ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

『プロフェッショナル 仕事の流儀』9&10

2007-02-28 12:32:40 | 読書
 以前に『プロフェッショナル 仕事の流儀 1』を読んだ感想をアップしているが、それ以来、9巻と10巻を読んでいる。

『プロフェッショナル 仕事の流儀 9』
 中学校英語教師
 脳神経外科医
 写真家

『プロフェッショナル 仕事の流儀 10』
 編集者
 コンビニエンスストアチェーン経営者
 玩具企画開発

 いずれもリンク先はamazon.co.jp

 毎回というわけではないが、テレビ番組もなるべく見るようにしている。その道の達人には、職業が違っても姿勢や考え方に学ぶことが多いと思っているからだ。

 でも、本を買ってまで読もうとする回は、やはり自分の仕事にどこかリンクする世界の時が多い。

 中学校英語教師は、対象者が違うけれど人に何かを学んでもらうプロセスを提供するという意味で、職業に共通点がある。「教育」という言葉を使わないのは、登場する英語教師が「教える」ことよりも生徒自らが「学ぶ」ことに重点を置いているという点で、大人の社員相手に「学んでもらう」プロセスを提供する自分のスタンスと共通している。

 編集者の仕事は、自分の仕事と共通性がないようでいて、プロデューサーという役割、作家が作品を生み出すに当たっての「助産婦」という立ち位置が自分の仕事と近かった。

 経営者の世界は、やはり一番興味が湧く。星野リゾートの星野さんにしても、ローソンの新浪さんにしても、苦労しながら自分のスタイルを生み出し、社員に見せるべき姿と見せてはならない姿・言ってはならないことをきっちり分けて日々を生きている。

 玩具企画開発の仕事も、企画開発という意味では自分の仕事と共通性がある。玩具の企画開発には随分と遊び心がないとできないなぁと思うけど……実際「トゲ」のある企画をどう育てるかというところにエネルギーが注がれている点が、自分の仕事とちょっと違う。一方で、熱さ(情熱・願い・思い・志・思いやり)と冷静さ(分析力・論理力)の両方が必要というのは、研修プログラムの開発の仕事でも同じことが言える。玩具会社でなくて、玩具の企画会社という企画だけで売っている会社なので、クリエイティビティは会社の根幹。それをコンスタントに維持していくのはに大変なことと思う。

失言? 暴言? 確信犯?

2007-02-27 08:00:00 | 時事
 現役閣僚らによる発言を巡っての話題。いちいち取り上げてもキリがないので、東京新聞のこの記事で歴史的に振り返るのがいいだろう。

文科相『人権メタボ』『同質の国』発言考
 「産む機械」発言の余韻もさめやらぬ中、今度は伊吹文明文部科学相から「人権メタボリック症候群」という発言が出た。富める人と貧しい人、男性、女性、性的少数者、日本人と外国人-異なる立場の権利調整が政治や法の役割だが、複雑な考えは「人権メタボ」と片づけられてしまいそう。そこで、センセイ方の人権がらみ発言をおさらいすると-。

 文科相発言は二十五日、長崎県長与町での自民党支部大会で飛び出した。伊吹氏は「大和民族がずっと日本の国を統治してきたことは間違いない」「日本は極めて同質的な国」と話し、人権をバターに例えて「どんなに栄養があっても、毎日バターばかり食べていればメタボリック症候群になる。人権は大切だが、尊重しすぎたら、日本社会は人権メタボリック症候群になる」と言い切った。

 失言、暴言も連続すると「信念」に思えてくる。記憶に新しいのは、柳沢伯夫厚生労働相の「産む機械」だが、数々の失言で資質を問われた森喜朗・元首相も忘れ得ぬ人だ。

(中略)

 こうした傾向を煽(あお)る効果が今回の伊吹発言にあるとすれば、それは“舌禍”というより“確信犯”かもしれない。慶応大の金子勝教授(財政学)は「柳沢厚労相発言も、今回も安倍首相の世界観を代弁している。今回の発言は、人権制限と裏腹に懲罰と管理強化で教育問題を乗り切ろうとする教育再生会議の考えと二重写し」と言う。

 安倍政権では、安倍首相をはじめ“美しい日本”を掲げる改憲団体「日本会議」の国会議員懇談会メンバーが多数を占める。

 同会議のホームページでは「大切な人権が『公共の福祉』に名をかりて、かんたんに制限されることがないように注意する必要があります」という中学校の社会科教科書の記述を「権利偏重主義だけが横行」する事例と激しく批判。この趣旨と今回の伊吹発言は酷似する。

 金子氏は「彼らは世界の非常識である暴言を繰り返すが、責任は取らない。その結果として無責任が横行する社会ができつつある」と懸念し、こう続ける。


 「暴言を繰り返すが、責任は取らない」というところに思うところがある。政治家は言葉によって仕事をする職業であるのに、こうした暴言には言葉の重みが感じられない。一方で、その暴言を追及すると「揚げ足取り」という反応がかえってくる。自らの言葉に信義をかけるつもりがないから、そういう遣り取りになる。





『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』

2007-02-26 22:47:37 | 読書
『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』北尾トロ リンク先はamazon.co.jp

 映画『それでもボクはやってない』を見た直後とあって、つい裁判モノに手を出してしまった。

 感想は……ビミョー。ふとしたことから裁判所の傍聴マニアになった著者が、離婚やら無銭飲食からオウムの麻原まで、様々な裁判を傍聴したルポ。裁判の様子に様々な人間模様を垣間見るという著者のスタンスはわからなくもないが、個人を特定できないまでもプライバシーをさらけ出される当事者や関係者が読んだらどんな気持ちがするかと考えずにはいられなかったからだ。特に、自分が女性だからか、強制わいせつや強姦の裁判に好奇心ムンムンの著者のスタンスは不快だった……被害者が裁判でセカンドレイプを受けると感じるというのも、むべなるかな。

 野次馬根性それ自体は、まぁいいでしょう。でも、事件の裏にある関係者の葛藤やら苦悩やらとは距離を置いた面白半分の傍聴記でしかないのは、余りにも薄っぺらい。amazon.co.jpのレビューでも評価がまっぷたつに割れるのは、著者のスタンスに共感できるかどうかが試金石になっているのだろうと思う。


カフェテリアプラン型研修って投資効果を考えてないと思う^^;

2007-02-26 20:10:40 | しごと
 カフェテリアプラン型研修を導入できるほど潤沢な予算を持っていない会社にいるゆえの僻みが、タイトルに出てしまった^^;。

「自助努力をする社員だけを評価する」でいいのか
2月は研修を決める時期 便利な「カフェテリアプラン」にご注意を

 カフェテリアプランが注目され始めたのは1990年代前半だ。この頃、多くの日本企業が個人の能力や成果に基づく人事評価制度、賃金制度を導入した。

 「成果主義を導入する」のは「社内にも競争を持ちこみ、その成果で社員を評価・処遇すること」という意味でもある。そのため、研修制度でも社員の能力開発も会社が丸抱えで、階層別に一律に同じ研修を受けさせるのではなく、社員の自己責任を重んじるような内容が求められ始めた。そこで、会社は仕事で必要な知識やスキルを学ぶ研修を、外部のプログラムも含め幅広くそろえ、社員が自分で判断して必要な研修を受ける方式への関心が高まってきたのだ。

 この制度は研修を受ける社員にとって、自分の今の仕事に必要な知識やスキルを手っ取り早く身につけるには便利。内容や時期が1律に決まっている階層別研修に比べ、自分の意思で、必要な研修を自由に選ぶことができる。外部のプロが行う研修であれば、仕事に役立つ知識やスキルを効果的に学ぶこともできる。

 もっとも、いいことばかりではなかった。人事の現場では、この制度の弊害も出てきた。


 うーん、カフェテリアプラン型研修って自助努力と自己研鑽を奨励する以上の投資効果はあるんだろうか。

 私の勤め先でも自己啓発に対する補助制度はあるが、通信教育と英語学校への通学への補助で、そんなに厚くない。社員全員に対して門戸が開かれているプログラムより、対象者を絞り込んで研修効果の高いプログラムを実施することの方が重要だし、投資効率もいいからだ。

ドイツ人とは……

2007-02-26 20:05:10 | 時事
 面白いから、クリッピングしておこう。

ベルリンリンリンレポート【9】ドイツ人の3人に1人は浮気をする
ドイツ人は…

 一日に
 3時間テレビを見て、37分間を新聞と読書に費やし、29分間スポーツをする。

 一ヶ月に
 160ユーロずつコツコツと貯め、30000ユーロくらいは蓄えている(1ユーロ:約160円)。

 一年に
 500枚は写真を撮り、通信販売に使うお金はざっと318ユーロ。何らかの理由でもらう催促状は7通。さらには年に90キロの肉、13キロの魚、131リットルのビールを消費し、1162本のタバコを吸う。あげく弱った体は年に二回は大きな風邪を引き、念には念をと1、2種類の保険に加入。

ドイツ人の2人に1人は、ロット(Lotto 宝くじ)を買う。
        ドイツ語の音楽を毛嫌いしている。
        ダイエットに夢中。
        銀行の営業時間に不満を漏らす。
        背中を痛め、胃痛持ち。

3人に1人は、甲状腺に問題があり、ストレスに苦しみ、アレルギー持ち。
        浮気をする。
        来年のクリスマスこそは支出を減らしたい。
        ここ2年ほどは旅行していない。
        自宅で過ごすのが好き。
        イスラムが恐い。
        観葉植物と会話している。
        日焼けしている。

4人に1人は、インターネットの高速回線を持つ。
         通信機器に過剰にはまっている。
         耳鳴りに苦しんでいる。
         遺言状をすでに書いている。

5人に1人は、オンラインバンキングを好む。
         なんとかソーラーシステムを取り入れたいと考える。
         感染病を恐れる。
         仕事中にタバコを吸う。
         今の仕事に不安を感じている。
         格安航空券ゲットに必死。
         脂っこいものに目がない。
         インターネットに本物の出会いを探す。
         ベルリンに引っ越したいと考えている。

6人に1人は、歯医者が恐い。

7人に1人は、何らかの精神的苦痛を受けていると感じている。

8人に1人は、下着を毎日変えない。
         寝るときは裸である。

9人に1人は、バカンス中に病気になる。
         バカンス中に一文無しになる。

10人に1人は、自分では気づいていないが精神的に弱っている。


 ドイツ人って、こういう統計が好きですね。雑学に数字が混じるところがドイツ人っぽい。

 あと、私の少ない経験では、地理が好きな人が多いような気がします。

 日本人で同じように統計化したデータがあったら比較できて面白いんだけど、そもそも日本人には「日本人の○人にひとりは」というデータはないのかなぁ。


採用活動における学歴差別

2007-02-26 20:03:43 | 時事
 細かいツッコミだが、「就職活動」は雇用される側の視点の用語で、雇用する側から言えば「採用活動」と呼ぶよなぁ。

就職活動で続く学歴差別「慶応と一橋を取れ」の声も
 また、学歴差別採用は日本の大企業だけでなく、実は外資系企業の方が顕著である。外資系企業は人事スタッフが少ないケースも多く、採用活動に手間暇をかけられない実情がある。そのため、学校名による選別を初期段階で行うことにより、採用効率を高めている。さらには、日本国内での他社とのリレーションを強化するべく、上位校の中でも学校を選ぶ傾向さえある。ある外資系の医療機器メーカーは「必ず、慶応と一橋からは内定者を出すように」という指示が飛んでいるケースがある。なぜ、慶応と一橋かというと、OBが経済界の要人に多数いるからである。


 ほー、私の勤め先は学閥がないのでピンと来ませんわ。もっとも慶応や一橋の学生がほとんど応募して来ない(汗)ことの方が問題なのかしら……。

土鍋炊きの八穀ご飯と釜揚げシラス

2007-02-25 13:37:56 | ものぐさグルメ
 週2回は運動しているのだが、甘い物とワインの誘惑に抗しきれず、またリバウンド(汗)。今日は反省して、粗食に立ち戻ることにした。

 発芽玄米2種類に、適当に手持ちの雑穀類をブレンド。麦・黒米・キヌアのミックス、ひえ、あわ、きび、赤米を混ぜたので「八穀」かな。

 発芽玄米は研ぎ不要なので楽。米と同体積よりちょい多めの水に浸して10分から15分、ザルにあげて5分から15分。土鍋に戻して同体積より少なめの水を加え、強火で沸騰させ、弱火で12分。チリチリと焦げる音がしたら強火で10秒。お焦げ入りのご飯完成。

 とろろ昆布の吸い物を添える。ちょっと時間があったので昆布から一番出汁をとって、とろろ昆布と削りカツオを入れて醤油をちょっと差したお椀に、たっぷりと一番出汁を注ぐ。

 おかずは、昨日の夕食の残り物の和え物と、釜揚げシラス(冷凍ものを解凍した状態で売っていた)。釜揚げシラスは塩分少なめ。ご飯の上にたっぷりかけても塩辛くならないので、たっぷりいただいた。ご飯2杯いけました(^^)。

 ふう、ご馳走様。残ったお焦げご飯は冷めないうちに、塩をちょっとまぶして軽くお握りにしてラップにくるんで冷凍庫へ。

 ……あ、写真撮るのを忘れた(爆)。

『モーニング』男性読者は、よしながふみ作品をどう受け止めるのかな?

2007-02-22 22:22:46 | 読書
 幼稚園に上がる頃からマンガを読んでいたマンガ読み。最近は月曜日に『スピリッツ』、木曜日に『モーニング』を買って出勤中に読破するのが習慣。

 で、先週の『モーニング』予告から期待していたのだが、いきなり、よしながふみ表紙の今週号。

今週のモーニング

 おぉっ、って、ちょっと軽い衝撃。月イチ連載とはいえ、渾身の作品と思える『大奥』と同時連載で大丈夫なのかしらん。

 もうひとつの「おおっ」は、いくら女性漫画家が活躍しているモーニングとはいえ(例を挙げるなら『働きマン』安野モヨコ、『チェーザレ』惣領冬実、個人的には趣味が合わないが柴門ふみ、『はるか17』の山崎さやか、「35才で独身で」がけっこうツボな『OL進化論』の秋月りす、少年誌を中心に活躍してきた『イカロスの山』の堀内夏子、なかなか味のあるブログ風の身の丈ワイルドライフの4コマを描いている『とりぱん』のとりのなん子、などなど)w……「ホモセクシュアルのカップルが正面に出てくる、よしながふみ作品は男性読者にどう受けとめられるのか」という意味の「おおっ」。

 私個人に関していえば、ホモセクシュアルの"夫婦"が友達にいるせいもあってホモセクシュアルそのものは恋愛の一形態として受け入れているのだけど、女性が自分のセクシャルな願望のすりかえに利用する心理に共感できず、いわゆる「ボーイズラブ」「やおい」はダメ。なので、よしながふみ作品の一部は読んでいない。

 とはいうものの、『愛すべき娘たち』『西洋骨董洋菓子店』『大奥』『愛がなくても喰っていけます』といった作品は好きだ。特に『愛すべき娘たち』と『大奥』はお気に入り。

 今回の新連載も、イケメン43才で弁護士で家庭料理の達人なんだけど、月2万5千円の食費で家計をやりくりすることに達成感を感じているというより、限られた食費で自分の才覚を最大限に発揮しておいしい夕食をつくろうとする主人公(らしい)男性に「ありえねー」と苦笑しながらも、『西洋骨董洋菓子店』に近い世界を男性誌に掲載することに恐れ入った。作家ご本人はもちろん、編集側としてもかなり冒険じゃなかろうか。

 連載第1回としては、面白かった。しかし、作品のおもしろさに加えて、男性読者によしなが作品がどう受け止められるかの方が興味尽きない。

ホワイトカラー・エグゼンプション法案提出は本当に断念?

2007-02-21 20:42:50 | 時事
 ……いや、かの柳沢厚労相の発言なんで、今ひとつ信頼を置けないでいる。

<残業代ゼロ法案>秋の国会提出せず 柳沢厚労相が答弁
 柳沢厚生労働相は21日の衆院厚労委員会で、今国会への提出を断念した「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション制度」について「『残業代ゼロ法案』と理解されてしまい、厚い壁を乗り越えることはほとんど不可能と判断した」と述べた。秋の臨時国会への提出を否定したうえで、内容を抜本的に見直す考えを示したもの。


 どうせ参院選対策だろうと冷めているんですが。