安土考古博物館に行った理由は、この展示を見学するためでした。
大津にある琵琶湖文化館が全面的に改装中のためその収蔵品を中心に、仏像ならぬ神様の像、つまり「神像」が幾つか展示されていました。
特別展示室は撮影禁止であったので、配布されたパンフレットの画像から引用します。
古来日本の神は、山や大岩、大木など自然のモノが信仰の対象であったのですが、伝来した仏教には仏像が多くありました。
神仏習合といって、仏様が神様の姿をとってこの世に現れるという思想によって、神様を表現する像や曼荼羅が生み出されるようになりました。
その一例が、この写真のような男神と女神の小さな木像です(重文・地主神社)。
仏像には性別がないそうですが、神様の像は男女があります。
会場では、こんな神像がずらりと並びなかなか見どころがありました。(画像引用:http://harinezumikun.blogspot.jp/2016/03/blog-post_24.html)
これは仏教の曼荼羅(まんだら)をなぞらえた山王垂迹曼荼羅(市神神社)です。
神々が個別の社に鎮座してずらりと並ぶ様式です。
また仏を守る存在としてインドに起源をもつ天部の神々が多様に造形化されています。
広目天立像(長命寺)。
大黒天半跏像(観音寺)。
(この年齢になって)新しい知識を得ることができました。