ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

森永卓郎もこういう論説を書いていたのか

2005-10-31 13:31:42 | 時事
 クリップしておく。

小泉構造改革をどう生きるか
~成果主義・拝金思想を疑え!~
森永卓郎

第1回
なぜ、小泉首相は地滑り的勝利を収めたか
「恋は盲目」の状態に陥った選挙民


第2回
小泉内閣ではなく「ポスト小泉」が日本に災厄をもたらす
小泉内閣と濱口内閣の奇妙な一致


第3回
郵政民営化法案成立で我々を待ち受ける運命
~郵貯・簡保は日本国債・米国債のゴミ箱と化す~


第4回
「大増税」とライフラインを切り捨てる「福祉カット」が始まる!
~この国に生まれたる不幸を弱者が嘆く時代に~


 こういう論説は選挙前に披瀝していただきたいと思う(苦笑)のだが、立花隆・大前研一・森永卓郎などが日経系のサイトで辛口の論説を展開しているのが面白い。

がんばれ城内実元議員

2005-10-28 22:29:42 | 時事
 小泉首相が送りつけた「刺客」に敗れた議員の中に、人権擁護法案に対して真摯に反対した自民党議員(破れたので「元」となるが)がいたことを、つい昨日知った。

ブログSpeak Easy社会
日本男児-城内実元議員にほれぼれする
城内さんの壮絶な闘い
人権擁護法案を体を張って阻止した議員1
人権擁護法案を体を張って阻止した議員2

「一つは日本の国益にかなうかどうか?」
「もう一つは日本人のためになるかどうか?」
 政治家たるもの、そういう視点で考えるのが当たり前だと思う。しかし、現実には、私たちはそうでない政治家を多く見過ぎてきた。

 そして、マスメディアによってショーアップされてしまった国政選挙で、テレビ受けする候補を選び、こういう候補を落としてしまう選挙とは何なのか、ということを今回の選挙以来、久々に考えてしまった。

城内氏は離党勧告処分
自民党:城内実氏が離党届「ゼロから政治活動継続」 非常勤講師をしながら /静岡

 政治に対する理念については必ずしも全面に支持できるかどうかはわからないが、こういう人にはぜひ政治家として再起して欲しい、今回の経験を糧にしてさらに大成して欲しい、と心から願う。 

営業部門の若手幹部候補を発掘・育成する

2005-10-23 14:50:03 | しごと
 今年も、3ヶ月にわたって計9日間になる営業部門の選抜プログラムを終了した。3年目、3回目になる当プログラムだが、過去2期の参加者を上回る熱意と意欲でもって課題の掘り下げを行い、提案の完成には至らないまでも来月か再来月の営業部門の幹部会議に提案をプレゼンする準備を終えた。

 この研修が生まれた背景は、当社の社員の半分以上を占める営業部門において、部門長や部長クラスを将来担う人材がいないという危機感からだった。人事部長である私の上司が「文句を言う評論家ばかりで自ら問題や課題を発掘して建設的な提案に展開できる人材がいない。優秀な人材を集めてきちんと論理的思考の方法を教え、リアルな現実の中から課題を分析して提案できるようなプログラムをつくれ」と私にハッパをかけたことに始まる。

 そのアイディアをもらって、当初は2.5日×4セッションのプログラムを設計した。最初のセッションで論理的思考法を外部の講師に教えてもらい、残りの3セッションでは講師と私と営業部門の部長の共同運営の下で、グループに分かれた参加者が問題の分析を行い、解決策を含めた提案に完成させる、というものだ。完成した提案は、後日、グループの代表によって営業部門の会議でプレゼンされ、その提案が本当に良ければ実際に採用してもらう、というコンセプトになっている。言ってみれば、若手の幹部候補に会社の具体的な問題について提起させる「ジュニアボード」と、実務課題の発掘と問題解決のプロセスを通じて学ぶ「アクションラーニング」を混ぜたプログラムだ。

 このプログラムを受け入れてもらうには、いくつかハードルがあった。

 まず、2日間を超える長い研修を嫌う営業部門が、合計10日間の長い研修に合意するかどうか。営業部門に持って行ったら、若手幹部の育成には反対しなかったものの「もっと短くならないか」と案の定言われた。しかし、学習プロセスにはこれだけの期間が必要だと述べたところ、営業部門長(当時)は10日間の長さが必要であることを認めてくれた(昨年から、より密度の濃いディスカッションの時間が取れるように、3日間×3セッションの9日間セッションが試され、こちらの方が効果的とわかった)。

 次に、トップクラスの業績を挙げている優秀な営業部員を10日間近くも現場から離すことを支店長が認めるかどうか、かつ本当に優秀な部員を出してくれるかどうかだった。これについては、様々な営業部門改革が進んでいた年で支店長の顔ぶれも一新していたこともあり、一回のプレゼンですんなり通ったのは(昔の営業部門の体質からすれば、考えられなかったのだが)今でもありがたいと思っている。そして、一度そういう企画でプログラムが決まれば、他の支店長が出して来る参加者と見劣りする参加者を送り出すのはまずいという判断が働いたかどうか、少なくとも営業成績では他の支店にも名が知られているような優秀な部員を送り出してくれている。

 そして、主催者側としての次の関門は共同運営できる外部講師。これには、別の部門の研修実績があるコンサルタントのグループを(営業部門の幹部立ち会いのプレゼンを通じて)選んだ。ひとりは営業部門改革が得意、もうひとりは論理的思考法やファシリテーションにも造詣があり、もうひとりはマーケティングが本業だが人や組織の問題についても論客であるという理想的な組み合わせだ。彼らはプログラム期間中のおよそ半分に参加し、論理的思考力やディスカッションの方法を教え、参加者がディスカッションした途中経過の発表で厳しくも温かいフィードバックを送ると共に、プロセスから何を学んでいるかを確認していく。

 さらに工夫しているのが、社長、営業部門トップにプレゼンしてもらうだけでなく、実際の課題に取り組んでいる部長級の幹部を、参加者の関心(3グループに分かれて各自で課題設定をしている)に応じて期間中に引っ張り出し、問題提起してもらったり現在取り組んでいるプロジェクトについて解説したりしてもらうことだ。これには、営業部門の中で主に営業部員の製品知識やスキル研修を担当している部署の部長がコーディネーション役を買って出てくれ、私と一緒にプログラムにほとんどべったり貼り付きながら必要に応じて調整をしてくれている。要所要所のプレゼンでは、私と一緒に各チームの問題の掘り下げ方や論理の組み立て方について批評し、必要な視点を補完してくれている。

 今年になって営業部門のトップが交替したが、プログラム開始のプレゼンや懇親会への出席にとどまらず、土曜日というのに昨日の最終日にサプライズで顔を出してくれ、長いプログラムを終えた参加者を激励してくれた。

 第1セッションと第2セッションの合間には、宿題と称して参加者には支店長にインタビューに行ってもらい、支店をマネジメントするというのはどういうことか、戦略課題をどう見てどう手を打っているか、などを聞き出してもらう。これがまた支店長を関与させることになり、支店長は最低でも1時間、長い人になると5時間以上にわたって参加者に時間を取ってくれて(汗)、食事や酒をはさんでマネジメントについてレクチャーしてくれている。

 で、私たち人材開発チームは、研修会場の設定や講師との調整に加えて、各チームの状態を把握し、必要に応じて営業部門の手助けを依頼する。

 こんな具合で3年間やってきているのだが、我々主催者側以外の方々の協力が大きく、また社長が各支店を回って様々な話し合いをする機会をとらえては宣伝してくれていることもあって、すっかり営業部門の若手にとっては垂涎のプログラムとなった。

 さらに我々は、このプログラムの中から本社に移れそうな資質・能力(主に論理的思考力と対人コミュニケーション力)の高い参加者に目をつけて選抜し、本社で要求される英語をマンツーマンで学べるプログラムを去年から提供し始めている。

 そして、このプログラムの出身者から、営業所長に昇進する者あり、マーケティング部門に転じてジュニアプロダクトマネジャーになる者ありと、営業部門の若手の登竜門として機能しつつある。今年は特に目立つ優秀な参加者が多かったので、さらに活躍する卒業生が増えることだろう。

 提案の方だが、今のところ実際に採用されるレベルの提案を上げてくるグループは、去年までなかった。それでも、初年度は「こんなことを幹部に提案していいのか」とおっかなびっくりディスカッションしていた状況から少しずつ変わり、今年に至っては独自に顧客アンケートを取ったりするなど自主的な姿勢が強くなってきた。提案で取り上げるテーマも、確実にレベルが上がっている。今年辺り、採用される案件が出るのではないかと楽しみにしている。

 このプログラムに関しては、支店長からも「このプログラムはいい。少なくとも5年は続けるべきだ」と言ってくれており、これを続けることによって確実に営業部門の中に問題発掘・問題解決志向と学習する志向を定着させていくことができるのではないかと期待している。

「新・世界一の借金王」

2005-10-18 12:30:55 | 時事
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」第50回
新・世界一の借金王 小泉デフレ政権の正体


「世界一の借金王」とは、98年から1年8カ月にわたり総理大臣をつとめていた小渕恵三首相が、経済苦境から逃れようとして、一大バラまき経済刺激策を取った結果、84兆円もの国債を発行するはめに陥ったことをさしている。

しかし、このとき小渕内閣が発行した国債の実に3倍以上もの国債を発行したのが、小泉首相なのである。小泉首相が首相をしてきたこの4年間に、小泉首相は財政赤字を540兆円から796兆円にふくれあがらせ、その間に発行した国債が250兆円にも及び、小渕時代の「世界一の借金王」の3倍は軽々と突破しているのである。

まことに小泉首相は「世界一の借金王」というしかない。小渕が、自分のことを「世界一の借金王」といったとき、そこには、自嘲の響きがあったが、小泉首相は、そんな認識もなく、いけしゃあしゃあとしているだけである。


郵政を民営化しても、この借金は減らないんだよね。

ミスリーディングな靖国解説by産経新聞

2005-10-18 08:24:43 | 時事
小泉首相靖国参拝 「心の問題」決意貫く 中韓の干渉強く牽制

 ニュースの内容については、ここでは触れないとして。

《靖国神社》 明治2年、明治維新時の新政府軍と旧幕府軍による戊辰戦争で戦死した兵士らの霊を慰めるため、東京・九段に「東京招魂社」として創建された。12年、靖国神社に改称。「国を靖(安)んずる」の意で、明治天皇が命名した。戦前は、陸海軍省と内務省が管轄する別格官幣社だったが、戦後は、宗教法人になった。


 この解説はミスリーディングだ。「明治維新時の新政府軍と旧幕府軍による戊辰戦争で戦死した兵士らの霊を慰めるため」という文章は、間違ってはいないが、正確ではない。

 なぜならば「新政府軍と旧幕府軍による」戊辰戦争の戦死者を祀っていることは間違いないが、祀られているのは新政府軍の死者の霊だけだ。普通に読むと旧幕府軍の死者の霊も祀られているように読めてしまう点が、不正確だ。

 旧幕府軍の死者の霊は「賊軍」ということで祀られていない。西南戦争の死者についても、同じ措置がなされている。

さきの大戦までの「国事に殉じた英霊」すべてを対象に、軍人、軍属らが合祀(ごうし)されている。


 靖国見解では、「国事」とは天皇の側に立ってミカドのために死んだ将兵、ということになっている。

 私個人が靖国をどう思っているかはさておいて、靖国の側に立つ産経新聞が不正確な靖国解説を流布させるというのは、いかがなものか。

ぼやぼやしてたら

2005-10-17 08:55:50 | 時事
小泉首相が靖国参拝へ 中、韓の反発必至(共同通信)
<小泉首相>17日午前 靖国神社に参拝へ(毎日新聞)
小泉首相、きょう午前靖国参拝 (読売新聞)
大阪高裁の違憲判断など、どこ吹く風なんだな。外交問題も気にしないんだな。

共謀罪法案の行方も気になる。
<共謀罪>新設法案が審議入り 野党などは廃案目指す
「共謀罪」創設にまたもや黄信号、与党からも修正論

ぼやぼやしてたら、この1年のうちにやりたい放題されてしまうよ……。

スタッフの葬儀で号泣

2005-10-15 17:17:08 | 日常
 葬儀の時間の半分ぐらいを泣き通してしまった……(照)。

 まぁ、でも、仕事関係者の中では、7年以上も同じチームの中で仕事をしてきたし、その7年間の中には上司と同僚が巻き起こしたトラブルを生き延びてきたという「戦友」でもあった私が、彼の死に声を上げて泣くのを恥ずかしいとは思わなかった。

 死ななくてもいいはずの人を亡くしてしまったことへの口惜しさ。あと3年で悠々と引退できたはずの人を道半ばで死なせてしまったことへの口惜しさ。

 50歳半ばの息子に先立たれた老母の涙に、また泣いた。

 今日は涙も鼻水もぐちゃぐちゃにして泣きながら、「戦友」と最後のお別れをした。

 帰宅して数時間たった今も、まだ涙腺がもろいよ……。

スタッフを亡くす

2005-10-14 22:04:59 | 日常
約2ヶ月前に、急に体調不良を訴えて入院したスタッフが、昨日の夕方亡くなった。今日、通夜に行ってきた。

入院して間もなく受けた手術は成功したが、予後不良というよりは医療事故を疑うような状況での、亡くなり方だった。

もともと海に潜ってアワビや海藻を採ったり、山に入っては枯れ木を拾って何かをつくったり薫製をつくったりと、趣味の多い人だった。あと3年働けば無事に定年を迎えるからと、その先の過ごし方をいろいろな人から話を聞いて、あれもしたいこれもしたいとワクワクしていた人だった。

……そんな楽しい日々を、過ごさせてあげたかった。

入院前の元気な姿しか知らないので、昨夜亡くなったと聞いて頭が真っ白になった。信じられなかった。

仕事の面では、自分のできることとできないことをわかっていて、ここ数年は若い人に伸びてもらうために、自分は黒子に徹すると言ってくれるような、心優しい人だった。いつでも人に引き継ぎができるように、ファイリングをきちっとしている人だった。

今日は、ありし日の姿を遺影で見て、なぜこの状況で彼が死なねばならなかったのかと、涙が出た。今夜は、彼のことを思いながら、涙ぐみつつ、少し酔わせて欲しい……合掌。

立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」第49回

2005-10-12 11:07:45 | 時事
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」第49回
小泉強権政治がもたらす「自由」と「民主」の末路


私は、日本という国の最大の政党であり、しかも、自由と民主を党是として、それを党名にかかげる自由民主党が、そのような専制主義国家の党と同じ方向をたどろうとしている現状に最大限の危惧を感じている。

小泉首相がこの政変でやったことは、自民党に共産党と同じ組織原則を押しつけることだった。党中央に対する反逆者は絶対に許さず、その命(政治生命)を奪うということである。健全な政治は、政治的な自由(政治的言論の自由。政治的行動の自由)が保証された社会でしか育たない。権力者が強権によって政敵を圧殺することが許されている社会は、いずれ、その強権政治の故に滅びる。


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