江戸時代以前の家が多数保存され、その多くには今も人が住んでいる「重要伝統的建造物群保存地区」今井町を、オーベルジュでの昼食後に見学しました。
この建物は、明治の建物で今井まちなみ交流センター「華甍(はないらか)」 です。まずは、ここでジオラマを使って係員の方に歴史や現在の状況を簡単に説明してもらいました。
東西600m、南北310mの区域。戦国時代の寺内町(一向宗本願寺)が原型となり、江戸時代に発展しました。
大坂の石山本願寺が織田信長の攻撃に耐えた後、和解によって、本願寺(後の浄土真宗)の支配地であったこの町は自治都市として保護。周囲に濠をめぐらし、土手を築いて木々を植えて外部の目隠をしました。
そんな濠が今でも一部が残されています。
現在は、酒屋として営業している建物。杉玉が軒先に飾ってあり、地酒を販売していました。
町並みはこのくらいの道幅に土塀造りの家が並んでいます。所々に喫茶店や手作り品の店があります。
今井町の中心寺院「称念寺」。明治時代には天皇が来訪して宿泊しました。現在、本堂を解体修理中のため工事用建物に全体が覆われていました。
こんな立派な建物が多数。
一番立派な今西家住宅。電話で見学申し込みをしようとしたのですが、管理の人が不在でした。
この喫茶店「古伊」で、お茶をしました。
馬を繋いだ器具でしょうか。
節分の魔除け、柊の枝に刺した鰯頭。
広い静かな屋敷町を散策することができました。
どの家も町並み保存のために、外観の変更が規制されています。この中で住みながら維持していくにはなかなか大変そうです。喫茶店や手芸品、酒屋程度では多数の屋敷を維持できる経済活動とはならないでしょうし。
最後は友人の車で、近鉄奈良駅に送ってもらいました。ありがとうございます。
最近、平城宮跡地で開催されたねぶたもどき祭り?で作成された広目天が駅構内で魔除けの役割を果たしていました。