ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

入院生活 9日目

2007-06-30 22:00:00 | 肺炎闘病記
(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 今日は午後にお風呂に入って洗濯、あとは同室のWさんが夕方に退院するのを見送るのが予定。

 一週間前の記事を見ながら、この一週間でずいぶんと体調がよくなったなぁと実感。熱は今やほぼ平熱だし、咳も痰もほとんど出ないし、身体のだるさもない。抗生物質の点滴受けて食っちゃ寝るだけの一週間だが、この養生をそもそも6月4日の週にできなかったことが肺炎をこじらした原因なのだなあ。でも、あの当時はこんなに養生する余裕も準備もできなかった。ただ、まだ健康に戻ったわけじゃない。肺に水はたまっているし、炎症の値が正常値に戻ったわけでもない。足腰に力が戻ったわけでもない。まだまだ半病人だ。

 正直、病院の窓から自宅最寄り駅のスーパーマーケットのビル群が見えるたびに、早く帰りたいと思う。トイレや風呂の共同利用はもう嫌だし、人と同室で毎晩眠るのもうんざりだ。入院から1週間たち、症状も一通り収まって「病人」から「半病人」ぐらいのところになってくると心の中にわだかまが起こる。食って寝るだけの日々にも飽きる。でも、あともう少し。その「あと少し」が数日のことか1週間のことかはわからない(肺の水次第)。早くアパートに帰ってきままな一人暮らしを満喫したい。パソコン叩きたい。でも、あと少しの辛抱と引き換えに健康体を手に入れなければ、ここから出してもらえない。肺に水のない健康体は、いつ戻ってくるのだろう。

 文庫本一冊読了。これで自宅から持って来た本はみな読んでしまった。もし本が読みたくなれば、また読み直してもいいのだけど……半病人のせいか、あまり気が乗らなかった。

 今日は比較的に涼しい夕方なので、夜涼しく過ごせることを楽しみにしている。食っちゃ寝食っちゃ寝だけど、夜は熟睡できたという晩がほとんどない。もちろん昼間うとうとしているせいで眠りが浅くなってしまっているせいもあるだろう。でも、部屋が蒸し暑いことと、同室の患者さんのひとりが眠りに就くまで寝返りを打ったり声を出したりする上に眠ったら眠ったで鼾がうるさくてちょっと迷惑していることも原因……。

入院生活 8日目

2007-06-29 22:00:00 | 肺炎闘病記
(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 入院して8日めに入った。雨が近いのか、湿り気を帯びた空気。

 一週間前の記事読みながら、やはり入院直後の熱と咳の状態はかなり辛かったようなぁと振り返る。

 今日は、同室のAさんが腎臓透析を始めるためにシャント手術を受ける。

 9時過ぎに主治医のドクターが様子を見に来る。とりあえず月曜日までは今の治療通り(朝晩2回のカルバペナム系抗生剤入り点滴)だそうだ。こちらは、月曜日まで安静にして養生することを約束(もう昼間横になることを必要としないぐらいには元気になっているのだが)。

 昨夜、朝食についている牛乳の代わりに豆乳を出してくれないかとナースさんに問い合わせたが、豆乳は無理だがトマトジュースならできるとわかり、早速、明日の朝食から切り替えてもらうことにした。早くても来週の後半まで入院生活が続くとわかったので、要望が通ることは要望を出す気になったのだ。

 今日は一日、夕方も体温が36度台。肺や胸膜の炎症はいったん落ち着いたようだ。

入院生活 7日目

2007-06-28 22:00:00 | 肺炎闘病記
(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 昨夜は『バンビ~ノ!』を見て久しぶりに夜更かししたせいか、テレビを見た後はこてっと眠れたようだ。5時半まで、途中目が覚めなかった。

 まだ咳はあるし痰もあるが、昨夜は咳のために目が覚めなかった――というのは初めてかも。

 6時40分過ぎ、さっそく採血。月曜日は試験管2本だったが、今日は1本だけ。9時過ぎにはレントゲン撮影も終える。

 14時過ぎ、主治医のドクターが検査の結果を説明。血液検査の結果は、炎症の値が24.5(6月22日)→12.0(6月25日)→4.6(今日)と順調な一方で、肺の水が増えている傾向にあるらしい。肺の水については月曜日に様子を見て、必要なら抜くそうだ。

 ようやく入浴許可が出て入浴。久しぶりの入浴ですっきりした~。

 午後は臨床心理学の本を読み終えるなど読書で過ごしたが、17時半には37度ちょうどと、まだ夕方には微熱が出る。

 気がつけば、入院してちょうど一週間。食っちゃ寝食っちゃ寝の単調な日々なので、7日も経ったという実感が湧かない。でも、単調に食っちゃ寝の休息を取ることが、この身体に元気を取り戻す唯一の方法だから、単調さにも退屈さにも堪えよう。出されるご飯は半分食べるのが精一杯だけど、その範囲で力を取り戻そう。もう少し元気がついたら散歩でも階段昇降でもして、もう少し筋肉を取り戻したいけど。

 退院は、肺の水の処理の仕方にもよるけど、早くて来週後半だなと算段する。でも、肺にメスを入れることになるのかドレナージになるのか、まったく検討もつかず、不安。手元にPCがあれば検索して治療方法を調べるのだけど、調べる方法もない。

 19時前の体温は37.1度。いったん就寝したが、部屋の換気が悪く(腎臓透析していて寒がりの患者さんが同室にいるため、エアコンを切っている)、暑さにたまりかねて売店に駆け込み、タオルケットサイズの大型バスタオルを購入。もともと寝具にしていた2枚仕立てのバスタオルと組み合わせて、薄掛け布団にする。

入院生活 6日目

2007-06-27 22:00:00 | 肺炎闘病記
(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 5時半に目が覚める。36.1度。午前中は清拭タオルで身体を拭き、パジャマを着替えて洗濯。まだ夕方に熱が出るためにシャワーや入浴の許可が下りていない。

 昼食に塩鯖が出た。ご飯は150グラムも出されるが、半分から3分の2ぐらいまで食べられるほどに体力が戻ってきた。

 入院してからiPod nanoからバッハを聴くばかりだったのが初めてアップテンポの曲を聴いたり(でも、まだ自分の体調には合ってないと感じた^_^;)、持ち込んだ臨床心理学の書籍を読み始めたり、少し余裕が出てきた。点滴されている抗生物質がカルバペナム系だということも聞いて知ったのも今日。

 夕方になると、まだ37度台の熱が出るのだけど。

 夕食を食べていた時に、ひょっこり、異業種交流会の友人Yさんが見舞いに来てくれた。思ったよりも元気だと言ってくれたが、実際、Mさんが見舞いに来てくれた日曜日に比べたら何倍も元気になっている。彼女の転職にまつわる話など聞いたりもして、楽しく過ごした。

 夜はテレビドラマ『バンビ~ノ!』が最終回だったので、視聴(病室のテレビはそれぞれイヤフォンで聴くことになっている)。見ていた最中に、ナースさんが懐中電灯を持って姿を現した……異常がないかどうか、病室を巡回しているようだ。

 入院していると、ナースさんは本当に大変な仕事だなぁとつくづく実感する。ここの病院のナースさんは、少なくとも自分が知っているこのフロアのナースさんに限って言えば、職業意識が高く、とてもよく気がつく反面、しっかりしている感じ。誰が担当してくれても接し方が気持ちいいと感じる。


入院生活 5日目

2007-06-26 22:00:00 | 肺炎闘病記
(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 夜中に一度目がさめてアイスノンを取り替えてもらったが、病院貸与の夏布団があまりに厚くて自分には暑いためにバスタオル1枚を羽織っただけだったせいで身体を冷やしたのか、朝の体温は36.9度とかなり高め。今日は昼間もしっかり眠って休息しないと。

 午前中、一番乗りで退院する同室の患者さんから、室内履きを持ってきてないだろうと新品のスリッパをプレゼントされた。「退院する時は捨てるんやで。戻ってこないようにな」と、ありがたい言葉を掛けられる。ただ、その後で、今度の参議院選挙に関して「お願い」されかけた時には、「あっすいません、私はちょっと……ある関係者なもんで」と断りを入れる(少なくとも「お願い」される党には投票する意思がもんで……)。

 寝て、食べて、寝て、その合間に同室の患者さんとちょっとお話。夕方になると、やはり37度台まで熱が上がる。

 退院した患者さんが空けてくれた窓際のブースに引っ越し。窓から風が入るのでずっと快適になった。そして、自分が空けたブースに新しい患者さんが今日から入院。

 微熱はあるが、入院当時と違って、身体のだるさはほとんど感じない。

入院生活 4日目

2007-06-25 22:00:00 | 肺炎闘病記
(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 昨夜は『風林火山』を見てすぐに就寝、そのまま朝方の4時過ぎまで一応、時々咳はしながらも、眠れたようだ。咳でゴホゴホしたが、5時前には落ち着いた。

 検査日なので、朝7時過ぎのナースさん回診の時に血液を試験管2本分取られた。体温は36.6度と、37度を割る。

 午前中は点滴を受け、電話やメールで連絡関係を済ませた後は、朝方起き出してしまった分を取り返すように、うとうとと眠った。

 昼食のカレーライスを食べかけたところに主治医のドクターが立ち寄り、「今朝の血液検査の結果、炎症の値が入院時24.5だったのが12まで下がりました。このまま点滴で炎症を抑えていきましょう」と伝えてくれた。「はい、わかりました。ちなみに、正常値はいくつですか?」と私。ドクター、苦笑しながら「0.2です。ただ、0.2になるまで点滴を続けるのではなく、ある程度になったら飲み薬に切り替えます」とのこと。

 ぐっと数値が下がったのは、自分自身の体調の実感と一致している。横になるしかなかた金曜日の体調と、今日の体調では実感が全然違う。

 ちなみにカレーライスは野菜がごろごろして嬉しかったが、味はほとんど辛くなかった。まぁ入院食だから刺激は禁物ってわけだ。食欲が少し戻って、カレーライスのご飯も半分ほど食べられた。

 昼過ぎに放射線科に呼び出されてレントゲン撮影。1時間もしないうちに主治医が病室に来てくれて、レントゲンの結果を報告。良くも悪くもなっていないとのことだった。肺炎の場合は血液検査に比べると進行や回復が肺に現れるのに時間差があるそうで、悪くなっていないのが良い兆候と励まされた。とりあえず今の点滴治療を続ければ水も引くのではないかとのことだ。次の検査日は木曜日とのことで、少なくとも木曜日までは入院生活が続くということだな……会社と自宅に現状を報告。

 夕方、清拭用のタオルをもらってタオルドライ、またナースさんに洗髪してもらった。さっぱりした。

 17時、37.1度。朝は36度台に落ちたが、やはり夕方になると発熱する。

入院生活 3日目

2007-06-24 22:00:00 | 肺炎闘病記
(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 昨夜は消灯前から安眠体制に入れたまではよかったが、夜中の0時頃に目が覚めてしまった。別の病室から男性の、えずくような咳の音と、断末魔の叫びのような呻きのような不気味な声が不定期に響いてきて、眠れない……後で考えたら、自分と同じ肺炎患者(汗)が喉に痰が絡んで息が詰まって苦し紛れに出している声というか音だとわかったのだが、それにしても病棟の同じフロア中に響くような不気味な大声……苦しいのはわかるが、すっかり目が冴えてしまった。持ち込んだiPod nanoで安眠できそうな音楽をかけたりして何とか寝ようとしたのだが、おそらくは2時頃まで眠りにつけなかった。

 それでも、2~3時間程度は眠れたようで、5時過ぎに目が覚めた。凄い量の寝汗をかいていた。体温37.2度で、眠っていた時よりは少し下がった気がする。

 午前中に、異業種交流会の友人に、iPod nanoに乾電池で充電できる充電器の差し入れをお願いするメールを打った。この病院は個室を除けば入院病棟にパソコンを含む電化製品の持ち込み禁止で電気のコンセントを借りるのにも婦長の許可が必要ということになっている。携帯電話(これも病室ではメールを含めて使用禁止、談話室の指定されたコーナーでのみ使用可)には乾電池の充電器を持ち込んだが、iPod nanoは普段パソコンからUSBケーブルで充電しているため、乾電池の充電器を持っていない。携帯電話からインターネット検索したところ、そういう製品はあるようなので、気が措けずIT系に強い友人に頼んだわけだ。

 夕方、買い物を依頼した友人Tさんが所用のために病院まで来られないため、もうひとりの異業種交流会の友人Mささんが品物を受け取って届けに来てくれた。点滴中だったので最初は病室で寝たまま話をしたが、点滴が終わった後は談話室で話を続けた。見舞に来てくれた友人Mさんも肺炎を1年前に患ったことがあり、罹患後から禁煙しているそうだ。禁煙仲間になることを約束させられてしまった(苦笑)。

 夕食は、おかずのドミグラスソースの味が濃すぎてほとんど食べられず。しかし、ご飯も3口ぐらいしか食べられない……涙。

 寝る前の回診で、熱のある部分に貼っている冷え○タ(の類似品)では高いだろうと、ナースさんが湿布薬を出してくれた。これが、とても貼りやすくて、強力。枕には、バスタオルを畳んだ上にアイスノン、その上にハンドタオルを畳んで使用している。

入院生活 2日目

2007-06-23 22:00:00 | 肺炎闘病記
(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 昨夜は就寝したものの、何度も咳が止まらず。同室の患者さんたちにうるさくて申し訳ない。右肋骨上から1本目~2本目の裏側に炎症系の痛みがあり、咳をするとそれなりに響いたが、明け方にはじっとしてても痛むようになり、5時半頃にナースコール。左肩に痛み止めの筋肉注射をしてもらった。注射打ってもらって、少し楽になる。

(後で考えれば、入院の原因となった胸水は肺炎が胸膜に移って胸膜炎も引き起こしたせいなのだが、その胸膜の炎症のひとつであったようだ)

 6時半にとりあえず洗面。体温37.4度。7時にパン(土曜日はロールパン)中心の朝食。

 10時過ぎに抗生剤入りの点滴を左腕に受ける。昨日バタバタで入院したために、家の生ゴミの処理を忘れたり、忘れ物もあり、一時外出を認めて欲しいとナースにお願い。ドクターは胸膜の痛みを気にかけていたが、2時間程度ならと外出を認めてくれた。

 昼食後、タクシーで一旦帰宅。生ゴミの処理、忘れ物の取りそろえ、シャワーを浴びてメールチェックと連絡できてない相手への入院連絡。

 再びタクシーを拾って病院に戻り、横になる。体温37.6度。夕食後に同室の患者さんたちと少し話をしたが、年上の皆さんそれぞれ慢性疾患を抱えており(うちひとりは急性疾患で救急車で運ばれて入院したのだが)1ヶ月以上の入院生活。皆さんいい人で、昨夜自分が咳を連発して相当にうるさかったはずだが「病気だから」「苦しそうでかわいそうだった」と許してくれ、ありがたかった。
 

ついに入院命令が出てしまった……

2007-06-23 14:07:02 | 肺炎闘病記
 昨日の出来事。

 出張明けで熱もあるので、かかりつけの呼吸器科へ。
「んじゃ、レントゲン撮ろか」
「あ、でも、一昨日昨日と熱があったんですけど」
「(アホか)そやからレントゲン撮るんやないか」
 ……と、ボケツッコミのようなやりとりを経て、レントゲン撮影。

 レントゲン写真を見た途端、先生から「もう通院ではあかん。入院や」と宣告。

 が~ん……むしろ悪くなってるんですか……感染部分の白いのが減らないばかりか、水がたまっているような形跡があると……外科的な措置が必要になるかも知れないから入院せぇと。

 紹介状とレントゲン写真をいただいて、大変な大雨の中を、とぼとぼと自宅へ。自宅に戻ると、まず会社に入院の報告。上司に引き継ぎの相談をして、来週末に締め切りになっている予算のとりまとめをスタッフに任せることを承認してもらった。

 それから、引き継ぎに必要なメールの転送、前日送った予算とりまとめのパートナーに対する入院に伴うスタッフへの引き継ぎのお知らせメール……と打っているうちに、入院先の病院の外来受付時間11時半の5分前になってしまった(滝汗)。

 病院に電話したら、紹介してくれる医院から地域医療会経由で入院の手続きを取るように指示され、かかりつけのクリニックにお願いして、時間外の外来と入院の手続きを受け付けるようにしてもらった。

 その合間に、入院に必要なもののパッキング。パニック状態とまでは言わないが、入院慣れしていないので、箸はあるが箸箱はないとか、茶こし付きポットはあるが湯飲みはないとか、歯磨き用のプラスチックのコップがないとか(自宅では古いマグカップを使っている)、手元にないものが多く、焦る焦る。携帯の充電器はうっかり旧い携帯電話用を持ってきてしまうし、まぁいろいろと不手際を。

 今日の関西は、朝から強い雨。雨に濡れるのを気にしながら、キャスターバッグを引きずり、駅前のタクシー乗り場までよたよたと歩いて行った時の、身体は熱でふらふら、心はしょぼしょぼ。泣けてしまいそうだった。

 以下、入院中の記録については、このブログに携帯から書き込めるかどうかわからないので、しばらく更新が止まるかも知れない。また退院したら、まとめて「肺炎闘病記」をアップする予定。

(ちなみに、この書き込みは、自宅の生ゴミ処理などのために一時的な外出許可をもらって自宅にいる時に書いている)

入院生活 1日目

2007-06-22 22:00:00 | 肺炎闘病記
(6月23日付ブログ記事「ついに入院命令が出てしまった……」より、本日のイベントに関する記述を以下コピー)

 出張明けで熱もあるので、かかりつけの呼吸器科へ。
「んじゃ、レントゲン撮ろか」
「あ、でも、一昨日昨日と熱があったんですけど」
「(アホか)そやからレントゲン撮るんやないか」
 ……と、ボケツッコミのようなやりとりを経て、レントゲン撮影。

 レントゲン写真を見た途端、先生から「もう通院ではあかん。入院や」と宣告。

 が~ん……むしろ悪くなってるんですか……感染部分の白いのが減らないばかりか、水がたまっているような形跡があると……外科的な措置が必要になるかも知れないから入院せぇと。

 紹介状とレントゲン写真をいただいて、大変な大雨の中を、とぼとぼと自宅へ。自宅に戻ると、まず会社に入院の報告。上司に引き継ぎの相談をして、来週末に締め切りになっている予算のとりまとめをスタッフに任せることを承認してもらった。

 それから、引き継ぎに必要なメールの転送、前日送った予算とりまとめのパートナーに対する入院に伴うスタッフへの引き継ぎのお知らせメール……と打っているうちに、入院先の病院の外来受付時間11時半の5分前になってしまった(滝汗)。

 病院に電話したら、紹介してくれる医院から地域医療会経由で入院の手続きを取るように指示され、かかりつけのクリニックにお願いして、時間外の外来と入院の手続きを受け付けるようにしてもらった。

 その合間に、入院に必要なもののパッキング。パニック状態とまでは言わないが、入院慣れしていないので、箸はあるが箸箱はないとか、茶こし付きポットはあるが湯飲みはないとか、歯磨き用のプラスチックのコップがないとか(自宅では古いマグカップを使っている)、手元にないものが多く、焦る焦る。携帯の充電器はうっかり旧い携帯電話用を持ってきてしまうし、まぁいろいろと不手際を。

 今日の関西は、朝から強い雨。雨に濡れるのを気にしながら、キャスターバッグを引きずり、駅前のタクシー乗り場までよたよたと歩いて行った時の、身体は熱でふらふら、心はしょぼしょぼ。泣けてしまいそうだった。

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(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 入院した病院で、診察券作成など必要な手続きを終えて、診察を受けた。かかりつけの先生から預かったレントゲン写真を見た呼吸器科のドクターは「なんでこんなになるまで自宅療養に……」と言った。えーと(汗)、自宅療養どころか、月の半分を出張してました、なんて言えないよな……(滝汗)。

 ただ、点滴と飲み薬で処方されたセフェム系の抗生物質は私の肺に巣くった炎症には十分ではなかったのだろうと説明された。尿検査、血液検査、痰検査(こういう時に限って出ないものだが)、点滴処置を経て、一旦は診察終了。

 入院の用意ができるまで昼食でも摂ったらどうかと勧められ、売店で「(卵)とじそば」450円を注文。ただ、やはり食欲がなく、好物の温かい蕎麦でも半分も食べられず。

 入院。4人部屋で3人の先客に挨拶すると、38度近い熱があるのですぐに横になる。生まれて初めての入院生活だ……。

 4時過ぎにナースさんがアイスノンを持ってきてくれた(解熱剤のボルタレンで薬疹が出たことがあり、解熱剤の処方はなるべく避けるという話)り、主治医から治療方針の説明を受けたりした。土・日は様子を見て、月曜日に検査。肺にたまっているのが水なら自然に引くかも知れないので外科的処置は必要ないが、膿であれば外に出さなければならないと聞いて、ちょっとビビる。切られるのは嫌だなぁ……。

 6時に夕食。点滴中だったので、ベッド脇の戸棚にある引き出し型のテーブルに配達してくれた。とろろ汁、かやくご飯、えのきの味噌汁、だし巻き卵、牛肉と山ブキの煮物。あっさり和食系で口には合ったが、食欲不振で、とろろ・味噌汁のみ完食。だし巻き卵は半切れ、煮物は肉一切れに山ブキのみいただき、ご飯は二口程度。

 寝る以外にすることがないので、早めに就寝。