽い感染症に用いることが多いものです。熱やノドの痛みをともなうカゼにもよく使います。

副作用は少ないほうですが、発疹がでたり、下痢を起こすことがときどきあります。ショックはめったにありませんが、アレルギー体質の人や、今までに薬による発疹などアレルギー症状を起こしたことのある人は要注意です。そのような人は、必ず医師に報告しておきましょう(問診されるはずです)。


 入院してからはカルバペネム系抗生物質を点滴で投与された。

カルバペネム系抗生物質

 この辺りの説明になってくると難しくてわからない(苦笑)。強力で様々な症状に効くのだなという程度の理解力しかないもんで(^^ゞ。

 点滴治療が終わった後は、飲み薬。

レボフロキサシン(クラビット錠、クラビット細粒 等)
ニューキノロンと呼ばれる抗菌薬です。旧来の抗菌薬に比べ抗菌力が強く、いろいろな細菌に有効です。病巣への移行がよいのも特徴です。飲み薬では治療の難しかった難治性の感染症にもよい効果を示します。副作用も少ないほうです。
この系統は比較的アレルギーを起こすことが少なく、ペニシリン系やセフェム系などの抗生物質にアレルギーのある人にも使われます。


 ニューキノロン系だったか……勤務先とちょっと競合する製品だな(滝汗)。

完治宣言 出せず(涙)

2007-07-19 21:04:24 | 肺炎闘病記
 退院から2週間、懐かしの病院に初めて外来で入って再検査を受けた。

 血液検査もあったが、退院時にほぼ正常値に戻っていたので、これは心配していなかった。

 レントゲン撮影後に写真を預かって診療科に向かうので、主治医の先生より早く撮影した写真をチラ見。

 右肺の白い影は、入院時よりかなり小さくなっている(入院中のレントゲン写真は見る機会がなかったので比較できない)が、まだ存在していた。左肺が先っぽまで黒いシルエットとなっているのと比較して、右肺は明らかに小さい。

 主治医の先生に呼ばれて「この状態だと、今日でサヨナラとは言えないですねぇ……」と、先生。右肺の回復が十分ではないとのこと。

 そうだろうなぁ、レントゲン写真を見なくても、深呼吸して肺に空気をいまだに満タンにできないので、そんな予感がしていた。

 約2週間後に、再検査。炎症は治ったと判断されて飲み薬はもう服用しなくてもいいとのことだが、まだ完治宣言は出せないので、カテゴリー「肺炎闘病記」は継続。ただ、今日からは、毎日この話題が続くということはないと思う。

からだのサイクル

2007-07-18 21:18:03 | 肺炎闘病記
 身体が肺炎との闘いを優先させたためらしく、遅れていた月のものが始まった。28日周期で、±2日の誤差を見ておけば12回のうち11回は計算通りのサイクルでリズムを刻んでいる自分にしては大幅な遅れで、今回に限っては44日周期。

 予定通りに始まっていたら入院期間中になるので、それはそれで気を遣うなあと憂鬱だった。入院期間中に前兆となる軽い腹痛はあったのだが、始まらないまま、うやむやになっていた。

 遅れること約2週間で始まったが、特に量が重いわけでもなく、腹痛など症状がきついわけでもなく。強いていえば、午後の打ち合わせの最中に普段は出ない欠伸が2,3回出て、「失礼」と断る必要があったことが煩わしかったぐらい。

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 明日は再検査。血液検査の内容は退院時に炎症の値がほぼ正常値に戻っていたので、あまり関心はない。レントゲン撮影で、肺の周りにたまった胸水がどの程度焼失しているか、これがほぼ唯一の関心だ。