ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

人の心は難しい

2006-04-28 22:41:15 | しごと
 昨年後半辺りから、ぽつぽつと個別の相談案件に関わり始めている。メンタルの問題は専門家ではないので扱えないが、ラインマネジャーが部下とうまくいかないケース、部下が上司の言動や信頼関係に悩んでいるケースなど、リーダーシップスキル・コミュニケーションスキル・対人関係スキルの分野で相談に応えられるところに関わり始めている。

 告白すると……実は、私は対人関係が苦手で、その弱みゆえに人と組織のマネジメントを専門分野に選んだのだな(苦笑)。気軽に誰とでも手広く付き合えない、人の好き嫌いがすぐに顔に出る、という弱点を持っているので、直接に人と接して懐に飛び込んで信頼関係を築くのは苦手。

 しかし、それゆえに、一歩引いたところから人の強み弱みを分析したり、人の話を聴きながら気持ちを受けとめることができるんじゃないか、と、この世界に入って、相談を持ちかけられるようになったのは成長の証かも知れない。

 こんな自分がこういう分野の相談相手でいいのかなーと思いつつも、役に立ちたいとも思う。自分が手に負えないと思えば外部の専門家に頼りもするけど、自分が役立てる領域を広げたいとも思う。

「"精神論リーダー"の虚構」宋文洲

2006-04-28 12:35:50 | しごと
 宋さん、また言ってくれたなぁ。

宋文洲
傍目八目―あなたが気づかない、おかしく、そして素晴らしい日本
”精神論リーダー”の虚構

精神論を好む人は、自分を客観的に見ることはできません。自分が主張している精神論に自らの行動は抵触しているのだ、と気づく力はないのです。精神論を語るリーダーには共通項があります。思い込みの膨張と具体論の欠如です。


 いやぁ、言ってくれてます。

例えば、結果を出したい時。「結果が全て!」「勝てば官軍」という旧式の言い方もあれば「儲けるが勝ち」という新型の言い方もあります。しかし、結果の重要性は誰でも分かります。部下たちが困っているのは、どうしたら結果を出せるかの具体論です。一緒になって具体論を編み出そうとしない“精神論リーダー”は「どうしたらいいか」に答えず、「必死になれば必ず結果が出る」と嘘をつくのです。「必死」は必ず死ぬことです。死んだら何の結果も出せないのです。“精神論リーダー”は、必ず自分は安全な所にいながら、部下に犠牲を求めます。


 ぱちぱちぱち。特に最後の「“精神論リーダー”は、必ず自分は安全な所にいながら、部下に犠牲を求めます」に同感。

 小説『銀河英雄伝説シリーズ』田中芳樹の中で、主人公のひとりヤン・ウェンリーがデマゴーグ政治家トリューニヒトを蛇蝎のように嫌うのだが、嫌いな理由がまさにそれだったことを思い出す。

我々は、精神を大事にしたいからこそ、他人に押しつけることはできないのです。我々は、精神を大事にしたいからこそ、他人を動かす道具にすることはできないのです。


 右派であれ左派であれ政治的・社会的イデオロギーを主張する人の中には、精神論を押し付けて「必ず自分は安全なところにいながら、他人に犠牲を求める」輩が混じっているということも、付け加えておきたい。

宋さんはビジネスリーダーの話をしているのだが、このエッセイを読んでいて私が思い浮かべたのは政界のある人物のことだった。にやり。

30代前半独身ビジネスウーマンを描くアニメ「erico」

2006-04-28 12:33:51 | 時事
 30代ビジネスウーマンの意識や関心を知る上でも、キャラクタービジネスのモデル例として見ても、面白そうな話題。

独身女性を応援する、大人のためのアニメ「erico」

 30代前半の独身ビジネスウーマンがキャラクターとして成立する程には、日本の社会も成熟したのだなぁと(皮肉なしに)ちょっと嬉しくなる。

 日本の消費者市場を引っ張っているのは20代~40代の女性であり、かつ晩婚化が進んでいるのだから、30代独身のビジネスウーマンという設定が等身大のものとして受け止められても不思議はない。

 週刊モーニングに連載されている『OL進化論』秋月りす、この中で「35才で独身で」シリーズが一番好きな私(苦笑)は、ericoも応援すると思う。

erico公式サイト

表情学

2006-04-28 12:32:00 | しごと
 メモメモ。

実践 表情学

第1回 あなたの笑顔は間違っている

門川義彦さんは、企業を対象に笑顔の研修指導をして既に15年になる。割り箸を使った笑顔のトレーニング法など、ユニークなアイデアで分かりやすく笑顔をつくる方法を教えてきた。

笑顔研修を行った600社の中には、売り上げが半年で2.5倍に急増した店や、クレームが3分の1に減った企業などズバ抜けた成功事例が多い。笑顔になるだけで、驚くべき成果が上がっている。


 目覚しい結果ですねぇ。

門川さんが理想的な笑顔として例に挙げたのが「冬のソナタ」に出演したヨン様ことぺ・ヨンジュン。

「ヨン様のこぼれるような笑顔は、非常によく研究された、笑顔の理想形です。疲れているときでも、ファンの前では口角(唇の端)が上がり上の歯が10〜12本見えています。こんな笑顔が習慣になれば、あなたのビジネスは必ずうまくいくはずです」

門川さんは、笑顔に影響力を持つのは、「口→眉→目元」の順番だという。口角をしっかりと上げ、上の歯をできるだけ見せることが、最も分かりやすい笑顔の「サイン」となる。「口角を上げるだけで、人間関係が良くなったり、売り上げが上がったりします。あなたの成功の確率が高まるのです」


 ヨン様スマイルは、やはり厳しい修練のもとに磨き上げられたものだったのね^^;。

表情力向上のヒントは、「いつも見られている意識を持ち、テンションを上げること」だという。日ごろ見られていることを意識していない人はテンションが低く、無防備に不機嫌な顔を見せる。だから、頑張っても業績は上がらない。

仕事上、無理にでも作り笑顔をしなければならないときがある。だからこそ、笑顔は技術と割り切って、常に自然な笑顔がつくれるように訓練するのだ。鏡の前でコツコツやれば、だれでも必ず上達する。

 恥ずかしいけど、鏡の前で練習するか。

第2回 笑顔をつくる「門川式割り箸トレーニング」

第3回 表情の基本は「確かさ」にある
表情がものを言うのは、その「すごさ」じゃなくて「確かさ」なんですね。このポイントでこの顔を持ってくる。相手が希望しているものに、程よくマッチできるかどうかなのです。

だから、仕事のときは自分の素のままの顔でいてはいけない。その場に合わせた仕事用の顔を作りましょう。叱られたときも、素のままでいるからつらい。叱られて落ち込むようでは、仕事人として失格。まだ顔が作れていないんです。



政局関係記事をクリップ

2006-04-28 12:31:00 | 時事
 メモメモ。

立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」
第70回 “改革”のツケ積み残した小泉政権の5年間を採点する


我々の国家はどこに向かっているのか[花岡信昭]
第4回
「小沢一郎」とはどういう政治家か
~「壊し屋」イメージの先にあるもの~

第5回
「955票」が政治の潮目を変えた
~「小泉vs小沢」の本格決戦がスタート~


懐かしの珈琲館

2006-04-27 22:40:54 | 日常
 日帰り東京出張中、時間がなかったので通りがかった珈琲館で昼食した。

 注文したメニューはツナサンドと珈琲館ブレンド。いろいろな思い出があるメニューだ。

 珈琲館、大学時代にクラブ活動で仲が良かった男友達がふたり(ボーイフレンドではなかったが^_^;)バイトしていた。私も複数のバイトで忙しかったが、時間ができた時は彼らがバイトしていた珈琲館の店で彼らが自慢していたネルドリップのコーヒーをいただいたものだ。当時はチーズケーキもなかなか美味しかったが、お勧めはたっぷりフィリングが入っていたツナサンドだった。軽くトーストしてあるパンも美味しかった。

 その後就職した旅行会社のオフィスから歩いて5分ほどのところにも珈琲館があった。昼食はひとりで自分の趣味に浸りたい私は、ちょくちょく珈琲館でツナサンドとコーヒーの昼食を摂ったものだ。アーサー・ヘイリーやシドニー・シェルダンなどお気に入りのペーパーバック小説を読みふけったり、アメリカMBA留学を志してからは関係本を読んだりして、昼時のわずかな時間を充電に活用した。

 あの頃のツナサンドがボリュームたっぷりで美味しかったなぁという記憶で、今日はウン十年ぶりに店に入ったのだが(苦笑)……ちょっと古びたテーブルや椅子がノスタルジーをかきたてたものの、ボリュームたっぷりだったツナサンドはかなーりフィリングが薄くなっていた(涙)。今の自分の健康を考えればそのぐらいでちょうどいいのかも知れないのだが、寂しいなぁ……。

 フランチャイズということもあるんだろうけど、コーヒーの味も今ひとつ。ちょっとがっくり。

 スターバックスに押されて、こういうスタイルの喫茶店(というか、コーヒーショップ)が少なくなってしまった。私の地元でも、最近、珈琲館が一軒潰れた。珈琲館チェーンも新たな業態を模索している。青春のひと駒ふた駒が珈琲館につながっている自分としては、ちょっと寂しい。

『医龍 Team Medical Dragon』にどっぷりハマる!

2006-04-24 20:57:29 | 読書
 この4月からドラマ化されて木曜日に放送されているということは知っていたのだけど、あいにく見ていなかった。しかし、昨日たまたまコンビニでソフトカバー版の第1巻が出ていて、読み終えたらたちまち、全巻読みたいと思った。

 で、今日の日帰り出張帰りに、東京駅の書店で今コミック化されている全11巻を買って、のぞみで新大阪駅に着くまでに10巻の途中まで一気に読み切った。帰宅するまでに、全11巻を読み終えた。最初に読む時はストーリーを把握したいのでががっと速読みするのだが、これは今日中にもう一度じっくり読み返したい。

 マンガ読み歴ウン十年なのだが、こういうハマリ方をする作品はそうそうない。現在進行形のコミックで言えば、『風雲児たち 幕末編』みなもと太郎、『JIN~仁~』村上もとか(不定期連載だけど……次はいつ再開されるのだろう、どきどき)、『PLUTO』浦沢直樹(月刊誌掲載中で、コミック化されるのが一年に一回ぐらいなんで、ハラハラ)の3作品だけ。それでも、もう一作品加わるのであれば、近年にない大豊作の時期かも知れないと思う。

 医療をテーマにした作品としては、去年完結した『ブラックジャックによろしく』も読み応えがあった。若き研修医が医療の現場の現実に直面してもがきながら自分なりの答えを手探りで見いだして成長する等身大の青年像としてのストーリーがよかった。

 対して『医龍』は海外の戦場で活躍した天才外科医が主人公。そういう意味ではややフィクションがかっているのだが、彼にこき使われて成長する研修医あり、彼を招聘して大学病院の体制に風穴を開けようとする野心家の女性助教授あり、と、群像劇としてのおもしろさがある。そして、組織と人の専門家である私には、ドリームチームがつくられていく過程も面白いし、老獪な医局の教授を相手にしてきれい事では済まされない局内の力関係を打ち破ろうと立ち向かう女性助教授(その老獪な主任教授に「魔女」って言われてる^_^;)という政治劇もエキサイティング。主要なキャラクターも、プロとしては超一流だが、多くは弱みも含めて個性的で、その言動にリアリティがある。

 目下の悩みは、テレビドラマを見るかどうかだ。原作に入れ込んでしまうと、たいていテレビドラマを見た時にがっかりさせられるので……(汗)。

☆★☆★

追記。私の大好きな鬼頭先生がテレビドラマ編では夏木マリさん演じる女医さんになっている……しくしくしく。テレビドラマ編を見るモチベーションはだいぶ下がっているが、とりあえず一回だけ見ようかとは思っている。

 あと、現在ハマっている作品に『神の雫』を入れておかんといかん。ストーリーもペンタッチもワインに関するウンチクも好きだ。

『その言い方では、人はついてこない』原孝

2006-04-21 08:00:15 | 読書
『その言い方では、人はついてこない ~やる気を確実に引き出す「感情表現」スキル~』原孝(PHP文庫) リンク先はamazon.co.jp

あとがきより。
人は、年齢が高くなるにつれ、知識を得るにつれ、「論理」で他者を動かそうとする。そして、「論理」で動かない他者に対して、さらなる「論理」を動員して、屋上屋を架そうとする。

(中略)

 本書で紹介した「感情表現」戦略スキルは《論理を生かすためのもの》である。《人を束ね、組織を動かす》感情表現スキルは決して姑息なものではない。口先だけのスキルでもない。


 思っていた以上に良書。部下を持つ管理職にお勧めしたい、ということで、近々予定されている管理職のコーチング研修の事前読み物に一部を入れようと考えている。