朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

ピープル・ウォッチング

2011-07-11 | 外国の風物
外国に出掛かると、バードウォッチングならぬ People Watching するのが好きです。

フィジーで、日曜日夕方にホテルでの夕食はやめて、町中に出かけました。さて一人で食事をするとなると、結構何を食べるか迷います。超ローカルな店ではメニューがわからないし。

そこで、選んだのが中華料理。
料理品目は理解可能、値段も普通は妥当で世界中の田舎でもたいていは存在します。とはいっても、場所によっては必ずしも安いわけではありません。



この地、ナンディには中華店はあまりない。後で知ったのですが、この島国にいる他民族には、中国系よりもインド系が圧倒的に多いようです。

それでも一軒見つけて入りました。オーナー家族の数人が店内中央のテーブルでお茶を囲んでおしゃべり中でした。まあ、こんなことは日本ではありえないですが、かえってPeople Watchingのチャンスなので好都合です。

小柄で愛想の良いおばちゃん(オーナー夫人)が注文を取りに来ました。

因みに、この国は英連邦に属している独立国で、国旗の右上には英国のユニオンジャックが配置され、コインにはエリザベス女王の肖像が刻印されています。(脚注参照)

つまり英語が、普通に話されています。実は地元にも民族言語があって何十という方言に分かれているそうですが。

何がお薦めかを聞いていろいろ迷ったのですが、一人なので種類を多くできない。結局、注文した料理は魚介類一つと野菜一つ。イカと根菜(タロイモと人参)の炒め物。それと新鮮野菜(実はチンゲン菜だけの油炒め)、ご飯。地元の最高級ビール(値段が最高、小瓶2本)。代金は約2,000円、地元物価レベルから見ると安くはありません。でもホテルでもっと高い値段を払うより、地元ファミリービジネスにお金が落ちるほうが好ましい。

さて、注文のあと出来上がるまで相当に時間がかかったので、オーナー夫人おばちゃんが話し相手になってくれました。英語が通じるのでありがたい。

・日曜日なので、娘たち家族などが集まって食事している。
・調理人は、夫。その日の午後、集会があって先ほど帰宅したがくたびれて奥の椅子で昼寝していた。



しばらくすると、中学生くらいの子供たちがどどーと入ってきました。ここの息子が学校の友達を連れて帰ってきたのです。10人くらいでしょうか。

友達同士の会話は、英語です。

マダムに聞くと、その日の午後、映画会があってその帰りに友人を連れてきたとのこと。

その後、高校生の息子も帰ってきました。ビデオ屋でDVDを買ってきたのでと言って、店内のテレビ・VCRに入れて見始めました。イギリスのテレビ番組の録画。Mr.ブーンの番組をもっと下品にしたような馬鹿げた内容でしたが、時々、見ている人からは笑い声が起こっていました。

そのうちに、皆の大皿料理が運ばれてきて、子供たちは大喜びで食事を始めました。



ヒンズー教の寺院がありました。昔、この島のサトウキビ栽培の労働力として、イギリスが多くのインド人奴隷を連れてきたため、インド系の人々が多いです。

~~

脚注:現時点では、軍事政権が継続していて民主的な総選挙が実施されておらずそれに対するペナルティとして、「英連邦」側から加盟資格を停止されています。この記事を書くために調べてみて知りました。空港や町の中ではそんな軍事的警戒の雰囲気や武装兵士は全くみませんでした。

コメント
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