立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」
第47回 霞ヶ関キャリア官僚が明かした小泉「ポスト郵政」の本気度
たまたま半休を取って自宅にいる必要があったのでテレビで国会中継を見たのだが、同感。
以下、立花隆に語った某キャリア官僚の証言。
郵政民営化の中身についても空っぽだと思うのだが……それはともかく、郵政民営化以外に何も考えていない首相を再選させた選挙民は、一体何を選択したというのだろう……そういう首相に超権力を持たせてしまったことのツケは、我々選挙民が払うことになるのだが。
第47回 霞ヶ関キャリア官僚が明かした小泉「ポスト郵政」の本気度
ところが小泉首相は、ポスト郵政についてほとんど語るところがなかった。政府系金融機関の改革、三位一体改革、公務員制度改革、年金、医療問題などなど、アイテムとしてはいろいろならべてみせたが、その中身はというと、何もなきに等しかった。どれもこれも、これまで何度も口にしてきた、お題目的なやる気をみせただけである。
たまたま半休を取って自宅にいる必要があったのでテレビで国会中継を見たのだが、同感。
以下、立花隆に語った某キャリア官僚の証言。
「それは、たしかにあの計画には、いろいろ並べられてはいましたよ。だけど、それが小泉首相が本当にどうしてもやりたいという政策を並べたのかとどうか。私にはそうは思えないんです。だいたいあの人は、真剣に政策の話をすることがほとんどない人なんです」
「もちろん、郵政民営化だけは別で、それは熱心に語ります。だけど、郵政以外の政策の話を、小泉首相の口から直接に、オレはこれをどうしてもしたいんだという形で聞いた人は誰もいないんじゃないかな。郵政以外、あの人は本質的に興味がないんじゃないかな。だから郵政が終わったら、あの人は、本当に総理大臣なんか窮屈なばかりだから、辞めてしまいたいと思っているんじゃないかな」
郵政民営化の中身についても空っぽだと思うのだが……それはともかく、郵政民営化以外に何も考えていない首相を再選させた選挙民は、一体何を選択したというのだろう……そういう首相に超権力を持たせてしまったことのツケは、我々選挙民が払うことになるのだが。