ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

『GIANT KILLING』アニメ化

2009-12-08 16:01:08 | 読書
 『週刊モーニング』連載作品の中では実写・アニメ化されて嬉しい作品。

「GIANT KILLING」TVアニメ化決定、2010年4月放送開始
 綱本将也原案・取材協力によるツジトモ「GIANT KILLING」のTVアニメ化が決定した。NHK BS2およびBS hiにて、2010年4月の放送開始を予定している。
 アニメーション制作は「ひぐらしのなく頃に」「地獄少女」などを手がけてきたスタジオディーン、監督は「ゼロの使い魔」シリーズなどで知られる紅優が務める。
 「GIANT KILLING」は、モーニング(講談社)にて連載中のサッカーマンガ。弱小チームが番狂わせを起こす「大物喰い=ジャイアント・キリング」を好物とする監督が、低迷するプロサッカークラブを立て直す物語だ。


 最近はタッツミーが完璧過ぎちゃって面白くなくなった気がする……相手チームの出方も「すべてお見通しでした~」と、負けても織り込み済みでした~というような感じ(うろ覚えだが)で。

 登場人物の中では気まぐれなファンタジスタのジーノが好き。

『うまんが』まさかの文庫化

2009-03-03 13:26:56 | 読書
 発売されてもう2週間ほど経っていると思うのだが、いつも立ち寄る書店では平積みされていなかったので、気づかなかった(汗)。

 ……文庫化されるとは思わなかった(苦笑)し。

うまんが 1  リンク先はamazon.co.jp

 毒と下ネタがいっぱい詰まった、ファンタジーギャグマンガ……とでも表現したらいいのだろうか。

 まさかの文庫化が嬉しくて、つい買ってしまった。

三国志ネタで大笑い

2008-11-20 10:47:38 | 読書
 たまたま見かけた記事。

三国志 本も群雄割拠
新刊や新装刊行相次ぐ
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 三国志最大の山場・赤壁の戦い(208年)から今年で1800年――。その世界を描く映画「レッドクリフPart1」が公開されたのを機に、新刊本、新装本の刊行が相次いでいる。ストーリーさながらに、本の世界も群雄割拠の様相を呈し始めている。(鷲見一郎)

(中略)

 日本における三国志の特徴は、前半が曹操(そうそう)、後半が諸葛亮(しょかつりょう)の活躍を軸に描かれている点。曹操を悪役(ヒール)とし、劉備を中心とする中国とは一線を画している。明代の羅貫中(らかんちゅう)の書いた三国志演義を、江戸時代に日本語訳した湖南文山(2人によるペンネーム)の『通俗三国志』が大きく影響を与えており、吉川本もこの『通俗三国志』をベースにしているという。


 そうか、それで『レッドクリフ』が曹操を悪役に設定していることに違和感あるんだな。自分はマンガ『蒼天航路』で曹操ファンになったし(笑)。

 で、三国志ネタで大笑いした話につなげたいのだが……今日発売の『週刊モーニング』に連載中の「ひまわりっ」。作者に妙に気に入られているらしい、同人マンガ家のウィング関先生によるマンガ中マンガ(笑)が三国志同人マンガで関×劉。自分はBLマンガが苦手なんだけど、こういう笑いを取るためのBLパロはなぜかツボにはまる。大笑いしてしまった。

 ちなみに今発売中の『サイゾー』では、BLマンガが一部の男性読者も掴んでいるという記事があって、つい読んでしまった。オタクなのに腐女子になれない自分の謎を探るために読んでみたのだが、読者代表の3人の男性によるBLコミック評5本ほどを読んでみて、やっぱ受け付けないものが結構あるのねと妙に納得。

☆★☆★

追記。副部長のセリフ「大体 女性作家で正面から三国志描いた奴なんて過去いねぇよ」に反応してしまった。

自分、白井恵理子の『Stop! 劉備くん』愛読してました(苦笑)。あれは「正面から」にならないんでしょうか?

『ヤンサン』休刊ではからずも『スピリッツ』大強化^_^;

2008-07-31 19:05:34 | 読書
 『モーニング』と『ビッグコミックスピリッツ』を愛読してきたのだが、『スピリッツ』が面白くなくなってきたので毎週買うのをやめたばかり。

“ヤンサン”休刊で掲載作品の移籍先が決定! 『クロサギ』ほか9作品が“スピリッツ”へ
 87年から21年間に渡り数々の名作漫画を世に送り出してきた『週刊ヤングサンデー』が、本日31日(木)発売号をもって休刊することとなり、『クロサギ』『Dr.コトー診療所』など連載作品の新たな移籍作が正式に発表された。『クロサギ』(『新クロサギ』に改題)、『イキガミ』、『鉄腕バーディー』、『土竜の唄』、『とめはねっ!』は9月6日(土)発売の『ビッグコミックスピリッツ』41号から連載再開。『Dr.コトー診療所』は、『Dr.コトー診療所スペシャル増刊号』に掲載された後、『ビッグコミックオリジナル』にて連載が再開される。
 1987年に創刊された『週刊ヤングサンデー』は、過去に高橋留美子の『1ポンドの福音』、佐藤秀峰の『海猿』などが連載されていた人気漫画雑誌。ところが、この5月に発行元の小学館が経営判断に基づいて休刊を発表しており、7月3日発売の同誌で正式に休刊が報告され、掲載作品の移籍先が注目を集めていた。

 上記以外の作品では、『逃亡弁護士 成田誠』と『LOST MAN』が9月13日(土)発売の42号より、『おやすみプンプン』は10月から、『RAINBOW』も来春からそれぞれ連載再開と、合計9作品が『ビッグコミックスピリッツ』に移籍連載する。

 また、『魔Qケン』は9月25日(木)発売の『IKKI11月号』(小学館)にて連載再開。『さくらんぼシンドローム』、『都立水商!』、『GO-ON!』、『美晴ライジング』、『超無気力戦隊ジャパファイブ』、『あんころ。』、『ドライブ・ア・ライブ』、『暁のイージス』『タナトス』、『Odds』、『花の都』、『ビーチスターズ』は9月25日(木)発売予定の『ビッグコミックスピリッツ増刊号「YSスペシャル」』(小学館)にて続きが掲載。『アオイホノオ』は、10月発売予定の『YSスペシャル』にて続きを掲載予定。また、『まつろはぬもの』は小学館のコミック販売サイト「コミック小学館ブックス」にて配信予定 (配信時期は調整中)、『アイドルA』『CUT~活人~』は調整中で、『青春くん』『絶薬』は31日発売号で最終回を迎える。
 
 なお、発行元の小学館は女性コミック誌『Judy』の休刊(8月23日発売・10月号)と、情報誌『駱駝』のリニューアル新装刊も既に発表しており、『駱駝』に関しては新誌名を『プラチナサライ』とし、11月発売号より内容を一新、再スタートを切ることを明らかにしている。


 『ヤングサンデー』は全然読んでないが、休刊を期にいい作品が大挙して『スピリッツ』に移籍してくる感じだなぁ(汗)。最近グダグダな連載ばかりになっているので買うのをやめたばかりだけど、主力連載陣が1.5冊分になる感じで、これならまた買うかも知れない(ただし『スピリッツ』は予告なしの休載が多いという気がする^_^;)。

ソフトウェアで蔵書管理 その3

2008-07-24 16:50:53 | 読書
 ふう、家にある本のほとんどがデータベースに入った。もちろんISBNコードがないぐらい古い書籍は入れられなかったし、DeAgostiniが出しているムック形式の雑誌を含めて月刊誌・週刊誌の類はISBNらしきコードが入っていてもデータベースにヒットしなかったので入力できなかったのだが。

 約970冊もあった……(汗)。

ビジネス書(和書)・心理学関係……約200冊
ビジネス雑誌(和書)・ビジネス書(洋書)……約160冊
文学書・歴史書・コミックス・グルメ本……約200冊
歴史書・文学書(新選組・幕末関係)……約380冊
写真集・美術書・料理など……約30冊


 ……あらー、ビジネス書よりも、土方歳三に惚れてはまった幕末史関係の書籍の方が、微妙に数が多い(汗)。まぁ幕末に限定せずに江戸時代を理解するための本(江戸をしのぶ町歩きガイドとかも)とか、まだ受験する予定はないけど大江戸検定のガイド本とかも含めているので、幅はけっこう広いのだけど。

 そして、さらに驚いたことに、購入価格は200万円を超えていた……約3分の1に蔵書を圧縮した結果で、この金額(汗)。何年かに一回そうやって大規模なリストラをしている自分の蔵書、どう考えても一財産を本で使ってるなぁ……(涙)。

 これで二重買いが防げるかも……と思ってデータベース化したわけだが、すでに、何冊か二重買いを発見、とほほ。

『マエストロ』全3巻 さそうあきら

2008-04-11 19:48:17 | 読書
『マエストロ (1)』さそうあきら(双葉社)
『マエストロ (2)』さそうあきら(双葉社)
『マエストロ (3)』さそうあきら(双葉社)リンク先はamazon.co.jp

 この人の作品は知っていたが、ペンタッチや台詞・音の表現が自分には合わなかったので今までまともに読んでなかった。

 けど、店頭でこの本の第3巻が平積みであるのを見ながら、何か予感がした。毎日毎日、表紙を眺めながら我慢すること3週間、別の書店で第3巻をパラ見する機会に恵まれ、最初の数十ページを読んだだけで全巻買うことを決意した。

 クラシック音楽は15年ほど前にオペラにはまった時に聞き始めたけど、楽器をやっていないので技巧的なことは何もわからない。『のだめカンタービレ』で音楽家という集団が織りなす不協和音やハーモニーの面白さに再びオーケストラを聴き始め、今月はカラヤン生誕100周年ということでカラヤン漬け……ではあるのだけど。

 で、このマンガ。面白い! 一度は解散したオケのメンバーに新たなメンバーを加えた音楽家たちの前に、正体不明のオッサンが指揮者として現れ、コンサート目指して『運命』と『未完成交響曲』の練習を始める。ひとりとして完成された音楽家はいなくて、皆何かしらの挫折や悩みや障害を抱えている。無名なのに魔法使いのような指揮者のオッサンに導かれ、摩擦や衝突があり、互いの出会いによって解けるわだかまりもあり、オーケストラは音楽家の集団というだけではなくチームになり、それぞれが自己を超える音を出せるようになっていく……という筋書き。

 人と組織を専門にしている自分としてはこれをネタに組織行動論が書けるぐらい面白いと思った……そう思う作品は、過去には三谷幸喜脚本のドラマ『王様のレストラン』があったけど、これはすでに若手の経営学者に本を書かれてしまった。もうひとつの三谷脚本である『新選組!』については、何本か試論を書いている。そして、このマンガにも何本か組織行動論を書けそうだ。

 でも、そんなことよりも、一冊に2回ぐらい、涙が出そうになってね……ううっ、台詞と絵だけで音楽のスケール感を感じさせるのはすごい。ペンタッチは好みじゃないけど、しょぼい人物たちのかき分けが凄い。

 これ、テレビドラマで見たいなぁ……13回のワンクールなら十分に面白い作品になると思う。

『ちりとてちん (上)』

2008-03-23 12:09:41 | 読書
NHK連続テレビ小説『ちりとてちん (上)』 藤本有紀 青木邦子/ノベライズ リンク先はamazon.co.jp

 本格的に見始めたのは年明けからだが、特に先月後半からずっぽりはまってしまった。明日月曜日から土曜日までが最終回の週になるのだが、ますます面白い。

 で、見損ねた前半分のエピソードに関する知識をノベライズ本で埋めようとする。ここまで入れ込む作品は余りない……近年だと『新選組!』『のだめカンタービレ』『陽炎の辻 居眠り磐音』ぐらいかな。

 それにしても、比較的に本を置いている大森のブックワンでも在庫切れだったし、アマゾンでも在庫切れでマーケットプレイスからの出品に頼る他ないとは……(嘆息)。

 視聴率が歴代トップだったわけではないが熱心なファンがついているとか、『スタジオパークからこんにちは』にドラマの出演者が登場したら番組専用の電話回線がパンクしたとか、そのマニアックなファンぶり、『新選組!』のマニアックなファンだった自分にはすごーくわかる気がする。で、自分も、遅まきながら完全版DVDの予約を入れているのだ(笑)。

 ノベライズ版は、ざっとストーリーを理解するにはいいが、ノベライズとしては練れていない気がした。特に、テレビドラマでは複数の登場人物の視点に焦点を当てることは可能だが、小説では少なくとも章というか場面では誰の立場に視点を寄り添わせるかを一貫させていないといけないと思う……主人公以外の登場人物の心の動きを地の文で解説されてしまうと、自分は「小説の技法に慣れてないなぁ」と思ってしまうのだ。

『のだめカンタービレ』第20巻

2008-03-13 12:54:35 | 読書
 今日発売。

『のだめカンタービレ』第20巻 リンク先はamazon.co.jp

 以下、ネタバレ。




☆★☆★

 三木清良ファンには嬉しい第20巻。誕生日が近いせいもあって性格的に親近感があるからなー(あともうひとり、ハリセン先生も誕生日が近い……性格が似てるとは言われたくないが^_^;)。

 覚醒していくのだめと、それをスパルタ教育で支える千秋サマというのがこの巻のテーマになるんだろうな。その周辺に、清良さんと龍くん、ターニャと黒木くん、進行状況の違うカップルがいて。特にターニャと黒木くんは何というか、互いに墓穴を掘り合っているところが微笑ましい。

 でも、目覚めたのだめが千秋君と弾きたいと思ったラヴェルのピアノ協奏曲はすでに千秋がマルレで孫Ruiと弾くことになっている。これが第21巻に続くひとつの障害というか……結構大きな展開になるんじゃないかなぁ、連載中の話を見ていると。

 作者の二ノ宮知子さんがサッカーファンなので、コンクールの名前に往年の名選手の名前が出てくるのが嬉しい。マラドーナとかプラティニとかカントナとか。で、カントナ国際コンクールの審査委員長がジョエル・バツって名前なんで、爆笑してしまった。

 あれは忘れもしない、86年メキシコW杯準決勝、ブラジル対フランス。ブラジルはジーコ率いる黄金のカルテット。フランスはプラティニとシャンパンサッカーチーム。延長戦でも勝負が決まらずPK戦に持ち込まれ、フランスが戦いを制した。その時のフランスチームのキーパーがジョエル・バツだった。忘れもしないのは、自分が初めて見たサッカーの試合(テレビだけど)が、これだったからだ。ちなみに「ワールドカップ史上、最も美しい試合」といわれているそうだ。

 二ノ宮さんって、プラティニが率いていた頃のフランスが好きだったのかなーと思った。

『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー』

2008-03-01 10:44:28 | 読書
『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー』エリザベス・ハース・イーダスハイム(ダイヤモンド社) リンク先はamazon.co.jp

マービン・バウワー
米マッキンゼー・アンド・カンパニーを世界的な経営コンサルティング企業に育てたマービン・バウワー氏の軌跡をたどり、功績を明らかにする。
バウワー氏は経営コンサルティングという職業を定義し、概念を浸透させた人物である。法律事務所で働いていた時代、大恐慌で倒産した企業の後始末を手がけるうちに、経営者には外部からの助けが必要だと気づいたのがきっかけだ。その後、経営システムの改善・効率化などを主とするマネジメント・エンジニアリング・ファームだったマッキンゼーに入社。「全国展開する」「共通の価値観・共通の問題解決手法・実行を確立する」「高い専門能力を持つ意欲的な人材を集めて育てる」といったビジョンを掲げ、経営者や指導者に高度なコンサルティングを提供する組織に変えていった。

バウワー氏は有言実行を旨とし、マッキンゼーにいた59年という長い年月、ビジョンの実現に率先して尽くした。本書は時系列に従い、彼が下した重要な9つの決断を振り返る。「MBA(経営学修士)の採用」「海外進出」「女性の登用」など、ビジネス界に新しい地平を切り開いたものが多い。どのエピソードからもバウワー氏の信念の強さ、類まれなリーダーシップ、高潔な人格などが伝わってくる。


(日経ビジネス 2007/04/02 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


 経営書としてもリーダーシップ教本としても面白かった。経営者やビジネスリーダーに求められるもののエッセンスをこの人の生き方やエピソードに見た思いがする。

 たとえば、何をして何をしないか、事業ドメインを選ぶこと。これはビジョンであり戦略であると思うのだが、エンロン事件が起こるよりも50年以上前に、マービン・バウワーは経営コンサルティング業と会計監査業は両立しないとして前者のみをマッキンゼーの事業として選んだ。アーサー・アンダーセンは、コンサルティングもエンロンから請け負っていたために、会計上の問題を指摘できずに破綻したことを考えれば、マービン(生前ご本人がファーストネームで呼ばれることを好んでいたのでそのように呼ばせてもらうが)の慧眼に敬服する。

 たとえば、自分の意見を主張するよりも部下であれ顧客であれ徹底的に耳を傾けることを選んだこと。ただし、コンサルタントとして、プロフェッショナルとしての行動規範に抵触したケースについては躊躇わずにその場で判断を下したこと。人材の育成に力を入れたこと。利益よりも会社としての首尾一貫した存続のために、自社株を簿価で譲渡したこと。

 高潔さ……原文ではおそらくintegrityという言葉で語られていると思うが、矜恃の高さに加えて、首尾一貫していること、公正であること、廉潔であることがそれに加わると思う。サービスの対価は、時間給×時間ではなく、付加価値で申し受けることを確立し、一方で顧客とのランチは必ず定食にすることを徹底したというのは、コンサルティングサービスの付加価値によって顧客に納得して料金を払ってもらうための極めてバランス感覚ある方針だと思う。高潔さを巡っては、様々なエピソードが語られているが、これこそがプロフェッショナルだなぁと感心する。