奈良国立博物館では、11月9日までこの展覧会を開催しています。
一番の目玉展示は、この琵琶。 紫檀木画槽琵琶 ”正面の捍撥(かんばち)に古様な趣(おもむき)の山水人物図を描く。背面はシタン材製で、そこに象牙(ぞうげ)や染角(緑色に染めた鹿角)、ツゲ、黒柿(くろがき)などを組み合わせ3種類の小花文を斜格子風に配している” (引用:http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2015toku/shosoin/2015shosoin_index.html)
ルイビトンが、パクった紋様だとの意見もあるようですが。ビトンの場合は日本の家紋デザイン画が欧州に輸入されて、それをモチーフに作られたようです。
この看板の前に見えるのは、団体入り口でした。平日の午後の遅めに行ったところ、ほとんど行列はなくて入場することができました。
館内は「撮影禁止」なので、上記のURLに掲載された写真を引用してコメントをします。(欧米では、多くの博物館、美術館ではフラッシュを止めれば撮影可。東京の西洋美術館もほとんどの作品は撮影可。インドでは、「カメラ持ち込み料金」を支払えばOK)
”蛇紋岩(じゃもんがん)製の横笛(おうてき)。竹管をかたどり、外面全体に草花、飛雲、山岳、花喰鳥(はなくいどり)、蝶などを刻んでいる”
会場では、実際にこの笛を演奏した音を録音でながしていました。
”キリ材製で、表面に彩色(さいしき)を施した伎楽の面。髻(もとどり)を結い、ひげを生やした壮年の男で、青筋を立てた忿怒(ふんぬ)の相が表現されており、悪漢・崑崙(こんろん)を懲らしめる好漢・力士の面と推定される”
柿柄麈尾、黒柿の柄に猪の毛を取り付けてあります。仏教儀式の用途。
七条褐色紬袈裟。”『国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)』の筆頭に記される聖武天皇ご所持の袈裟(けさ)のうちの1領。「金剛智三蔵袈裟」と注記される”
精巧な絹織物ですが、驚くほどきれいに元の姿が残っていて、渋い色合いもしっかりしています。
筆(狸毛)。”管はマダケ属の斑竹(はんちく)で、細かな天然の斑紋が観察される。管の両端に取り付けられる毛彫(けぼり)が施された金製の覆輪(ふくりん)や、尾端の象牙(ぞうげ)製の塔形飾りといった精緻な細工はみごとである”
写真の解像度が低いのでわかりにくいですが、役所の使用済み帳票和紙の裏を使って、そこに習字の練習を何度もしています。
ナンキンハゼの紅葉。
若草山が見えます。
大仏殿の遠景です。
追記: 美術館/博物館でのカメラ解禁は、自分の忘備録、教育効果から賛成ですが、カメラ老人、フラッシュ停止を設定できない人たち、自撮り棒の流行(特にアジア人)を考えると、大勢の観客が予想されるイベントでは「禁止」が妥当だと思います。